ラーメン&つけ麺食べ歩き
櫻座
(埼玉県 所沢市)

店名 極らーめん 櫻座(さくらざ)
住所等 埼玉県所沢市榎町7-11 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2005年8月下旬 塩らーめん 650円



〜極みラーメン 桜座〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店に到着しました。
目の前の道路は国道463号です。
西武池袋線の小手指駅より徒歩約8分
西武新宿線の新所沢駅からは徒歩15分ほど。






なんつー高級な店構え・・・。
これならデートや接待にも使えそうですね。






店頭に店内見取り図がありました。
ラーメン屋さんなのに、個室が三つも・・・。






正門をくぐったところ。
植木越しに母屋が見えます。
勝手に入っちゃっていいのかな・・・ちょっとビビる。
(- - ;)






意を決して入店すると・・・右手に別棟が見えます。
聞くところによれば「うどん処」だとか・・?
植木類はどれも綺麗に刈り込まれ手入れが行き届いていますね。






母屋前で振り返るとこんな感じ・・・。
うーん・・・何とも立派な「お庭」ですなぁ・・・。
入って来た門と赤いノレンが見えます。






店内は「木」を生かした渋めの造り込み。
店員さんも明るくテキパキして感じが良いですね。






椅子やテーブルなどの調度品も実に風格がありますな。
奥に古いタンスと座敷席が見えます。
このさらに奥に個室が3つもあるんですね。






メニューです。
この他、ドリンクメニューもあります。
「塩らーめん」を注文しました。






緑豊かな庭園を眺めつつラーメンを待ちます。
うーん・・・リッチな気分です。癒されますな・・・。










2005年8月下旬 塩らーめん 650円



料亭風の高級感ある店構えですが、
供されるラーメンは、意外に身近に感じられるフレンドリー路線。

繊細すぎず、しっかりとした軸のある味わいで、
結構積極的な味付けです。

優雅で贅沢なロケーションに囲まれて、
かしこまらず、リラックスして食べられる一杯ですね。









鶏とカツオ節などがメイン素材と思われる塩スープ。
適度な塩気とともに、ほんのりとした甘味がベースにあって飲み口が柔らか。






麺は細麺ストレート。モフモフするようなフラットなすすり心地。
少し熟成させたようなプリッとするしっかりとしたコシがあり、
割と小麦粉の密度感を感じる麺。




2005年8月下旬 塩らーめん 650円

以前、何かのマスコミで見て以来、およそラーメン店とは思えないその絢爛豪華な店構えでとても気になっていたお店。
2002年3月創業で、以前は高級手打ちうどんのお店であったらしい。現在も敷地内の別棟でうどんを出していると言う話も聞く。良く手入れの行き届いた広ーい日本庭園に囲まれ、おそらくは日本でも有数の贅沢なロケーションを持つラーメン店ではないだろうか。
正門の前に立つと、「予約してないけど大丈夫かな?」とか、「勝手に入っちゃっていいのかな?」とか、「やたら高いメニューだったらどうしよう?」などと、ちょっと心配になってしまうほどの高級感があるが、門の脇に貼られたメニューには、醤油ラーメン一杯650円と、極めてリーズナブルな価格が掲示されていて、安心して入店する事ができる。
門をくぐると木立の向こうに母屋が見え、植木類はどれも綺麗に刈り込まれていて、実に手入れが行き届いている。

「いらっしゃいませ」の大きな声とともに出迎えてくれた店員さん達は、変に気取ったりかしこまったりしておらず、どちらかと言えばフレンドリーでしっかりとラーメン店の雰囲気になっている。
店内は「木」を生かした渋めの造り込みで、大きな窓からの自然採光が非常に心地よい。その窓からは、緑豊かな庭園が眼前に広がり、俗世間の喧騒から隔絶されたような・・・・何ともリッチな気分だ。

ラーメンが登場し、器が目の前に置かれると同時に「ふわ〜・・・」とカツオ節の香りが匂い立って来た。
一口飲んでみると、素材は鶏とカツオ節などがメインと思われるスープである。ほんのりとした甘味がベースにあって飲み口が柔らかく、塩加減も実にほど良いポイントを突いていてなかなか美味しい。味が結構積極的にやって来ると言うか・・・繊細すぎず、しっかりとした軸のある味わいで、誰にでも過不足なく食べられる良くまとまったスープだと思う。
ただ、その積極性ゆえか、色んな味がややゴチャっと混じり過ぎているようにも感じられ、微妙に味がクドいと言うか・・・味の「抜けの良さ」と言うものがあまり感じられない。
贅沢を言えば、せっかくの塩ラーメンなので、もう少し塩ならではの透明感、見通しの良い味に仕上がっていると、さらに嬉しい。

メニューによると国産小麦を使用したと言う麺は、ストレートの細麺。
すすってみると、カンスイ臭などもなく、滑らかで素直な口当たりはとても良いのだが、モフモフするようなフラットなすすり心地で、やや無愛想と言うか、動きが少ない感じでちょっと面白みが少ないようにも感じる。もっとストレート麺の軌跡がはっきりと伝わるソリッドな感じにするか、もしくは思い切ってピロピロする縮れや、プルプルするハリがあると、さらにすすって楽しい感じになると思う。
噛んでみると、少し熟成させたようなプリッとするしっかりとしたコシがあり、割と小麦粉の密度感を感じる麺である。そのせいか見た目以上に太さを感じ、しっかりと「食べている」感じがある。

チャーシューは厚みがあり、赤身部分は臭みもなくホロホロとほぐれ、脂身部分はトロトロにとろける感じで、直前に炙っているのか芳ばしく、肉の旨味がしっかりと活性化していて美味しい。全体的に口の中でとろけるような食感だ。味玉は白身部分がちょっと乾燥したような感じでカピカピと硬め、ややしょっぱめの味付けである。
ただ、細かい事だが、チャーシューや味玉は醤油の味がはっきり付いているので、塩スープの中ではやや違和感を持つ人もいるかも知れない。
メンマはザックリ感のある歯触りで、シャクン、シャクンと繊維が粗いと言うか、繊維の一本ずつが太めな感じ。繊維感、醗酵臭ともに心地よく、一クセある感じの濃い目の味付けになっている。量も多くて食べ応えがある。
あおさ海苔は繊維が大柄で厚みもあり、薄めのワカメに近い食感で、口に入ると断片の角が当たり、「ワラワラ」とする食感が面白い。磯の風味はさほど強くなく、塩スープの味を壊していないのも良い。

食べ終わってみれば、意外に身近に感じられるフレンドリーなラーメンと言う感想だ。
料亭風の高級感ある店構えから連想すると、高級和食の流れを汲むような・・・日本料理の技法を生かしたような・・・気難しい高尚なラーメンを想像してしまったが、良い意味で、作り手側の個性やクセ、コダワリのようなものをダイレクトに感じるラーメンではなく、誰が食べても上手に口に合うタイプのラーメンだと思う。
つまり、決してマニア向けではなく、全体的に食べやすさ、万人向け感、安心感を狙ったような印象であり、家族向け、カップルなどがリラックスして食べられるようなチューニングを感じる。

大規模な客席数、場所柄や客層を考えればそれが当然だろうし、おそらく土日などは家族連れやカップルなどでかなり混雑するのではないだろうか。
「櫻座」の店名のとおり、庭園には大きな桜の木があり、春の桜のシーズンには客席からの眺めは最高だろう。ドリンク類もビール、日本酒、焼酎、カクテルなど・・・しっかり充実しているようだ。


(麺は完食。スープは5割飲んだ。)










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