ラーメン&つけ麺食べ歩き
ぜんや
(埼玉県 新座市)

店名 ぜんや(ぜんや)
住所等 埼玉県新座市野火止4-9-8 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2005年4月上旬 ぜんやラーメン 650円 

   
(このお店のラーメンはお取り寄せ可能です)


〜ぜんや〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店が見えてきました。右手の四角い建物です。
JR武蔵野線「新座駅」から徒歩8分ほど。
右手の金網は野火止小学校の敷地です。






お店の前には待ち客用のベンチと
数台分の駐車スペースがあります。






白いノレンが風に揺れていますた。
終了間際に訪問したせいか並ばずに入店。






営業時間と定休日。






大きな窓のおかげで店内はとても明るいです。
カウンター席のみ、内装はシンプル路線。






卓上に置かれたメニュー。
言わずと知れた塩ラーメンの専門店です。
「ぜんやラーメン」をオーダーしました。










2005年4月上旬 ぜんやラーメン 650円



うーん・・・美味しいです。
特に昆布や貝類などの海産物系のダシが素晴らしいですね。
何よりも味が「明瞭」で、実に輪郭の「くっきり」した、
非常に「鮮やかな」美味しさが特徴でしょう。

食感の強い中太麺との組合せ、器の形、スープの量などに
店主さんの独自のラーメン哲学を感じます。









常に「高み」を目指し、非常に丹念に計算され、設計されている味・・・。
総力注入、やれる事はすべてやり尽くした味・・・。
そんなイメージのスープですね。脱帽です。






味の明瞭な美味しいスープに埋もれないようになのか、
意外なほどに「コシ」の強い、ちょっと武骨な印象の中太麺。
まるで「スープなんぞに主役は渡さん」と宣言しているかのよう・・。






チャーシューはバラ肉とモモ肉の二種が乗るようです。
ホロホロ崩れることなく、しっかりとした歯応え。




2005年4月上旬 ぜんやラーメン 650円 

ご存知、埼玉にある塩ラーメン専門の人気店。
実は以前も訪問したことがあるのだが、あまりの大行列に並ぶのを断念した事がある。今回は思い切って平日の終了間際を狙って訪問したところ、幸運にも並ばずに入店が出来た。
店内はカウンターのみで、ガラス面積が大きいため、陽光があますことなく降り注ぎ、とても明るい。店主さんは、以前は国家公務員であったが、思うところあってこの道へ転職をされたらしい。

ラーメンが登場して思ったのは、まず「スープの量がずいぶん多い」と言う事だ。
器のサイズがゆったりと大きめであり、さらに料理に使うボウルのように、半球形に膨らんでいる形であるため、実際かなりの量のスープが注がれていると思う。麺はそのたっぷりのスープの中に沈むように入れられていて、チャーシューやホウレン草やメンマなどの具が、スープという海に浮かぶ小島の如く点在しているイメージだ。

レンゲで透明なスープをすくってみると、割と油が多めに浮いている事に気付く。
一口飲んでみると・・・・かなり熱めのスープからは、まず最初に昆布の旨味を感じた。そうして、そこへ折り重なるように貝類のようなやや甘味のある旨味が続き・・・そしてその後、次々に様々な旨味が何重にも何重にも、幾重にも幾重にも、舌を取り巻くようにやって来る。
一口飲んでホタテや昆布などの「海産物系」がメインキャラに感じられたが、しかし、それよりも何よりも、ともかく想像以上の、その「鳥肌が立つ」ほどの美味の衝撃に、瞬時に舌と脳が圧倒されてしまい、あまり深く味わうことができなかった・・・・というのが正直なところだ。

再び気を取り直し、二口、三口と飲み進むと、よくある鶏や豚骨など動物系がグイグイと前面に主張してくるタイプのスープではなく、それらはスープのコクと骨太さを出すことを主眼に、大らかで優しい肉系の風味と旨味を漂わせる程度に抑えられているようだ。寸胴には玉ネギやニンジンなどが浮かび、香味野菜も使われているようだが、塩味とは言え、タンメンのような野菜中心の味というわけでもない。カツオや煮干などは使われているのか不明だが、いわゆる魚系の味ははっきりとは判らなかった。
私的にはやはり貝類や海藻などの「乾物系」海産物がやや頭一つ抜け出て、このスープの中心キャラクターを成しているように思える。

「塩味」自体は、中国福建省の自然海塩を使用していると言う事で、確かに全くトゲトゲしさのないまろやかで豊かな塩味であるとともに、多少の化学調味料も画竜点睛的に非常に上手に使われているようで、この二者が、素材から非常に丹念に抽出されたとおぼしき数々の「旨味」と、渾然一体となってさらに「美味」をブーストアップし、この味の芯が非常に「厚く」「太く」「的確な」スープを誕生させている感じだ。
また、さらに思ったのは、塩味の前後に、醤油の醸造風味が微細に見え隠れするように感じられる気がしたが・・・・定かではない。実際、香りのない単なる「塩」だけだと、どうしても「風味(香り)」の点で、物足りなさを感じてしまうので、「塩ラーメン」であっても風味の増強目的で少量の醤油などを巧みな隠し味として使っているお店もあるようだ。
また、表面に浮いた多めの油が、スープ全体に量感を与えているので、透明スープではあるが飲み口も決して軽いと言う感じではなく、どちらかと言えばミドル級クラスの量感を持っている。

このスープ、おそらく誰が、どんな状態で味わっても、一口目からしっかりと食べ手の舌を捕らえて、見事に「おお、うまいな」と確実に思わせてしまうような、「上手さ」「能力の高さ」のあるスープだと思う。
例えるなら、まるでもともと端整な美人が、さらに完璧にお化粧をしてパーティの席などへ登場したようで、化粧によるやや人工的な美しさは多少あるものの、まさに他を圧倒する、「完全無欠」の美人=美味の誕生を連想させる。
和食のプロ出身者などがよく作る、いわゆる「繊細系」の塩ラーメンとは、ちょっと趣きを異にするタイプではあるが、ともかく味が「明瞭」で、実に輪郭が「くっきり」していて、非常に「色鮮やかな」、誰にでも判りやすい美味しさを持ったスープという印象だ。
食べているうちに、以前に北海道で食べた塩ラーメンの人気店「あじさい」(函館・五稜郭)のスープと、どことなく共通する手法やコンセプトを感じた。

また、一方の麺であるが、塩ラーメンと言うと、細麺が使われる事が多いように思うが、こちらでは味の明瞭なスープに埋もれないようになのか、これがまた意外なほどに「コシ」のしっかりとした、ちょっと武骨な印象の中太麺が使われていた。
その中太麺、ちょっと「ボソッ」とする口当たりで、すすってみるとやや「うねり」があり、「ツルツル」と軽い感じではなく、「ハグハグ」とすすって、口の中に入ると「ワッシワッシ」とするなかなか「剛」の存在感がある。
噛み締めると、まさに「シコシコ」として歯応えが強く、「モグモグ」良くアゴを使って噛んで食べる感じになるが、舌触りなどは極めて粒子の細かな小麦粉が密に詰まっている感じの麺であり、まるで「乾麺うどん」を、意図的に硬めに茹で上げたような食感にも近いと感じられた。

味のエッジが明瞭なスープとの組み合わせとして考えると、相性は良いのかも知れないが、ただ、中盤を過ぎても、中太の麺は全くダレることもなく、そのしっかりした食感は最後までまるで変わらないため・・・・全体を通すと、さすがにその主張がちょっと強すぎる気もした。麺がまるで「スープなんぞに主役は渡さん」と宣言しているかのようで、一度麺を食べ始めてしまうと、スープにも具にも「バトン」を渡そうとせず、私の意識がいつまでも「麺」に集中し過ぎてしまう感じで、スープや具も味わいたいと思う意識の配分のバランスを、やや麺に独占され続けてしまうような気がしてしまった。

チャーシューはバラ肉とモモ肉の二種が乗るようで、サイズ的にはそれほど大きくはないが、ホロホロ崩れることなく、しっかりとした密な肉質で、モグモグ良く噛んで食べるタイプ。味付けは醤油でしっかりと成されていて、割と濃い目にも感じられたが、先に感じたスープの醤油風味は、ひょっとしてこのチャーシューから流れ出たものかも知れないと思ったが、それにしてももう少し明瞭なスープの醤油風味ではあった。
ホウレン草は、しっかりと丁寧にアク抜きされていて、緑の野菜の美味しさだけを感じられるもので、柔らかく歯切れも良かった。ネギは鮮度の良い葱白の部分だけが贅沢にたっぷりと乗って来る。
メンマは、「カリッ、コリッ」、「パリッ、ポリッ」とする、繊維のエッジが明瞭な、弾けるような固めの食感、味付けは薄目だった。

食べ終えてみれば、驚嘆すべきはやはりスープ・・・・・何とも研究熱心というか、どこにも一分の隙もない、考えられる事はすべてやり尽くしたというイメージの味と感じられた。
ただ、舌や脳では「すごく美味しいな」「完璧だな」とは感じても、「身体が自然と欲する味」「心安らぐ味」というタイプとはやや別路線という気はする。何と言うか、あまりに完全無欠の「美味」を目指した結果、なんとなく気が抜けない味になってしまった気もするし、どことなく人為的な味の構成を感じてしまう気もする・・・感じなのだ。

また、美味しいスープをたっぷりと飲んで欲しいと言う意図なのか、お金のかかっていそうなスープをケチらず大きな器でたっぷりと注いでくれるのは大変嬉しいのだが、その中を泳ぐような形で麺が入っているため、後半、麺が少なくなってくると、箸で麺をつかもうとしても右へ左へ泳いでしまい、ちょっとつかみづらくなってしまう。また、メンマやホウレン草やネギなどの具も、同様にスープの中をあちこち泳いでしまい、やはりやや食べづらく感じてしまった。
また、食べていて後半、麺が少なくなったスープの中では、レンゲを支える物がなく、置くところがなくなってしまい、一度など、フチへ立てかけたレンゲがスープの中へずり落ちて、すっぽり沈み込んでしまったので、できれば器のフチにひっかかるような形のレンゲにしてくれると嬉しい。


(麺は完食。スープは5割飲んだ。)




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青竹手打麺&スープ 各4人前 : 1050円(税込)

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