ラーメン&つけ麺食べ歩き
大勝軒 十五夜
(東京都 新宿区)

店名 東池袋 大勝軒 十五夜(たいしょうけん じゅうごや)
住所等 東京都新宿区新宿2-15-24 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2006年2月上旬 つけめん(大) 650円



〜大勝軒十五夜〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
新宿御苑前駅、新宿三丁目駅、
いずれからも徒歩3〜4分の距離。






看板は「大勝軒」の大きな文字の右に
小さく「十五夜」の文字。






店頭の立て看板に貼られた
営業時間とメニューです。






入店するとすぐ右に券売機。
「つけめん(大)」を購入しました。






店内スペースはかな〜り「ゆったり」しています。
特に頭上スペースが広くて高いですね。
奥にはテーブル席もあるようです。






東池袋大勝軒出身店のお約束。
山岸氏との記念写真と色紙。










2006年2月上旬 つけめん(大) 650円



写真は「大」です。
麺400gだそうですが、食べやすいせいか
さほど多くは感じませんでした。

ちょっと硬めに茹で上げたスパゲティを彷彿させる麺が
東池袋大勝軒系としては新食感ですね。

豊かな動物系ダシと魚介系ダシが
真正面から突出してぶつかって来るつけ汁もユニーク。
具がもう少し充実してくれると嬉しいかな。









つけ汁の表面をトロリ・・・とする黄金色の油膜が覆う。
醤油ダレが控えめで、トローンと激しく乳化した口当たり。
ほんのりとした甘味が受け皿になっています。






麺の動きがパラパラ・・・と軽快ですな。
ツルツル、コツン・・・とする、ややプラスチッキーで、
適度に芯のあるアルデンテな食感です。






つけ汁に浸けて引き上げたところ。
つけ汁は素材の強いパンチに満ち、力の漲った「急峻」な味わい。
油は多めでも、クドさがなく後口がいい感じ。






スープ割して頂いたところ。
トローンとした口当たりの動物系とサバ節の風味が香り、
なぜかやや酸味が立ち上がる感じに・・・。




2006年2月上旬 つけめん(大) 650円

2005年7月にオープンした東池袋大勝軒系のお店。
店内は奥へ長く、かつ天井がかなり高いので、空間的にとても広々して感じられる。 券売機の上には東池袋店主の山岸氏との記念写真や色紙が飾られている。
オープンキッチンだが、カウンター席は目の前の衝立が高いので落ち着いて食せるのは良い。奥にはテーブル席もあるようだ。

登場したつけ麺、まずは汁に浸けずに麺だけを食べてみると、プリンプリンと軽く弾けるような動きがあり、ややプラスチッキーな硬さで、ツルツル、コツン・・・とするはっきりと芯のある「アルデンテ」な食感である。口の中へ入った麺の動きがパラパラ・・・と軽快で、決して団子状にならない。
噛み応えも噛めば噛んだ分だけ正確に潰れる感じで、中華麺と言うよりも何か別なものと良く似た食感だな・・・と思ったが、自宅でちょっと硬めに茹で上げた太さ1.6mmのスパゲティをソースをかけずに塩味だけで食べた時の食感を彷彿させるテイストに思えた。麺の水分が少ない感じであり、どうやら東池袋のようなサクサク、プリプリ、モチモチの多加水麺の路線ではないようだ。また、麺だけを食べると、ちょっとしけったような粉臭さが麺の表面にややはっきりと感じられ、おそらくは麺の冷水締めの際の流水量が少なめなのかも知れないと思えた。

つけ汁は表面をトロリ・・・とする黄金色の油膜が覆っていて、なかなか目を引くビジュアル。
麺をつけ汁に浸けて食べてみると、トローンと激しく乳化した口当たりであり、醤油ダレは控えめであるものの、素材の強いパンチに満ちていて、随分と力の漲った「急峻」な味わいである。
往年の東池袋大勝軒の絶好調時に感じた「調和&融和」「優しい円熟味」、素晴らしい「優しさ」に満ちた大らかなテイスト・・・・等と比較して考えると、全体のバランスの中では動物系ダシと魚介系ダシが強すぎて、やや「勇み足」「ゴリ押し」的にも感じられるが、新店と言うことで、おそらくはそういうインパクトテイストを意図的に狙っているのかも知れない。

激しく乳化しているのでまるで生クリームを溶かし入れたかのような・・・トロリとした脂っぽさを感じるのが特徴に感じられる。脂が多めではあるが、化学調味料や塩気に頼った味ではないので、後口のクドさがないのが良い。食べている間は酸味や辛味や甘味のいずれもさほど感じないのだが、後口の段階になるとトロッとした甘味が姿を現す感じだ。卓上には酢や一味唐辛子が置いてあるので好みに応じて足す事ができるようになっている。
また、ちょっと硬めに感じられた麺も、つけ汁に浸すと熱でほぐされて、ちょうど食べ頃の硬さになる。ただ、つけ汁の温度がやや控えめであったので、温度低下は割と早めに感じられた。

つけ汁に一枚入っていたチャーシューは、魚介出汁に影響されたのかちょっと「ツナ」っぽい味わいに感じられた。ただ、かなり薄めに切られていてサイズも小さめであった。東池袋大勝軒系のお店と言うと、普通の「もりそば」でも分厚いチャーシューがゴロゴロと入っているイメージがあるので、今回はたまたまだったのかも知れないが、具のボリュームをもう少し出してもらえると全体のバランスが良くなる気がする。メンマも量は控えめで食感は柔らかめであった。

麺を食べ終えてもつけ汁が結構余ったので、半分ほど麺皿へ移してからスープ割をお願いした。
東池袋のように透明感のある煮干スープであっさりと溶きのばすスープではなく、トローンとした口当たりの動物系やサバ節の風味が強く出たスープであった。割スープももう少し量を多く入れてくれると嬉しい。

食べ終わってみると、いきなり動物系ダシと魚介系ダシが真正面から突出してぶつかって来るつけ汁にやや突飛な印象は持ってしまうが、バランス重視の優等生の味として大人しくまとまるよりも、店主さんの「こだわり」で、あえて「急峻」なインパクト型を目指しているイメージを受ける。さらに昨今流行の硬めの麺を組合せることで、人気の路線を上手に取り入れて、若者向けに上手にインパクトを出していると思う。


(麺は完食。スープ割も完飲。)










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