ラーメン&つけ麺食べ歩き
たきたろう
(東京都 三鷹市)

店名 らーめん たきたろう(たきたろう)
住所等 東京都三鷹市下連雀4-16-47 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2006年6月上旬 塩らーめん 600円




〜たきたろう〜



JR三鷹駅南口の空中回廊から見た駅前通りの風景。
石畳の車道とは・・・リッチですな。






駅前通りを4分ほど歩いて右折し、100mほどでお店を発見しました。
まさしく「住宅街」にさりげなく佇む感じです。






ユニークな小窓のデザイン。
手作り感のある可愛い店構えです。






中は結構広めで、特に奥行きと高さがあります。
全体的にウッディな造りで、照明はやや落としてある感じ。






入店すると左手に券売機。
「醤油」「塩」「味噌」と三役揃い踏みに加え、「つけめん」もあります。
「塩らーめん」を購入しました。










2006年6月上旬 塩らーめん 600円
(この写真はクリックで拡大します)



うーん・・・美味しいです。
天然素材をたっぷりと惜しみなく使っている本物感にあふれた美味スープ。
軽く空気を含んだように「フカフカ」とする中太縮れの丸麺。
サックリとした歯触りのふくよかな極上チャーシュー。
などなど・・・・。

やはり出身元の「とうかんや」のラーメンを彷彿とさせますね。
スープが「激熱」でない分、味の濃さでインパクトを演出。









脂は意外に控えめで、動物系の旨味が極めて濃厚なスープ。
そのせいか、ノド越しが良く、全くクドくない。
そこへ、魚節系の芳醇な風味が見事にマリアージュ。
塩ダレはやや濃い目かな。






白っぽいやや太めの「中太」ウエーブ麺は全体が「モムモム」とソフトな口当たり。
麺に「芯」と言うものが感じられず、全体が「均質」で、強めに「フニフニ」とする噛み心地。
この「フカフカ」する低加水感と、「中空」「多孔質」な「ふんわり」感が同居。






すするとワシワシ、モフモフとする低加水の太麺に特有の鷹揚な動きに加え、
リズミカルな「縮れ」が生む豊かな動きがある。
カンスイ臭も少なく、何とも言えないベルベットタッチな口当たり。
ただ、プチプチする白ゴマが食感的に結構目立ちますな。




2006年6月上旬 塩らーめん 600円

2003年4月創業のお店で、江東区にある人気店の「十日夜(とうかんや)」で修行された方が開いたお店らしい。
三鷹駅の南口から駅前通りを南下し4分ほどで右折して小路に入ると、ちょっと意外なほど閑静な住宅地にお店はある。正面から見る店構えは、さほど大きく見えないが、入店してみると奥行きがあり、かつ、天井が高いので、結構広く感じられる。店内はウッディな内装、天然の無垢材を使った大き目のテーブルと椅子が並び、厨房が一番奥にあり、厨房と向かい合う形でカウンター席もある。券売機で「塩らーめん」を購入した。

スープは、器が目の前に置かれた瞬間から、「ホワホワ〜」と鰹節の素晴らしい香りが鼻腔をくすぐる。
しかし、いざ一口飲んでみると・・・・「ズッシリ・・・」と動物性素材の素晴らしい「出汁」が非常に豊かに、かつ、濁りなく出ていて、このスープの実力の高さに驚かされる。
魚介系を強く使ってその馨しい(かぐわしい)風味でごまかしてしまうのではなく、動物系の濁りのない「純粋な旨味」がどっしりと腰を据えるように豊かに感じられ、魚粉なども多少混じるものの魚介系はあくまで「華」を添える程度の脇役に感じられる。そのため旨味に「図太さ」があり、和風に寄り過ぎないこう言う比率のスープは最近では意外に珍しいと思う。

ただ、ゆっくり「じんわり・・・」と味が徐々に立ち上がって来るのではなく、明確なパンチを出そうと言う意図で塩ダレをやや多めに入れているのか、私には多少しょっぱく感じられた。そのため、じっくりと旨味を追いかけようとすると、舌がやや塩気に足止めされてしまうイメージがあり、ナチュラルで美味しいスープではあるが、ゴクゴクと続けて飲める感じにはならなかった。ただし、「麺を食べさせる」と言う意味では、スープを抱き込みずらい太い縮れ麺との組合せを考えると、スープはこれ位の塩ダレ加減の方が丁度良い濃さなのだとは思う。

麺は白っぽいやや太めの「中太」で、明確にウエーブしている。
箸でつかむと、太めと言うこともあって「モソモソ」した感じなのだが、断面が四角ではなく、茹でられてプックリと膨れていてまん丸に近い形状だ。
すすってみると、カンスイ臭は少なく、表面がとてもソフトな口当たりで、何とも言えないベルベットタッチな麺である。また、リズミカルな「縮れ」があるので、すするたびに豊かな動きがある。しかし、決してチュルチュルなどの細麺の素早い動きではなく、ワシワシ、モフモフとする低加水の太麺に特有の鷹揚な動き。

麺は決して柔らかい訳ではなく麺の輪郭はしっかりしているのだが、単に低加水と言うよりもまるで中に軽く空気を含んだような・・・多孔質でボソボソと空気を含んだような食感があり、麺に「芯」と言うものが感じられず、全体が「均質」で、強めに「フニフニ」とする噛み心地である。この食感は・・・・まさしく、修行先の「とうかんや」の麺を彷彿とさせるものだ。
また、多めに散らされた白ゴマが香ばしい風味を添えているのだが、このベルベットタッチな麺のせっかくの「柔肌」に、白ゴマがプチプチとからんで、ちょっと邪魔に感じられてしまう。ゴマ風味を足したいなら、舌に当たらない「すりゴマ」にしてスープへ浮かせるなどにしても良いと思う。

チャーシューは大判で厚めの肩ロース。箸でつかむだけで「ホロホロ」「ハラハラ」と分解してしまう驚くべき「ふくよかさ&柔らかさ」だ。
このホッコリとする柔らかな肉の繊維感からは、缶詰の「ツナ」のホロホロとした柔らかい身肉の繊維感を思い出す。その無類のふくよかさゆえ、「サックリ、ホクホク・・・」とする上質な食感で、肉の旨味もたっぷりと残っていて美味しい。このチャーシューの無類の「ふっくら感」も、まさしく「とうかんや」譲りのものだろう。
ただ、このチャーシューもスープ同様にやや塩気が強く感じられ、個人的な好みとしてはもう少し薄味にして欲しい気がした。
メンマは「ザキザキ」する強めの歯応えなのだが、きれいに足並みの揃った繊維が一本一本素晴らしく正確にほぐれて行くのが心地よい。なるほど・・・メンマとは一本一本の竹の繊維の集合体なのだな・・・・と改めて気付かされる。メンマの味付けは丁度良かった。スープの味付けが多少濃い目なので、青菜の水気が箸休めに丁度良く感じられる。

こちらのラーメン・・・・確かに麺や具からは、出身店の「とうかんや」のラーメンを彷彿とさせる物を感じさせるが、スープに関しては一定の独自色を打ち出しているようだ。
「とうかんや」ほどスープ表面の油が多めではなく、ショウガ風味も控えめで、またスープも「激熱」ではないので、多少「ジェネラライズ」された味にも感じられるが、その分、動物系の旨味と塩ダレを強めに効かせる事で味にパンチを出しているように思えた。


(麺は完食。スープは3割飲んだ。)










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