ラーメン&つけ麺食べ歩き
六坊
(東京都 新宿区)

(2007/2閉店)

店名 TOKYO NOODLE ROKU BO(とうきょうぬーどる ろくぼう)
住所等 東京都新宿区西早稲田2-18-21 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2005年6月下旬 ラーメン 700円



〜ROKUBO〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。右側2軒目です。
高田馬場駅、早稲田駅、どちらも歩いて10分程。
早稲田通りに面しております。






まるでブティックのよーな店構え。






エントランスの壁に店名が・・。






表通りから隔絶されるような奥まった客席の様子。
ダイニングバーのような雰囲気ですな。






券売機制です。
「ラーメン」を購入。






うーん、広い空間、落ち着いた雰囲気、
洗練された接客などなど・・・「さすが」の一言です。
まさに「TOKYO NOODLE」シーンの発信地と言う趣き。










2005年6月下旬 ラーメン 700円



添加物や調味料などの混じり気を感じない
濃厚な「豚の味」の本当の美味、美点、魅力、真価、長所を
輝かしいステージの中央へと明確に押し上げてきた感じですね。

ドロリとした濃厚スープは、舌の上で「真円」を描くような・・・
まさしく「珠玉」の味わいです。

口中いっぱいに自在に動き回る平打ち太麺の
ビビッドな歯応えと自己主張も楽しいです。









海苔をどけると茹でキャベツがこんにちは・・・( ´∀`)。
濃厚豚骨+キャベツ=最近のトレンドですな。






重厚&パワフルな豚骨をメインに、ピュアな素材感に満ちたスープ。
豚頭なども加えたとおぼしきスパイラル状の深〜い旨味。
その「粘度」と「濃度」の深さは、まさに「底なし沼」の様相・・・。
ちょっと塩っ気が強い・・・かな。






すごい主張のある美味しい平打ち麺です。
鞭(むち)のようにしなやかな「コシ」、一本一本が分離しつつ自在に動き、
実に躍動感にあふれるすすり心地と、際立つ小麦の美味しさ。




2005年6月下旬 ラーメン 700円

2005年4月開店の渡辺樹庵氏プロデュースのお店。ネットで検索するとどうやら直営店のようであり、同じ直営店の「渡なべ」からも徒歩2分ほどの距離にある。
店構えはグレイのコンクリート壁にアルファベットで「ROKU BO」の黒文字のみと至ってクール。奥まったドアということもあって、通りすがりで入るにはちょっと勇気が要りそうな雰囲気である。
しかし、一歩足を踏み入れると、非常に「空間」をぜいたくに使っているお店である事に気付く・・・。

エントランスと客席の距離を長くとり、途中を壁で仕切る事で表通りから隔絶されるような奥まった客席の様子は、まさにプライベートな空間。一人で行っても、仲間と行っても、思いっ切り寛げてしまうダイニングバーのような雰囲気を醸している。
食事の時くらいは、周囲の喧騒や雑踏から離れ、静かで贅沢な空間で、落ち着いた自分の時間を過ごして欲しい・・・というプロデューサーの声が聞こえて来そうだ。

そして最初に、お冷と一緒に冷たいオシボリを手渡してくれるのだが、このオシボリ・・・ひんやり冷たくて気持ちよい上に、ほんのりと微かにスペアミントのような爽やかなハーブの香りがして、ますますリッチな気分にさせられる。下手な業務用オシボリだと消毒用の塩素臭がするところだが・・・・さすが渡辺氏、なかなかやるなぁ・・・・と思う。

登場した器を見て、ちょっと驚いた。一つは、この最先端をゆくような店舗デザインやインテリアから考えると、意外にもオーソドックスすぎる器のデザインに思えたこと、そしてその器が割と小柄で小さく見えた事だ。
油が浮かないと言うよりも、乳化してスープと融合したようなスープを飲んでみると、「ムットリ・・・」とした粘度のある口当たり、そして直後に「ドッパ〜ン」と豚の旨味が舌のど真ん中へと炸裂するように押し寄せてくる。豚頭なども加えたとおぼしきスパイラル状の深〜い旨味であるとともに、添加物や調味料などの混じり気を感じない味であり、「どうですか?これが本当の豚の味なんですよ」「きちんと作ると豚のスープはこういう味になるんです」という作り手の声が聞こえて来そうだ。

いわゆる豚骨スープの「真実を語る味」に思え、濃厚豚骨と言いながらも、実態はラードや濃縮ポークエキス、多めの化学調味料で味を作っているだけの巷の多くのラーメンの仮面を暴いてしまうかのような・・・・「本物感」に満ちているスープだ。
スープ二口目はビリッと塩味を感じた。これ位のスープ濃度があるとやはり塩分はある程度強めにする必要があるのだろう。飲み口の濃度的には、「はっち」(川崎市)同様にやはり「飲むヨーグルト」のイメージが近いだろう。
三口目は・・・な、なんと魚節系の味が足元に見え隠れする・・・。「あれ?豚骨オンリーじゃないんだ・・・」と、この時に気付く。しかし、「渡なべ」のように魚介がメインなのではなく、あくまで隠し味程度に効かされているに過ぎない。

麺は平打ち形状で、ちょっと硬めに茹でた乾麺の「うどん」のような口当たりだ。ふんわりとソフトな舌触りでありながら、鞭(むち)のようにしなやかな「コシ」を持っていて、一本一本がからまらず、自在に動き、実に躍動感にあふれるすすり心地を放っている。芯があり、コシがあるのに・・・硬くなく、むしろ柔軟で、ムチムチ、ムッチリと噛み締める感じになる。それでいて「歯ばなれ」が良いと言うか、歯にまとわり付く感じがなく、噛んで離すと、麺もパッと弾けるように歯から離れる。噛み砕けば、玉子の風味よりも、しっかりと小麦の「粉」の風味が口中いっぱいに湧き立ってきて、非常に美味しい。
これほど主張の強い美味しい麺も珍しいと思うが、そのおかげで濃厚スープにも埋もれず、またスープもしっかりとからんで、まさに相思相愛と言う印象だ。

キャベツは微妙に「しんなり」しているので軽く湯通ししているようだ。生キャベツの方が鮮烈な香気があって、濃厚スープの舌のリセット役には相応しいような気もするが、おそらくは狙いがあってのことなのだろう。あえて口中のリフレッシュ役と言うよりも、歯触りの増幅程度に存在感が抑えられている印象だ。ただ、芯の部分が多く、軽く熱が通った程度の状態だと、結構噛み砕くのがハードにも感じられた。

チャーシューは、味付け自体は塩気があって濃い目の味、強い力で圧縮されたようなブロック感があり、ハラハラとちぎれながら口中に入って来る。ただ、たまたまなのかも知れないが噛むとモソモソする動きの遅さ、曖昧さがあった。もう少し繊維感が豊かな「肉らしさ」があると良いと思う。
海苔は黒々としてかなり高級なもののようだが、高級すぎてちょっと磯の香りが強いので、この濃厚豚骨の中ではやや違和感がある気がした。

スープは数口飲んだ時点で、豚骨の濃さと塩気のパンチで舌の感度が飽和してしまうのか、後半はあまり素材感を感じなくなり、坦々とした味わいが続く感じになる。最初から全開で飛ばし過ぎたように感じてしまうイメージだが、ただ、量がさほど多くないので、飽きが来る前に食べ終えられる。この辺も計算の内なのか・・・要は「太く、短く、生きるタイプ」(?)なのかも知れない。ただ、夏が近く気温が高いせいか、濃厚スープの裏側にはやや多めの塩分が潜んでいる感じで、食後の体調が気になってしまい、スープはあえて3割ほど残してしまった。
食べ終えて、添加物や調味料などの混じり気を感じない天然素材感100%と言う感じのこの「濃厚豚骨」スープ・・・ ワイルドと言うよりも、実に「パワフル」で「ピュア」な豚の旨味であり、言うなれば「濃い」と言うよりも、実に「深い」味と感じられる。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)










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