ラーメン&つけ麺食べ歩き
うえだ
(埼玉県 新座市)

店名 麺家 うえだ(うえだ)
住所等 埼玉県新座市東北2-12-7 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年9月下旬 塩えびワンタンメン 950円



〜麺家うえだ〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
志木駅から徒歩7分ほど。
お店の左側に駐車場が3台分あります。






リニューアルしたばかりできれいな造り。
ヒサシに並ぶのは竹ボウキかな?






定休日の説明。
駐車場の場所の説明も。
入って右に石神氏のサインが見えますね。






入口脇に券売機があります。
なかなかメニュー豊富。
塩えびワンタンメンを購入しました。






店内はJ型のカウンターと
奥にテーブルも一卓あります。






女性店主さんです。
とてもキビキビ真剣な調理ぶりですが、
常に客とのコミュニケーションも忘れません。
( ´∀`)










2004年9月下旬 塩えびワンタンメン 950円



うーん、何とも「優しい」味です。
目を閉じて食べても、女性が作った事が判るほど。
店主さんの深い「思い入れ」がいっぱいに詰まった感じ。
まるで、心がほんのりと「温かく」なって来る味・・・。

海老ワンタンは特大サイズ&具がタップリ。
チャーシューも絶品の出来栄えです。









とても優しく軽い動物系のダシに
カツオの風味がとても鮮烈に香るスープ。
決して薄味ではないが、「穏やか&あっさり」系。






しなやかなコシで意外に長めの中細ストレート麺。
食感はクセがなく、とても素直な感じだが、
もう少し主張があっても良いかも。






ワンタンは透き通るような美しい皮。
鶏肉やエビの身がきれいに透けて見えますな。
丸々入ったエビのプリプリした甘味と、
鶏肉ミンチの豊かな旨味が奏でる
美味なるデュエット。




2004年9月下旬 塩えびワンタンメン 950円

以前、「鬼火山」(きっかざん)という名前で営業していたが、2004年の春に店名変更してリニューアルオープンしたお店。
志木駅南口から一本道なのでとても判り易い場所だと思う。カウンターとテーブル一卓の店内は、女性店主さんがお一人で切り盛りされていた。

登場したラーメンは、透明な塩スープにもかかわらず、麺が見えないほどに大きな海老ワンタンが乗っていた。
まずはスープを一口飲んでみると、鶏などの動物系の穏やかで軽いダシが口当たり良く香っている。そこへおそらく出す直前に「追いガツオ」したと思われるとても鮮烈なカツオ風味が加わっている。このカツオの風味がかなりしっかりとしていて、ともかく、最初から最後まで、スープの最前列に存在していたのが印象的だった。
塩味は控えめで穏やか、しょっぱさなどではなく、「旨味」として塩味が生きている感じ。また油が極めて少なく、とても「あっさり」「軽い」「やさしい」飲み口だ。

麺は中細ストレート、しなやかなコシで思ったより長めの麺。食感はクセがなく、とても素直な感じなのだが、自身の存在感と言うか、主張をあえて控えているような感じも受け、ちょっと大人しめにも感じる歯触りである。
ワンタンは透き通るような美しい皮に包まれ、鶏肉やエビの身が透けて見える。中身がドッサリと重く、大振りなのにもかかわらず、皮が破れたり身崩れしていないのは流石だ。皮は厚くもなく薄くもなくピロピロした食感で、食べてみると、大きな海老の身がまるまる入り、鶏肉のミンチがそれを包んでいた。エビの甘味とプリプリ感、鶏肉ミンチの豊かな旨味の組み合わせがとても美味しい。
しかし、ワンタンは単独で食べるととても美味しいが、全体でみるとエビの風味が、カツオの強いスープとはやや少し合わないような気がした。

チャーシューは、おそらく相当良い肉質の肩ロースを使い、かつ、秀逸な調理をされたもの。ワンタンメンにしたせいか、ちょっと小さめではあったが、厚みがありふくよかな肉質、歯を入れるとホロリ、サクリと崩れる柔らかさで、噛み締めるとドッサリの旨味が四方八方へほとばしり出る。繊維の一本一本がきれいに崩れる感じで、鮮度感も素晴らしく、非常に美味しい。これならぜひチャーシューメンが食べたくなる。
メンマは味付けは薄く、固めだがその分かなり細く切られているためショキショキと食感は良い。ただ、細く切られているため、麺をつかんだ際に麺の中に紛れ込み易いのはちょっと邪魔に感じる。

麺と具を食べ尽くして、改めて残ったスープを飲んでみた。
「重さ」「クドさ」が微塵もなく、とてもゆったりとした滋味深さに満ち、変に気取ることがなく、家庭的な、食べ手の体の事にまで気を使ってくれているような、実に優しい味わいのスープだ。
スープだけではなく、全体としても、女性らしいとても細やかな味わいであり、一つ一つが非常に丁寧に心を砕いて作られている事が伝わって来る。何と言うか、スープも、麺も、具も、どこにも「カド」がなく、極めて「丸い」イメージなのだ。
決してパワーやインパクトで押す感じではなく、とても繊細で優しい作り、心が安らぐような味わいと言えば良いのだろうか。
後味も軽くて心地よいが、食べ終えてから10分ほどして、口の中から次第にスープの余韻が消えてゆくと、ワンタンに使われていたのか、日本酒の醸造風味のようなものが舌に残っているのに気付いた。

店主さんは、とても研究熱心な様子で、食べ終えた常連さんらしき客とラーメンの味や作りについて意見交換をしたり、食べ終えたばかりのラーメンについての感想を求めたりしている。しかも、世間話や社交辞令でというのではなく、作り手として心から今日のラーメンについての率直な感想を知りたいという感じだ。常連さんらしき客もいろいろフランクな意見を述べていた。
私にも「お口に合いましたか〜?」などと笑顔で話しかけて来てくれた。店主さんとお客さんの「距離」がとても近いお店という印象。


(麺は完食。スープは8割飲んだ。)











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