ラーメン&つけ麺食べ歩き
渋谷三丁目
(東京都 渋谷区)

店名 らあめん 渋谷三丁目(しぶやさんちょうめ)
住所等 東京都渋谷区渋谷3-13-9 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2004年8月上旬 渋三ラーメン+赤いとんこつ(辛) 700円 



〜渋谷3丁目〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
渋谷駅から5分ほどですね。
表参道駅、代官山駅、恵比寿駅も徒歩圏内。






大きな提灯が「英」と同じですな。
外観はステンレスのメタリック調です。






内装は白木調でウッディ。
真新しくてピカピカですなー。
調度品は「渋三」のマークで統一。






テーブル席もありますぞ。
なんか直角な椅子・・・。

ともかく隅々まで清掃が超徹底しています。
卓上の調味料の配置も整然で完璧。
店員さんのモチベーションが非常に高い印象。






メニュー表。
「大盛」と「替玉」両方あるのは珍しい。
渋三ラーメンと赤いとんこつ(辛)を注文。






メニュー裏。
うーん、ランチタイムは
大サービスですな。










2004年8月上旬 渋三らあめん600円 + 赤いとんこつ(辛)100円



実に「美味しい」+「食べやすい」ですね。
適度な豚の匂いやコクもあり物足りなさも皆無。
豚の中庸な旨味が分厚く出ていて、最も好印象な味覚の帯域に、
最も多くの情報量を見事に集めた感じのスープ。

実に優等生的な美味しいラーメンだと思います。









博多系としては、ずいぶんとふくよかで
上品な小麦の味わいの麺。
替玉前提の博多系としては量もやや多め。






ゼラチンやラードは控えめ。
しかし、豚の風味やコクは大変しっかりと出ています。
強い塩気や化学調味料臭さもありません。
物すごいレベルの高いスープですね。






オプションで頼んだ「赤いとんこつ」
挽き肉と唐辛子エキスの団子ですな。
博多系では珍しいトッピング。






「赤いとんこつ」を溶かし込んだスープ。
見た目どおりの「辛さ」です。
( ´∀`)






ランチサービスのミニソフト。
豊かな乳脂肪の滑らかな美味しさ。
既成品とは明確にレベルが違いますね。
コーンもパリパリで芳ばしい。




2004年8月上旬 渋三らあめん600円 + 赤いとんこつ(辛)100円 

経堂にある博多豚骨の人気店「英」が2004年6月に出店したお店らしい。渋谷区渋谷三丁目なので「渋谷三丁目」という店名なのだろう。
お店はピカピカに磨かれた大きなガラス窓がとてもクリアー、店内は白木基調でこれまたピカピカ、テーブルも椅子もやたらと直角のラインが目立つ。店員さんは3人いたが、お寿司屋さんのような割烹着を着用している。挨拶や物腰も寿司屋っぽいが、非常に丁寧で親身な接客をしてくれる。

博多系の割にはラーメンが出るまで多少の調理時間がかかったラーメンは、目の前に置かれると、まさに「英」そのもの。器も完全に同じものだと思う。しかし、「英」のラーメンは、この屹立タイプの引き締まった形状の器でこそ、そのスープと麺の絶賛のバランスが成り立つと信じている私としては、この時点で大いに期待が高まった。
実際、スープを飲んでみると、何と言うか、数ある「博多豚骨」のジャンルのラーメンの中でも、やはりひときわ優秀なスープだと思う。オーディオなどに例えて言えば、思いっ切り「中域」の分厚く出ている、高価なスピーカーで聴く音楽という印象だ。非常に豊かな聴き応えがある。
ともかく豚の中庸な旨味が分厚くしっかりと出ていて、判りやすいというか、味わい応えが豊かと言うか、多くの人が望む最も大切な味覚の帯域に、最も多くの情報量を見事に集めたという印象のスープ。
豚の匂いもコクも、ともかくしっかりと良く出ていて美味しい。しかし、豚の頭(脳みそ)を使ったようなクセの強い醗酵系の深く深く奥底までねじれたような、スパイラル状のディープなコクではなく、あくまで、豚骨から出した素直なコクと匂いである。
食べ手を選びそうなゼラチンなどは極控えめにしてあり、ラードも割と控えめ。化学調味料はほとんど感じられず、塩ダレは適度な濃さでとても安心できる。まさに「狙いがいい」味という印象で、美味しい「博多豚骨」を望んでやって来る老若男女、その多くの食べ手を、一発でものの見事に満足させてしまう味だろう。
しかし、文句なく美味しいが、その味のまとまりの良さが、多少、優等生的というか、万人向けにも感じられる。そのため、深い深い豚骨マニア向けの「クセになる」「ヤミツキになる」「ハマる」という強烈な個性を放つタイプのラーメンではないかも知れない。

麺は自家製と言う話を聞いた事があるが、博多系としては少し太めの部類かも知れない。麺を箸でつかんで持ち上げると、ふわっとスープの香りが周囲に立ち込める。「かため」で注文したが、それほど固いわけではなく、博多系としては、ずいぶんとふくよかで上品な小麦の味わいがある。替玉前提の博多系としては量も少し多め。
チャーシューはロース肉のような感じで、脂身が2〜3割付いている。おそらく豚の特定の部位を指定して使っているのだろう。品のある外観からサクサクする食感を予想したが、意外にムグムグする歯応えだった。メンマは「英」同様に極細に切られた淡い色のもの。見た目はまるで千切りにして水にさらされた生のゴボウに似ている。なぜか上に白コショウが振ってあり、薄味だが食感は固め。味玉は黄身がホクホクして結構美味しい。

途中から、無料薬味としてカウンター上にある「おろしニンニク」と「辛子高菜」を入れてみたが、これがまたものすごい良くスープと合う。スープが濃厚過ぎず、ゼラチンによるまったり感もないので、入れた薬味の風味が全開で作用する感じである。食欲を誘うニンニクの風味と辛気、辛子高菜のピリリとする醗酵臭などが加わると、「中域」中心だったスピーカーの音に、見事に「高域」と「低域」が加わって、大いに音の幅を広げてゆく印象だ。

また、オプションで頼んだ「赤いとんこつ(辛)」は、挽き肉を赤唐辛子エキスやラー油とともに団子状にしたもののようだ。後半、これをスープに溶かし入れてみた。挽き肉のコクと唐辛子の辛味で楽しむもののようだが、ジンワリしながらもかなり強い辛味なので、見事に赤唐辛子の味がスープを支配してしまう。なかなか面白いと思うが、やはりどうしてもノーマルの豚骨スープの風味がかき消されてしまう気がするので、数回訪問したりして、オリジナルの豚骨スープの美味しさを十分に楽しんだ人が入れるのが良いかも知れない。

午後2時半頃までは、ランチサービスのライス無料とともに、帰り際にミニソフトクリームを頂ける大サービス振り。このソフトクリームがまた、上質な乳脂肪がたっぷりと使われた滑らかな食感で、とても美味しかった。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)











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