ラーメン&つけ麺食べ歩き
雪濃湯
(神奈川県 川崎市)

店名 雪濃湯(すーるーたん)
住所等 神奈川県川崎市多摩区登戸2662-2 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2005年4月上旬 醍醐 600円



〜雪濃湯〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
小田急線向ヶ丘遊園駅から徒歩1分、登戸駅からも5〜6分ほど。
大きな看板がないので通り過ぎにご注意。
焼揚亭「いがぐり」の真下(ビル1F)です。






営業時間。
13時間以上の通し営業。






メニュー名には旧醍醐の面影が・・・。
基本の「醍醐」を購入しました。






店内はL型カウンター形式。
陽射しが差し込んで明るい雰囲気。
水差しが大きいですな。






丁寧な調理振りのスタッフ。
カウンターには薬味類も豊富に揃っています。










2005年4月上旬 醍醐 600円



牛骨を18時間も煮込んだと言うトローリとしたスープは
骨髄感、油感、ゼラチン感などがゆったりと渦巻いていますね。
イメージ的には、牛骨版「家系」と言う感じかな。

味のピントも明瞭で、場所柄か、若者(学生)向けの
チューニングも感じます。









トローリとしながらも、クドさがないサラリとした質感。
大らかで優しい風合いのダシですね。
この辺が牛骨ダシの由縁かな?
旨味の補強もしっかり成され、味付け自体は明瞭路線。






手揉みしているのか、不規則にウェーブした麺は
やや短めで、すするとポニョポニョした小気味良い口当たり。
噛み締めると玉子が多めな味わいです。
麺の食味もどことなく「家系」チックかな。




2005年4月上旬 醍醐 600円

以前は都内にも数店舗を構え、「牛骨濃厚スープ」で名を馳せた「醍醐」。一度食べてみようと思っていたところ、しかし、2001年の狂牛病騒ぎに呼応するかのように(?)、閉鎖が続いてしまい未食の私としては残念でならなかった。
ところが、元醍醐本店が、「雪濃湯」(スールータン)と、店名を変えて営業を続けていると知り、同じ動物系濃厚白濁スープでも、牛骨を使うとどう違うのだろう・・・・という疑問を解消すべく、訪問してみた。
お店は小田急線の線路沿いの割と大きな通りに面していて、判り易い場所なのだが、大きな看板がないため初訪問の身としては一度お店の前を通り過ぎてしまった。店内はステンレス製のL型カウンター形式。
券売機には「醍醐」の名が冠されたメニューが並んでいる。これらのメニューは、「醍醐」時代の味からさらにバージョンアップしているそうである。迷った末、「当店基本、18時間煮込んだ牛骨スープ」の旨のコメントが付された「醍醐ラーメン」を購入した。

ラーメンが登場して、最初に感じたのは・・・無地の青磁の器に茶濁スープ、大判海苔2枚、青菜・・・・・乳化したスープに油こそあまり浮いていないものの、どことなく「家系ラーメン」の風貌である。
一口スープを飲んでみると、最初に動物系の独特な野性風味のようなものがほんのりと鼻に感じられるが、食べ始めると気にならなくなる。牛骨を18時間も煮込んだと言うスープは、トローリとした口当たりながらも、クドさがないサラリとした後口の質感があり、動物系としては大らかで優しい風合いのダシ。この辺が牛骨ダシの由縁なのだろうか。
濃厚ではあるものの、特段、「骨髄感」を過激に強調した路線と言うよりも、骨髄感、油感、ゼラチン感などがゆったりと穏やかに渦巻いているイメージである。
味付けも、タレが前に出すぎず、塩辛さなどもないが、動物素材の旨味を化学調味料などで上手に底上げしている感じがあり、良い意味でイージーな、判り易い、親しみ易い美味しさに仕上げられていると感じた。

麺はやや硬めに芯が残され、なめらかな表面でツルツルと軽いリズムで口に入ってくる。不規則にウェーブしているので、茹でる前に軽く手揉みしているのかも知れない。
やや平打ち形状ということもあって、口に入ってからは「ポニョポニョ」と可愛らしい舌触りである。意外に女性などからも好かれそうな食感だと思う。
噛み締めると玉子が多めに使われているような、ふくよかな味わい。この麺の食味もどことなく「家系」チックに感じられた。

チャーシューは全体がうっすらとピンク色を帯び、外周がこげ茶色になっている。券売機などを見ると「釜焼チャーシュー」というボタンがあるので、釜で焼かれたものなのかも知れない。噛み締めてもモゴモゴして、すぐには噛みちぎれず、歯応えがある。ロースハムっぽい食感と味わいに感じられた。
彩りとしてホウレン草が載せられ、葱白の小口切りと、貝割れダイコンの頭の部分のみが選別して載せられている。

また、店名の「雪濃湯」とは、「スールータン」「スールンタン」「ソルロンタン」などと読むらしいのだが、耳慣れない言葉なので語源をネットで調べてみたところ、韓国料理の一つで、牛の骨、頭、足、ひじ肉、内臓等をじっくり煮こんだタン(=スープ)のことらしい。長時間コトコト炊くことによって、牛の肉や骨のエキスが十分に溶け出し、旨味タップリの乳白色のスープに仕上がると言う。「先農檀」、「先農湯」などと表記することもあるようだ。

他のサイトの記載などを見ると、こちらのお店では動物系素材として牛骨オンリーではなく、豚骨や鶏ガラなども使っているような表記も見受けられるが、いずれにしても牛骨メインの濃厚白濁スープは首都圏でもかなり希少だと思う。
また、味のピントが明瞭で判り易く、過激すぎない親しみ易い味に仕上げられた作りは、近くに大きな大学があること等を考えると、ある程度、若者(学生)層などをターゲットにチューンしているような印象も受けた。


(麺は完食。スープは4割飲んだ。)










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