ラーメン&つけ麺食べ歩き
青山
(東京都 港区)

店名 麺屋武蔵 青山(めんやむさし せいざん)
住所等 東京都港区南青山2-3-8 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年6月下旬 ラーメン(あっさり) 700円



〜麺屋武蔵 青山〜

(各写真はクリックで拡大します)




道の向こうに「青山」の赤い照明が見えます。
東京メトロ「青山一丁目」駅から
徒歩で3分ほど。






麺屋「武蔵」誕生の地。
薄手のノレンが涼しい雰囲気。
赤い蛍光灯が目立ちますな。






営業時間です。
どうやら武蔵系列は全店共通ぽいですね。







券売機です。
カレーつけ麺もありますぞ。

(問)「とんがり飯」とは・・・?
(答)チャーシュー飯の事。






店内はカウンター席のみ。
武蔵系列はすべてそうですな。










2004年6月下旬 ら〜麺(あっさり) 700円



麺屋武蔵のルーツと言える味。
穏やかな魚出汁と肉の風味がバランスよく
しっかりと「武蔵の味」を語りかけて来ます。

あくまでも「上質」。
あくまでも「ウェルバランス」。









麺の美味しさは「感涙もの」。
表面が、複雑な多面体のような形状をしている。

1年振りだが、以前より遥かに美味しく
感じられたような・・・。




2004年6月下旬 ら〜麺(あっさり) 700円

今では都内に四店舗を構える「麺屋武蔵」系列だが、もともとは南青山のこの地でスタートした。
そのサクセスストーリーの「聖地」を受け継ぐのが、この「青山」(せいざん)であるが、以前は私の大のお気に入りでよく通わせてもらったお店。ほぼ一年ぶりの訪問。

食券を渡すときに「こってり」か「あっさり」かを聞かれる。今までたいてい「こってり」で注文していたが、今日は思うところあって「あっさり味」で注文してみた。
その「思うところ」とは、以前、何かの本で「武蔵」の最初の味は、この「あっさり味」であったと読んだ覚えがある。しかし、なかなか人気化しない時に、香ばしいエビ油を多めに入れた「こってり味」を出したところ、美味しいと評判になり、一気に大ブレイクしたと言う。そのため今更ながらではあるが「武蔵」創業の地で、その創業時の味を味わってみようと思った次第。とはいえ、もちろん味は創業時のままではなく、今の物はそれなりに変化や進歩をしているかも知れないが。

「あっさり」は、確かに油の量が少なくなり、その分、スープがダイレクトに空気に触れて、さんま節の香りも良く判る。カツオ節よりも、ちょっと甘とろい風味だ。煮干のような渋味もないので、上手に出汁が出れば、人気を集めるのも良く判る。しかし、武蔵の創業前はニーズがなく、全国探しても「さんま節」を製品として安定的に作っているメーカーはほとんどなかったそうだ。
「こってり」だとエビ油が沢山入り、その風味も素晴らしい物で、香ばしく食が進むが、「あっさり」は油が少なく香ばしい風味は弱い。そのせいか落ち着いた印象を受ける。また、今回はたまたまだと思うが、食べ進むうちに、白ネギと一緒にスープを飲んだ時など、ちょっとだけ魚の生臭みを感じてしまう瞬間があった。

何より感激したのは「麺」の美味しさで、久しぶりに食べて、本当に目からウロコが落ちるほど最高に美味しかった。最近は武骨や二天ばかり行っていて、すっかり武蔵系列店の麺は「固い」というイメージを持ってしまっていたが、今回の青山の麺は、表面が軽くウエーブしていてちょっと複雑な多面体のような、まるで面を刻んだような形状である。その形状のせいか、きちんとしたコシがありながら、「モチョモチョ」とする絶妙な歯触りが同居していて、さんま節のスープを良くからめて実に素晴らしい食感。すするのも、噛むのも、飲み込む喉越しも、すべてが非常に快感のおいしい麺だった。チャーシューは肩ロース。醤油と日本酒とミリンで味付けしたようなもので、味付け自体はさすがのハイレベルだが、もう少し肉自体の旨味があればと感じた。メンマは、奇をてらわずオーソドックスで伝統的なタイプの造りだが、非常に食感が良く、とてもよい素材と、抜群の調理をされている事が判るおいしさ。まさに「お手本」という感じ。

そして、麺を2/3ほど食べた所で、いつものように「柚子」が香り始める。スープの底へ忍ばせてあった柚子が、麺が減ったため顔を出すわけだが、キラリと香る柑橘系の爽やかな香りが、絶妙なアクセントとなって、一杯で二度美味しいお得な気分。最後まで一部の隙もなく、楽しませてくれる。いつも思うが、武蔵の味は、「均整のとれた丹念な造り」を感じる。それがこの価格で食べられる事をとてもうれしく思う。

ただ、以前は、スープを残す事など一度もなかったが、今回は、なぜか完飲に至らなかった。また、後味にもちょっと舌へ残るものを感じてしまった。
「こってり」だと、後味は魚出汁スープとエビ油の香ばしさで、ちょうど天ぷらそばを食べた時と良く似た後味なのだが、今回は、「あっさり」にしたせいなのか、スープのたまたまのブレなのか、それとも私の体調のせいなのか・・・・は不明。
また、こちらでこれだけ見事な「美味しい麺」を食べてしまうと、やはり今の「二天」や「武骨」は麺がちょっと固すぎると思えてしまう。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)











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