ラーメン&つけ麺食べ歩き
茂司
(東京都 港区)

店名 麺亭 茂司(めんてい しげじ)
住所等 東京都港区南青山3-8-3 【地図表示】
禁煙 タバコ分煙(夜9時まで禁煙)
訪問日 2005年9月中旬 白麺(細麺) 750円



〜麺亭茂司〜

(各写真はクリックで拡大します)




国道246号「青山通り」の南青山3丁目交差点から
表参道方面へ3分程歩き、コンビニ「ポプラ」の手前を左折。
お店の案内看板が出ていました。






左折した風景。
既にチラッと右手にお店が見えます。
東京メトロの表参道駅、外苑前駅、いずれも徒歩4〜5分ほど。






到着しました、お寿司屋さん風の粋な店構え。






店頭の案内。
月〜金はランチセットがあるようですな。






店内もお寿司屋さん風の造作。
分厚い銘木テーブルとL型カウンター席。






メニューです。
太麺か細麺が選べます。
「白麺」を細麺でオーダーしました。






サイドメニューです。
自家製デザートの「黒亀ゼリー」が目を引きますな。
何しろネーミングがイイ ( ´∀`)






スープに付いての説明が貼られていました。
出汁素材にも、タレにも、強いこだわりを持っているようです。










2005年9月中旬 白麺(細麺) 750円



「すっぽん」や「丸秘の海の幸」による海洋性スープと、
「豚骨」「丸鶏」「野菜」による動物性スープのWスープだそうです。

ネトネト、トロロン・・・としたコラーゲンスープは
旨味が濃厚ですが、決してインパクト路線とか暴力的なものではなく、
実に穏やかでまろやかな旨味の出し方。

極細のストレート麺との組合せは
どこかしら「博多豚骨ラーメン」を彷彿させる一面も・・・。









塩スープですが、やや茶濁し、白っぽい油膜が浮いています。
トローリ・・・と口を通り、マッタリとする舌触り。
まさに「本物」と言う感じの濃密な素材感があって美味しいですね。






ストレートの細麺に、粘度のあるスープが思い切りからんで来ます。
スープの厚みを感じるニュルニュルする特有のすすり心地。




2005年9月中旬 白麺(細麺) 750円

2005年5月に開店した、海洋性コラーゲン豊かなスープが自慢のお店。
店頭に「つかさ寿司は移転しました。当店は姉妹店です」の旨の貼り紙があり、どうやら以前はお寿司屋さんが入居していた店舗らしい。実際に銘木造りの店内は、その面影を色濃く残している。新作やサイドメニューなどもかなり力を入れているようで、店頭や店内には色々な貼り紙があり、初訪問の身としてはちょっと迷ってしまうが、ここはメニュートップの「白麺」を注文した。太麺か細麺が選べると言うので白麺の塩スープに合いそうな「細麺」でお願いした。サイドメニューの中では、自家製デザートの「黒亀ゼリー」が特に目を引く存在だ。

黒いお盆に載って登場したラーメンは・・・「塩」としては結構茶濁した色合いであり、さらに白っぽい油膜がところどころに浮いていると言う・・・なかなか目を引くビジュアルである。最初からちょっとだけコショウが振られている。
スープを一口飲んでみると・・・・舌先を覆うネトネト感、トロトロ感・・・・そのトローンとする口当たりとともに、様々な風味や旨味が感じられ、しかもそれらが決してバラバラになっておらず、一口目から「うーん・・・美味しい」と思わせられる。
旨味がみっちり詰まった感じで濃厚なのだが、決してインパクト路線とか暴力的なものではなく、穏やかでまろやかな旨味の出し方であり、ともかく味の「厚み」のあるスープ、そしてどこにも「隙間がない」感じのスープ・・・と言う印象だ。

何か一つの「海の幸」を代表選手のように目立たせるのではなく、いかにも様々な素材が複雑かつ大量に溶け込んだ感じであり、豊かな旨味がトプトプ、タプタプと・・・ゆったりと「漂っている」イメージを受ける。「キレ」や「スピード感」ではなく、「厚み」と「マッタリ感」で食べさせるタイプのスープであり、こういったマッタリ感やトロロン感のある口当たりのスープが好きな人には大いに支持されると思う。化調臭さや塩辛さなどとも無縁な感じで、表層の揚げネギが香ばしさを加えて、一層、「芳醇」な風味になっている。
また、コラーゲン豊富とは言え、濃厚豚骨のような上下の唇が強くペトペトとくっついてしまうような接着性はないので、この辺が「海洋性」コラーゲンの特徴なのかも知れない。

店内の貼り紙に「8月より麺を改良しました」と書かれている。
その麺をすすってみると、ネトネト感のあるスープがたっぷりとからんで、ニュルニュルするやや重めの特有のすすり心地を生んでいる。噛んでみると、博多系のストレート細麺の加水率を多くしてポキポキ感やザクザク感を取り除いたような食味である。
数口食べてみて思ったのは、「麺」の美味しさをピュアに楽しもうとすると、ややスープのマッタリ感が強く感じられてしまうことだ。つまり、麺自身の食感や味わいと言うものが、このスープのトロミ感にやや埋もれがちな気がしてしまう。これだけトロミのあるスープだと、むしろ太麺を選んだ方が相性的には良いのかも知れない。

肩ロースのチャーシューはやや乾燥気味で「カパカパ」する口当たり、あまりジューシー感はなく、旨味もあっさりしたものに感じられた。
青菜はシャキシャキと繊維が立ち、やや硬めの歯応えで、新鮮な風味が残っていて単品だと美味しいと思うのだが、このラーメンの全体の方向性やスープとの相性と言う点では、やや異質に感じられると言うか・・・青菜の風味やその水っぽさがこのスープにはちょっと合わないような気がした。糸唐辛子は少なめと言うこともあり辛さは感じられず、ほとんどビジュアル面での存在意義に留まっている印象だ。

食べているうちにふと思ったのは・・・・このトロロンとしたコラーゲンスープと極細ストレート麺の組合せは・・・どこかしら「博多豚骨ラーメン」を彷彿させる口当たりに感じられる事である。
濃厚な豚骨の風味(臭み)はないのだが、コラーゲンでネトネトする口当たりとストレート細麺の組合せ、そしてキクラゲ細切りや万能ネギが乗るところなど・・・・その「食感の組合せ」により生み出されるイメージに、どことなくダブるものを感じさせられる。まるで、豚骨による「ペタペタ感」を海洋性の「ペタペタ感」にすげ替えてプロデュースしたような・・・・そんなイメージでもある。

思わずスープを飲み干してしまったのは、単に美味しさだけでなく、良質なコラーゲンがたっぷりである事を私の「体」が理解したからだろう。
ただ、食べている最中は気づかなかったのだが、お店を出てから10分ほどすると、舌の中央に微細な渋味のようなものが残って感じられた。


(麺は完食。スープも完飲。)










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