ラーメン&つけ麺食べ歩き
ヤマン
(東京都 練馬区)

店名 Rahmen Yahman(らはめん やまん)
住所等 東京都練馬区栄町22-1 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2005年3月下旬 塩らはめん 600円



〜ラハメン ヤマン〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店に到着しました。
新桜台駅、江古田駅、桜台駅が近いです。
練馬東税務署の真向かいです。






店頭にはジャマイカの国旗が飾られていました。
カリブ海をイメージしたお店なのかな?






L型カウンターの店内。
場所柄、地元のお客さんが多そうですね。






メニューです。
どうやら自家製麺のお店のようですな。
「塩らはめん」をオーダーしました。






「冬季限定の味噌」メニューが貼ってありました。










2005年3月下旬 塩らはめん 600円



器の中に素材の風味と旨味が濃厚に渦巻いていますね。
しかも、決して高尚すぎる繊細系路線ではなく、
若いパンチにあふれ、とても親近感のある気取らない味わいで、非常に美味しいです。
このフレンドリー路線が「江古田」を感じさせますね。

スープ、麺、具・・・と、一杯ずつ心を込めて、
すべてに丁寧な仕事が成されている印象。









いかにも大量の素材群の存在を感じる「リアル」な味わいに満ちたスープ。
塩味も適度に効かせられ、とても判り易い、親しみ易い味。
食後にはほんのりとカツオ風味が・・・。






自家製麺だそうです。
塩ラーメンには珍しい、やや中太タイプかな?
すするとユルーリとする柳腰、噛めばモチモチ、モッチーリ、と粘り腰。






分厚く上質な巻きバラチャーシュー。
口解け感、味付けともに非常に秀逸で抜群に美味しいですね。
これならチャーシューメンにすれば良かった・・・。
(-。-;)




2005年3月下旬 塩らはめん 600円

学生の街、江古田にあって、素材を生かした本格派スープで評判の高いお店。
細い路地が多く、ちょっとゴチャゴチャと混沌とした印象のある江古田駅周辺ではあるが、この辺りになるとやや落ち着いた住宅街の色合いが濃くなって来る。
そんな比較的閑静な通りに、大仰な看板を掲げるわけでもなく、いかにも地元密着型という佇まいのこちらのお店を発見した。店頭には、ジャマイカの国旗が飾られていて、店名の「ヤマン」もどうやらジャマイカの母国語からの命名らしい。
事前にネットで調べて、塩ラーメンを頼もうと予定していたのだが、いざメニューを見てみると塩ラーメンがどこにも見当たらない。仕方なく、普通のラーメンを頼もうとしたところ、メニューの裏側に隠れていた台座に「塩らはめん」の文字を発見した。

登場した塩ラーメン・・・・目の前に器を置かれた瞬間から、立ちのぼる素晴らしい素材からの「芳香」に、私の上半身がすっぽりと包み込まれてしまう・・・。
何とも素晴らしい「アトラクト」ぶり・・・・こういったインパクトのある嗅覚体験は、調味料に頼らない、いわゆる「厳選素材系」ラーメンの名店を訪問した際にのみ体験できる特有の現象だ。この時点で「ググーン」と、いやがうえにも期待値が大幅アップしてしまった。
そうしていよいよスープを口に含めば・・・・いかにも大量の素材群の存在を確信させられる「リアル」な味わいに満ち、しかもそれでいて決してデリケート過ぎることがなく、適度な塩分感、油感もあって非常に判り易い美味しさ、何とも親しみ易い味に仕上げられている。素材の風味と旨味が多様に散りばめられ、分厚く渦巻いていながらも、変に気取ることなく、非常に親近感があり、まるで良き「親友」のような味わいなのだ。

一方の麺は、自家製麺のようなのだが、塩ラーメンとしてはやや珍しい中太のストレート麺である。
すするとユルーリとする柳腰で、結構長めながら、すすると一気に口中に入って来てしまうような滑らかで極めて摩擦係数の低い表面をしている。ちょっと小麦密度の低そうな、ソフトな、口中ではユルユルと動く柔らかな舌触りである。そうして、噛めばモチモチ、モッチーリ、となんとも粘り腰だ。
プリプリとか、ザクザクとか、明快でキレのある小気味良い歯応えと言うよりも、多加水で粘性のある後を引く食味に感じられる。噛むたびに「モチュ、モチュ」とするやや緩めの歯応えは、この塩スープとの組み合わせとしてはちょっと意表を突かれる感じであったが、自家製麺と言う事を考えれば、おそらくお店として目指している明確なスタイルがあるのだろうと思う。
また、私の錯覚なのかも知れないが、非常に微細ではあるが、何かハーブ類を連想させるような・・・・何ともデリケートで不思議な、清々しい植物系の香りが感じられる気がした。

チャーシューは箸で持ってみると「重み」を感じるほどの、分厚さであった。ホクホク、モグモグとする繊維感とトロトロの脂身がとろける極上の口当たり、醤油の風味でしっかりと味付けがされ、そして肉の旨味がたっぷりと詰まった素晴らしい美味しさ。香ばしく、豊かな風味に、この絶品の口解け感・・・一口食べてまさに「釘付け」になってしまう。これなら、ぜひチャーシューメンにすれば良かったと思った。
メンマはモニョモニョとする、繊維感のややはっきりしない歯応えだが、逆にそのちょっと脱力したような歯応えが、このラーメンには良く合っている気がする。薬味として白ネギと水菜が載せられていた。

食べ終えてみれば、スープ、麺、具・・・と、一杯ずつ心を込めて、すべてに丁寧な仕事が成されている印象であり、化学調味料や業務用品を多用したラーメンとは、一味も、二味も、明確に異なる、本物のダシが心ゆくまで楽しめる作り手の良心を感じるラーメンであった。
良い素材を惜しみなく使いながらも、しかし、決して料亭で食べるような高尚すぎたり、気取りすぎたりの味の路線ではなく、極めて上質でありながら実にフレンドリーな路線、良い意味で「野に下った」「地に足を付けた」印象の美味しさであり、若いパンチにあふれた味の作り込みとともに、いかにも「江古田」を感じさせる。

ネットで調べてみると、店主さんはどうやら「嗟哉(あなや)」(渋谷区)の出身らしいが、食べていてスープなどは、このお店にほど近い「オリオン食堂2」(豊島区)の塩ラーメンを彷彿とさせる一面もあるような気がした。
様々な素材が溶け込んだ感じのスープではあるが、食後にはカツオ風味がほんのりとノドの奥から湧き上がって来るように感じられた。


(麺は完食。スープは8割飲んだ。)










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