ラーメン&つけ麺食べ歩き
米屋
(群馬県 館林市)

店名 創作ラーメン 米屋(よねや)
住所等 群馬県館林市大新田町345-6 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2004年9月下旬 塩ラーメン+味玉 735円
           中華そば 630円 
2004年12月上旬 塩ラーメン(麺固め) 630円 
           つけめん(麺固め) 735円 



〜米屋 その1〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
実に大いなる田園風景に囲まれた
のどかなシチュエーション。
駐車場は裏手に数台ほど。
東武線の渡瀬駅からだと徒歩15分位。






うーん・・・。
実にインパクトがありますね。
コツコツ作り上げているという感じ。

これから入店すると思うと
何だかワクワクして来ますな。
(((゚∀゚)))






建物はお店の裏手に長く続いています。
裏手には銘木造りで江戸屋敷風の「離れ」もあり。






扉を開けると銘木のテーブルが目に入ります。
鶏のとても良い匂いが漂っていますぞ。
床には玉砂利。






銘木テーブルに座りました。
入ってきた扉が見えます。
色々な物が目に入ってきます。






カウンターも銘木造り。
ベンチ式の椅子に座布団。
棚には銘木製のどんぶりが置かれてます。






メニューです。
上の方には常連さんや大大チャーシュー制覇の人達の
記念サインが沢山書いてありました。
サントリーオールドが並んでいますね。






各メニューの説明付き卓上のメニュー。
こちらは税別表示のようです

塩ラーメンと味玉、中華そばを注文。
味玉のお品書きは壁に貼ってありました。










2004年9月下旬 塩ラーメン630円 + 味玉105円



うーん・・・こりゃ、なかなか手ごわい。
上級者向けの地鶏+塩スープという印象。
あふれる魅力を、背後に「待機」させている感じ。
決してラーメンの方から判りやすく切り込んで来てはくれない。

このラーメンの持つ魅力をすべて堪能するには、
数回は通い詰める必要がありそうですな。









とても高い実力と良質な素性を持つ鶏スープ。
しかし「天然水」を思わせるような「すっきり感」を持ち、
非常に繊細でデリケートな一面もある。
決して誰にでも判り易い味ではないと思う。






ストレートの細麺はかなりゆったりとした柔らかめの口当たり。
口に含めばふくよかな風味が優しく広がり、
カンスイ少なめで、とても穏やかでナチュラルなノド越し。






大判の肩ロースのチャーシュー、厚みも7〜8ミリと十分。
適度な歯応えを残しながら、優しく噛みちぎれる柔らかく良質な肉質。
タレの芳ばしさよりも、あくまで肉本来の旨味を前面に出したもの。






別皿で出された味玉。
ほぼゼリー状に茹でられた黄身はとてもしっかりと濃い味。




2004年9月下旬 塩ラーメン630円 + 味玉105円

阿波屋(栃木)、はりまや(茨城)、政宗(埼玉)などと同じ地鶏ラーメン研究会関連のお店。
田畑の中を車で進んで行くと、忽然と視界に現れてくる。店頭には「地鶏ラーメン研究会協力店」と書いてある。かなり老舗のような外観だが、実は2001年5月にオープンしたらしい。

ドアを開けると、店内には鶏の優しくふくよかな芳ばしい匂いが立ち込めていて一気に期待が高まった。
店内は分厚い銘木をふんだんに使ったテーブルや椅子が並んでいて、決して広いとは言えないが、とても味わい深い特有の雰囲気を醸している。大人数で行くと裏手にある江戸屋敷風の「離れ」を使わせてくれることもあるようだ。
店主さんは意外にも物静かな印象の方。オーダー時に、麺の茹で方を「普通」か「固め」か尋ねられたので、初訪問という事もあり「普通」とした。

登場した塩ラーメン、鶏の風味、透明なスープと大き目の肩ロースチャーシューが目を引く。店頭にも「チャーシュー自慢の店」と書かれていた。
まずは、一口スープを飲んでみると、その直後、まるで一瞬、時間が止まったのかと錯覚するような不思議な「時」が流れた・・。つまり、スープを舌の上に置いてから、実際にその味を感じ始めるまで、数秒のタイムラグがあり、かつ、どのような味か理解できるまで、さらに数秒のタイムラグがあったのだ。
一瞬にして、冷や汗である。この時点でこれは、相当に手ごわそうな、上級者向けのスープではないかと、気持ちを引き締めさせられた。
その後も数口、できるだけ味覚神経を集中させて、スープを味わってみたが、鶏の上質なダシが存在している事は感じられるものの、まるで食べ手側の実力を探るかのように、背後に「待機」している印象で、こちらから頑張って色々と味を探りに行かないと、なかなか自身の持つ魅力を気安くは披露してくれないイメージを受けた。決して誰にでも「取り入る」感じのスープではない。塩分感は絶妙で、実に「的を射た」塩加減。

麺は、メニューによれば「伊達地鶏の卵を使用した麺、当店だけの香りコシをご賞味下さい」と言うことなので、自家製麺なのかとも思うが、ストレートの細麺はかなりゆったりとした柔らかめの口当たり、口に含めばふくよかな風味が穏やかに広がる優しい麺だ。それほど玉子風味が主張する訳ではないが、カンスイ少なめで、とても穏やかでナチュラルなノド越しである。表面は適度に摩擦が感じられ、スープのからみも良好。
ただ、人によっては、ちょっと柔らかすぎる(大人しすぎる)と感じるかも知れないとは思う。最初に麺の茹で加減は「普通」か「固め」かの希望を尋ねられた理由が判った気がした。実際、私の後に入ってきた常連らしき客は「固め」でオーダーしていた。

肩ロースのチャーシューは大判で、厚みも7〜8ミリと十分。歯を入れてみると、サクリとかホロホロと崩れる訳ではないが、適度な歯応えを残しながら、優しく噛みちぎれる柔らかく良質な肉質。味付けは醤油風味が感じられるが、タレの芳ばしい感じはあまりなく、あくまで肉の本来の旨味を前面に出したもの。あざとさのない優しい味わいという印象。
味玉は別皿で付いてきたが、食べてみると常温になっており、黄身がとてもしっかり濃い味であるが、黄身がほぼゼリー状に茹でられていて、トローリという感じではなかった。できればトローリとした黄身を、このスープと麺にからめて食べてみたい。

また、ちょっと驚いたのが「海苔」であった。昨今の海苔と言えば、ほぼ100%近くがスサビノリであり、スープに浸してもグニャグニャになって「ちぎれる」感じなのだが、こちらの海苔はスープに浸ると、無数の1〜2ミリの小さな砕片になって、きれいにサーッと「分解」してゆくのだ。伝統あるアサクサノリは既に過去の存在となってしまっているらしいが、もしかしたらその本物のアサクサノリを使っているのだろうか。
スープに浸ってしまっていたので、風味的に違いは判らなかったが、食感は柔らかく、いかにも微細な繊維質で構成されている海苔という感じであり、遠い昔には確かにこの類の海苔が存在していた記憶がある。
メンマはショキショキした固めの歯応え、味付けはしっかりしていて、やや甘め。

以前に、「一本気」(埼玉)でも、比内鶏の塩ラーメンを食べて、「心静かにして食さないとその本質が判らない」という感想を持ったが、やはり「地鶏+塩味」は食べ手にとっては、かなり難易度の高い味だと感じた。
このスープの持つ魅力をすべて堪能したいとすれば、恐らくは4〜5回以上は通い詰めないと、容易にはその真の実力を味わい尽くす、知り尽くす事はできないだろう・・・という感想。
もちろん気楽に食べても十分に美味しく、良質な地鶏素材の風味がそっくりそのまま良く出ている感じで、変にいじっていない素直な味であるが、このスープの真の実力は、まだまだそのずっと奥の奥に、息を潜めて待機しているという気がする。


(麺は完食。スープは6割飲んだ。)




↓続きあり






〜米屋 その2〜










同上日 中華そば 630円



うーん、素晴らしく美味しいです。
地鶏ダシ+醤油風味は抜群に相性が良いですな。

鶏のダシは優しく、豊かで、ふくよか、
クドさや臭みが一切なく、非常にきれいなスープの輪郭。
良い鶏であればこその、実に上質で軽いテイスト。









醤油とミリンの風味がこれほど鶏と合うとは・・。
とても滑らかに口に入って来るスープは
コクが増し、旨味が深くなり、輪郭が鮮明になり、
しかも絶妙な「軽さ」を維持。






伊達地鶏の生みたて卵を使用した麺。
とてもナチュラルで穏やかなコシ。






大判肩ロースチャーシューの厚みは7〜8ミリ。
十分な量感と噛み応えですね。
肉の旨味がダイレクトに出ています。




同上日 中華そば 630円 

続いて中華そば(正油ラーメン)を食す。
細麺、チャーシュー、メンマ、海苔などの具は塩ラーメンと共通のようだ。
スープの色合いも、やや醤油色が付いてはいるが、見た目は塩スープの色がほんのり濃くなった程度とも受け取れる。
しかし、一口飲んでみると、味わいは大きく異なっていた。穏やかながらも醤油の醸造風味が加わり、ミリンとおぼしきほんのりとした甘味も応援に付いていて、塩ラーメンと比較すると味の輪郭がグーンとはっきりして、一口目から誰にでも判り易い、親しみ易い、抜群の美味しさになっている。やはり、鶏と醤油は非常に良く合うと思う。

しかし、その分、地鶏の風味自体は塩ラーメンほどはピュアには味わえなくはなっている。塩とは違って、風味の強い醤油と混じった時点で、既にそれは「鶏の風味」ではなくなったと言う人もいるかも知れない。
それでも、やはり醤油などの旨味(アミノ酸)をかけ合わせた方が、旨味を一層感じやすくなるのは間違いないと思う。いずれを支持するかは、食べ手個人の資質次第ということになるだろうか。

その醤油スープはコクが増し、旨味が深くなり、輪郭が鮮明になり、しかも絶妙な「軽さ」を維持している。醤油とミリンの風味がこれほど鶏と合うとは・・・改めて感心させられる思い。
レンゲですくったスープには、比較的油が浮いているのが判るが、大きな水玉状に丸くなって浮いていて、ラードのように「ベターッ」とした重い油ではない事が見ただけで判る。おそらく素材から自然に出た鶏油であり、後付したような不自然さは微塵もない。そのせいか、スープが非常に滑らかで、柔らかで、あっさりして、とても軽い口当たり、限りなくスムースに口へ入って来る。
醤油ダレもとても穏やかなので、ついついゴクゴクとスープを飲んでしまう。非常に美味しい。

伊達地鶏の生みたて卵を使用したという麺は、とてもナチュラルで穏やかなコシであり、やはり柔らかめだが、この醤油スープとの組合せは、判りやすく、受け入れられやすく、非常に安心して食べられる「美味しさ」だ。先に食べた塩ラーメンでちょっと苦戦させられた後と言うこともあって、その反動もあってか胸をなで下ろすほどに、実に文句なく「美味しい」と思えた。まさに「溜飲が下がる」という感じ。

二食を食べて感じた事は、地鶏の風味、旨味を、しっかりと生かし、余計な素材や、余計な細工をせず、選び抜かれた「地鶏」の素材としての魅力をしっかりと「リスペクト」しているラーメンだという事だ。
特に「鶏」の持つ、ふくよかで滋味深い「肉感」と、同時に、あっさりとした「軽さ」がとても大切にラーメンの中できちんと生かされている。
二食を食べたせいか、ちょっとだけ舌に残るものは感じられたが、それでも、クドさや臭みが全くなく、柔らか麺と言うこともあって、とてもジェントルな美味しさだ。


(麺は完食。スープは8割飲んだ。)




↓続きあり






〜米屋 その3〜




JR東北本線の野木駅です。
地鶏ラーメン研究会本店の「阿波家」は
野木駅から徒歩15分程の距離。






しかし、ノレンが出てませぬ。
定休日だったようです。
事前に調べた曜日から変わってた・・。
(T T )

急遽、同じく地鶏ラーメン研究会の「米屋」へ行く事に・・。






到着しました。
阿波家から車で約50分の距離。
うーん?なんか寂しいな・・・と思ったら、
前回の青々とした周囲の田んぼがすっかり刈り取り跡に・・。






入店しようとしたら
「左手に回って奥(離れ)へ入って下さい」と言われますた。
実は「離れ」に入ってみたかったのでラッキーです。






左手に回ったところ。
「中華そば」の看板の左脇が入口です。






営業時間と定休日。
部分的に読めないんですが・・。
(´Д`)






「離れ」の中はこんな感じ・・。
木、木、木、木・・・すべて天然の無垢材尽くし。

カウンターには冷蔵庫がビルトイン。
石油ストーブと扇風機が仲良く同居しています。
( ´∀`)






小上がり席もありますぞ。
唯一の窓は小さめ。






メニューも天然木製です。
「塩ラーメン」と「つけめん」をオーダー。
「つけめん」はお店の入口に
小さくメニュー書きされていました。










2004年12月上旬 塩ラーメン(麺固め) 630円



おおぉー・・・
これが本来の姿だったのか。
濃厚な鶏ダシの天然グルタミン酸がバッチリ!
たっぷりと「肥えた鶏」を調理したイメージの味わいです。

文句なく美味しいですね。
固め指定した細麺も激ウマですぞ。







今回の塩スープは鶏の旨味満載でグイグイ押して来る感じ。
素晴らしいパワーを秘めたスープです。
表面に鶏ガラの滓(おり)が浮いていますね。
ちょっと荒っぽい感じの造りが田舎の鍋料理のような
郷土料理風の味わいを演出してるのもイイ。




2004年12月上旬 塩ラーメン(麺固め) 630円 

この日、地鶏ラーメン研究会本店の「阿波家」(栃木県)を目指し、東京を出発・・・期待満々で向かったところ、3時間後に直面した現実は、「まさか」の定休日・・・。
事前に調べたところ月曜日が定休日と言うことであったはずだが、お店のご近所にお住まいの方に伺ったところ、「水曜が定休日ですよ」とのご宣託。
この「やり場のない気持ち」を解消すべく、同じく地鶏ラーメン研究会の「米屋」へ行く事に・・・。車で約50分の距離だった。

米屋へ到着すると、前回青々と稲が育っていた周囲の広大な田んぼは、すべて刈り入れされて黒い土が見えており、季節の移り変わりを感じさせられた。入店しようとすると、店主さんから、「左手に回って奥(離れ)へ入って下さい」と言われた。実は「離れ」に入ってみたかったので、これはとてもラッキーだと嬉しくなった。離れは小上がり席一卓とテーブル席一卓、そしてカウンター数席だ。石油ストーブが焚かれていたが、なぜか扇風機も置いてあった。
リベンジの意味も兼ねて、前回、難解に感じた塩ラーメンを注文した。麺の固さを尋ねられたので、今回は「固め」指定にしてみた。

登場した塩ラーメンは、前回のものよりもスープに浮くゼラチンが目立ち、また鶏ガラから出たと思われる「滓」(おり)のような物が目立って浮いている。
そして、スープを一口飲んでみると、濃厚な鶏ダシの天然グルタミン酸がズッシリと舌の上に乗っかってきた。僅かな塩味の補強を受けて、その旨味は素晴らしいパワーでグイグイと舌に迫ってくる。前回の「後方に待機」したような、難解な味わいとは打って変わって、非常に積極的な旨味の出方にちょっと面食らってしまうほどだ。

今回のスープは、ともかく鶏の旨味にあふれ、味に厚みがあり、素材の豊かさをしっかりと封じ込めている印象・・。たっぷりと「肥えた鶏」をふんだんに調理したイメージの味わいである。
前回との違いは「ブレ」の範囲なのか、それとも私の体調や単なる勘違いのせいなのか不明だが、今回のスープは、万人に判り易い、高水準な美味しいスープであり、これだけのスープはなかなかお目にかかれないと思う。やはり、素材の「地鶏」が違うのだろうか。
また、スープ表面に鶏ガラの「滓」(おり)が浮いていたり、味付け自体も良い意味で「朴訥」(ぼくとつ)という感じなので、何と言うか、このちょっと荒っぽいカントリー調の造りが、田舎の鍋料理のような、郷土料理風の味わいを演出してる印象もあり、東京ではなかなかお目にかかれないタイプの美味しさである。

そして、今回固め指定した細麺が、ズバリ大正解だった。
前回の「普通」指定では、かなりゆったりとした柔らかめの口当たりで、とても穏やかでナチュラルなノド越しは良いものの、ちょっと大人しすぎると感じたが、今回の麺は、しっかりと歯触りがあり、麺がきちんと「主張する」食味がある。無口な人から、雄弁な人へと変身したようなイメージだ。スルスルと口に入って、しつかりと噛み砕く楽しさがある。茹で加減でここまで食感が変わると言うのもある意味驚きであるが、私的にはこの「固め」指定の麺こそが、この旨味にあふれたスープとはベストマッチと感じられた。

肩ロースのチャーシューは相変わらず肉厚で美味しい。熱でとろけてホロホロ崩れていい感じである。
ともかく、鶏の旨味にあふれたスープ、食感の小気味良い細麺と・・・前回とは打って変わって「判り易い」ラーメンになっていた。

全体的な感想としては、やはり「鶏」に終始しているラーメンであるということだろうか。つまり、複数の様々な素材を幾重にも重ね合わせることによる「旨味の相乗効果」というものはあまり感じられない。
「山彦」(秋葉原)でも感じたが、コーヒーで例えて言えば、一般のラーメンが複数の銘柄の豆を掛け合わせて調合のセンスや技の妙味を競う「ブレンド」だとすれば、こちらのラーメンはまさに一種類の豆の持ち味をそのまま極限まで生かす「ストレート」コーヒーのようである。いずれも捨てがたい魅力があり、それぞれに支持されている。どちらを選ぶかはその人の好み次第という事になるだろう。
ちなみに、こちらのお店のラーメンはストレートコーヒーの最高峰、まさに「ブルーマウンテン」だと感じた。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)




↓続きあり






〜米屋 その4〜










同上日 つけめん(麺固め) 735円



こ、この麺・・・・
これほどに美味かったのかぁ〜。

ついに、「つけ麺」になって解き明かされた
この自家製麺の想像をはるかに超えた実力の全容。
固め指定が奏功しています。

「美味い麺はつけ麺でこそ食すべし」
その典型的なパターンですな。

つけ汁は醤油ラーメンのスープそのままと言う印象です。






「小麦+玉子+塩」
この三者の存在がはっきりと「判る」。
清々しく健やかで非常に美味しい麺ですね。
これほど素材をビンビン感じてしまう麺なんて初めてですぞ。
ヽ(゚Д゚)ノ






最初の数口は本当に筆舌に尽くせない「絶句」の美味さ。
実際、鶏のパンチが効いて旨味がはちきれそうです。
ただ、後半は急な温度低下とともにちょっと薄めに・・・。
やはり鶏ガラの滓(おり)が浮いています。






厚みもあり大判の肩ロースチャーシュー。
ただ、冷たいのがちょっとネックかな。
できれば短冊切りにしてつけ汁側に入れて欲しいでつ。




同上日 つけめん(麺固め) 735円 

店頭に「つけめん」とあったのが気になり、続けてオーダーしてみた。
やはり茹で加減を尋ねられたので、「固め」指定でお願いした。

登場したつけ麺、どうやら麺と具はラーメンと同一のようである。そしてつけ汁も、見た感じではおそらくは醤油ラーメンのスープとあまり差が無いように感じられた。
まずは麺を一つかみ、何もつけずに食べてみると・・・・こ、こ、こ、これが、まさにうなってしまうほどの素晴らしい「美味さ」であり、普段食べている麺とのあまりのレベルの「大差」に愕然としてしまう。
麺は固め指定と言うこともあって、絶妙にエッジの立った最適なコシ具合であり、噛み砕く歯応えそのものも心地よいのだが、何よりもそれ以上に感心したのは、何と言うか「麺」自身の「素材感」が非常に明瞭に際立っているのだ。
つまり、口中で麺を噛み砕いてゆくと、「小麦+玉子+塩」・・・この三者の存在をはっきりと「判る」「感じる」のである。これほどに、素材をビンビンと感じてしまう麺など極めて希少な経験である。
何とも清々しく健やかで非常に美味しい麺であり、ラーメンではスープに埋もれてしまっていたこの自家製麺の風味や真価が、「つけ麺」というステージを得て、ついに解き明かされ、想像をはるかに超えた実力の全容をいかんなく現してきたと言う印象である。
このあまりの美味さには、「一本気」(埼玉)のつけそばの絶品の麺を思い出してしまった。印象としてダブるものが確かにある。

つけ汁は、塩ラーメン同様に鶏ガラから出たと思われる「滓」が結構浮いていて、かなりの鶏の旨味が溶け込んでいる様相だ。
いよいよ、麺を一つかみ、つけ汁に浸して食べてみた・・・。
すると、次の刹那、私の舌の上で醤油の豊かな醸造風味と芳醇な鶏ダシの「Wパンチ」がフルパワーでうなりを上げ、あふれる旨味がはちきれんばかりの美味しさが現出する。この超絶スープをこの絶品の細麺とともに食するのであるから・・・・・もう、この世の中にこんな美味しいものがあるのかと、自問自答しながら無我夢中で食べ進む感じだ。まるで山の中で一人、密かに「財宝」を掘り当てたような、実に興奮する幸福な気持ちで満たされる。

しかし、最初の数口は完全無欠の超絶美味に歓喜したものの、後半に入ると、つけ汁の温度が急速に下がってしまい、「熱」と言う重要なパワーを失ってしまったつけ汁は、もともとつけ汁としては薄めと言うこともあってか、まるで冷めた醤油ラーメンを食べるような味わいに変貌してしまった。特に、大判で厚めのチャーシューが冷たい状態だったこともあり、このチャーシューをつけ汁に入れてしまった後は、さらにつけ汁が一気に冷めてしまい、それまでとは味のイメージがガラリと変わってしまったのは否めない。
できれば、このチャーシューは短冊切りにして予めつけ汁の中へ入れておいて欲しいと感じた。
メンマは甘味があり柔らかく、単体で味わったせいかゴマ油風味が感じられた。

やはり「熱々」と言う要素も「味のうち」なのだなぁと改めて悟らされた気分。つけ汁の器をもっと比熱の高い分厚い器にして、思いっ切り湯煎しておくなどすれば良いかもしれない。
つけ麺をオーダーした際に「スープ割もできますか?」と尋ねたら、「できます」というお返事だったが、このつけ汁ならスープで割らずともそのままゴクゴクと飲めてしまえた。


(麺は完食。スープ割はせず。)










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