ラーメン&つけ麺食べ歩き
とかの
(栃木県 佐野市)

店名 とかの(とかの)
住所等 栃木県佐野市相生町2831  【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2004年5月上旬 ラーメン550円 + 餃子400円 
           チャーシューメン 850円



〜とかの その1〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着すると、やはり・・・大行列。
ゴールデンウイークの祝日という事もあってか、すごい人。
駐車場はお店の右側50m先と、
お店の斜め前の2箇所にあり。






お店は小さいですが、
数ある佐野ラーメン店でも常に名が挙がり、
行列の絶えない超人気店。






11:30〜14時頃までの営業で、週休2日です。
麺、スープ、具と、すべて手作りのため大量に作れず、
一日限定80食、約2時間半しか営業できません。
つまり、週に12時間ほどしか開いていない「難関店」。






店内はカウンター6席と4人掛テーブル2卓。
大体1時間で30人のペースで進みます。
つまり2時間半=80人で売り切れの計算。
早めに並ぶのが「良」。






メニューです。
以前は味噌ラーメンなどもありましたが・・。
2004年春に値段も改定したようです。
餃子も手作りの物で有名です。
餃子、ラーメン、チャーシューメンを注文。






まず必ず先に餃子を出してくれます。
焼き目が非常に上品です。
餡は野菜中心で肉汁は極少なめ。
「プクッ」と膨らんだ太めの体型がラブリー♪










2004年5月上旬 ラーメン 550円 + 餃子400円



ここのラーメンは、人の「心の琴線」に触れて来ますな。
あっと言う間に、心の扉を開かされてしまいます。
スープは人の舌を捉えて離さない魔力がある。

まさに麺の一本、一本。スープのひとさじ、ひとさじに、
店主さんによる美味しさの「魔法」がかかっているイメージ。









【動画】(約1.6MB)

「とかの」の麺上げシーン。

もう何十年、来る日も、来る日も、
このゆで釜の前に立ってきた・・・。
気合みなぎる、まさに「匠」の技。

麺を器にそそぐ時の優しい仕草が
とても胸を打ちますね。




2004年5月上旬 ラーメン550円 + 餃子400円 


数ある佐野ラーメンの中でも、私の最も「お気に入り」。いや、佐野うんぬんというより、間違いなく全国レベルで、あっさり系ラーメンの「金字塔」と思っている。
過去、既に片手の指の数より多く訪問しているが、何と言うか、ここのラーメンを食べるたびに、まるで「生まれ変われた」という気がする位に、心に「得るものがある」、気がする・・・。

まるで、トルストイとか、ドストエフスキーとか、ヘミングウェイとか・・・・そう言った文豪の作品を読み終えた時に得られるような、自分の世界観や歴史観がちょっと広がったような、自分がなんとなく一回り大きくなったような、ある種の「啓示」を受けたような、そういった高尚な満足感に通じるものがある、気がする・・・。
まあ、この地で、何十年にも渡って磨き続けられ、鍛えに鍛え抜かれた「手打ち」の職人技、毎日毎日無数の客の期待を一身に背負って、ひたすらに「麺」を打ち続けてきた・・・・・伝承の技、匠の技、マエストロ、マイスター・・・・そういった店主さんの手塩にかけた80杯のうちの一杯を食べることで、節節から目に見えない「何か」を得られたとしても不思議ではない気はする。

スープは、シンプルに見えながら、兎にも角にも圧倒的なおいしさ。
今回も一口目から、あまりのうまさに思わずうなってしまった。最初の口当たりは、やや塩の立つあっさりとしたクリアーなスープだが、数秒もするとじんわりとした素材の旨味の大合唱がじわじわと鳴り響いて来る。しかし、重さや濃厚さはみじんもなく、丸鶏を使わずにトリガラを使っているせいか、旨味があっさりとしていて軽い飲み口である。また、軽くなり過ぎないように豚骨も使って、しっかりした骨太感も出している。そのバランスが見事。

動物系だけでなく、「昆布」のやや甘めのナチュラルで穏やかな旨味が心地よく感じられる。一見、淡い醤油色ではあるが、醸造系の風味は控えめで、むしろ塩味に限りなく近い味わい。ほんのりと強めの塩味によって、この「淡色系スープ」の中に明確な味の輪郭が器の中に凛々しく描かれている。
ただ、県外から押し寄せる「観光客」を多少なりとも意識しているのかどうか・・・・日によっては割と化学調味料の味がやや強めに感じられる事もある。

手打ちの麺はやや少なめで130gほどだろう。
箸で持ち上げてみると、ドリルのような螺旋(らせん)状の不規則なちぢれがついている。いや、つまり「ちぢれ」と言うより「ねじってある」感じなのだ。すすってみると、これが何とも絶妙な「プルプル」という独特な唇ざわりや歯ざわりを生む。多加水の麺の滑らかな舌触りも素晴らしい。そして、噛み締めればシコシコという音が聞こえて来そうなほど、実に「精妙」なる歯応えである。まさに「筆舌に尽せない美味さ」・・・。

長い経験と、磨かれた技術、真摯な心、があってこそ初めて到達できる「手打ち麺」の究極レベルといえるだろう。まさに、「とかの」の独壇場である。連日、熱烈なファンが店の前に長い列を成すのも理解できる。すすれば、すするだけ、噛み締めれば、噛み締めるだけ、飲み込めば、飲み込んだだけ、どんどん「とかの」のとりこになってゆく自分がそこにいる。
具はあくまで脇役として添えられる感じ。チャーシューは小さな巻きバラが一枚。濃い目の味付けだが、肉そのものの味もしっかりと残っている。メンマは特筆する味わいではないが、よい箸休めとともに、微妙にボリューム感のアップに貢献している。。

餃子は、上品に焼けた大きめの物が5個で一人前である。佐野ラーメンはこういった餃子とセットで食べるケースが多い。
「とかの」の餃子は、皮からすべて手作りのせいか市販品よりはるかに皮が分厚くて、焦げた所などは、ちょっとおせんべいの様な歯応えがある。
片側だけが上手にパリパリに焼いてあり、反対側は超モチモチの状態になっている。このコントラストの妙が人気の秘密のようだ。ちょっとプクッとした太めの餃子だが、中身は野菜のみじん切り中心で、肉汁はほとんど入っていない。そのため、ジューシーと言うよりはややパサ付き気味の食感に感じるが、ラーメン自体があっさり系なので、その相性を考慮したものと思える。

ちなみに佐野ラーメンのおいしさの秘密は「水」にあるという。
この地は、日光連山の伏流水が集まって生まれる「出流原(いずるはら)弁天池」の湧水が名水百選にも選ばれている。
そのピュアな湧水を使って作られた佐野ラーメンは格別においしく、次第にその名声が高まったのだという。また、佐野ラーメンが、他のご当地ラーメンとは違って、あまり東京や関西へ進出しないのは、遠方で「佐野の水」が使えなくなると、本来の味が出せなくなるからだという人もいる。

「とかの」は民家を改造したような造りなので、トイレを借りると、店の奥にある畳の間を通ってご自宅用らしきトイレを使わせてくれる。
その際に、畳の間に多数のポリタンクが置いてあるのを発見した。タンクの中身は知る由もないが、もし「出流原湧水」であるとしたら・・・・省略せず、妥協せず、きちんと「水」にこだわり続ける「とかの」に、おいしさの秘密を少しだけ垣間見たような気がした。


(麺は完食。スープは完飲。)



↓続きあり





〜とかの その2〜










同上日 チャーシューメン 850円



普通のラーメンより明らかに「径」の大きな
巻きバラチャーシューがドドンと3枚鎮座。
ワイルドさの増した、「とかの」もう一つのメニュー。




同上日 チャーシューメン 850円

基本的にチャーシュー以外の、スープや麺などはすべて普通のラーメンと同じ。チャーシューが特大タイプに変更される。これが3枚。
このチャーシュー、普通のラーメンとは直径がだいぶ違って大振り。直径も厚みもだいぶ大きくなるが肉質自体は同じだと思う。
大振りで厚め、脂身が5割前後を占める。醤油でしっかり味が付いているが、肉本来の味もしっかり残されている。見た目や食感は「手作りロースハム」の食感に近い気がした。脂身がしっかりと感じられ、赤み部分もあまり繊維感はないので、噛み締めると高級なベーコンのような脂身のまったり感と赤みの肉の旨味が渾然一体になる感じ。意外にもワイルドというか、食べ甲斐のあるチャーシューだ。こういったチャーシューが好きな人も多いだろう。これが3枚も入るので、器の中ではその存在はかなりインパクトがある。

しかし、もともと脂身が苦手な私には、これだけ大きな物が3枚も入ると、ちょっと持て余してしまう。できれば3枚のうち1枚くらいは肩ロースに変えてくれるとうれしい。値段的にも普通のラーメンから300円アップなので、個人的にはたっぷり食べたい時は普通のラーメンの大盛り100円アップという選択になりそう。
ただ、3枚の肉の量感はすごいし、それらのチャーシューから溶け出す多目の脂で、スープもやや動物系が強くなる。普通のラーメンよりも、ワイルドっぽくなるので、肉好き、ワイルド系好きな人には好まれるだろう。


(麺は完食。スープは5割飲んだ。)




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