ラーメン&つけ麺食べ歩き
桜花
(神奈川県 横浜市)

店名 めん創 桜花(おうか)
住所等 神奈川県横浜市神奈川区浦島町3-1 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年8月上旬 味玉つけそば 800円



〜めん創 桜花〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
神奈川新町駅から4〜5分ですね。
国道15号(第一京浜)に面しています。






子安駅、仲木戸駅、東神奈川駅からも歩けます。
待ち客用か、店頭に色んな椅子が置いてありますな。






券売機と営業時間。
味玉つけそばを購入。






L型カウンターの客席です。
店内には色々な飾りや物が置いてあります。






チャーシューと
麺についての説明。










2004年8月上旬 味玉つけそば 800円



無添加・無カンスイの自家製麺だそうです。
つけ汁は、動物系と魚介が奏でるハーモニーに、
きれいな酸味が名指揮者の様相ですな。
ナチュラルでとてもアコースティックな美味しさ。









透き通るような白い色。
見た目や食感は「うどん」に近い印象。
そのまま食べるとちょっとしょっぱめ。






動物系+魚出汁の風味。
酸味の輪郭がとても豊かな感じ。
つけ汁の中には鶏団子が二個入っています。




2004年8月上旬 味玉つけそば 800円

第一京浜道路沿いにあるお店。お店に到着すると「ラーメンはお休み中」と貼り紙があり、当面は「つけそば」のみの営業のようだった。
店内はL型カウンターのみで、2002年4月オープンという事らしいが、照明が少し暗めのせいか店内の造作は割と年季が入っているように感じた。チャーシューの入る「特製つけそば」を注文したかったが、既に売切れだったため、仕方なく味玉つけそばを購入。味玉つけそばには鶏団子だけで、チャーシューが入らない。
着席して、出してもらった冷水を飲んで「おいしいな」と思った。何か浄水器を使っているのだと思う。

店内の貼り紙によれば、自家製の「無カンスイ麺」だそうである。そのせいか登場したつけそばの麺は、透き通るような白い色をしている。
まずはその中太ストレート麺を何もつけずに一口食べてみると・・・結構しょっぱい。「うーん、やはり」と思ってしまった。
無カンスイで麺を作ろうとすると、小麦を固める「ツナギ」として、カンスイの代わりに必然的に塩か玉子を多めに使う事になると思う。こちらのお店では塩を使っているようだ。小麦も良いものを使っていると思うが、麺だけを食べた場合は、どうしてもしょっぱさが多少目立って、その分、ちょっと小麦の風味や旨味がかき消されてしまう印象を受ける。まあ、製麺の塩加減は「土三寒六」と言うし、真夏と言うことで製麺に塩が多めに使われるシーズンと言うことも関係していると思うが・・・・。

また、麺のコシがしっかりして太さもあるので、なかなか「ストロング」な食感であるが、無カンスイで玉子の風味が少なく、かつ、太麺ストレートだと、私にはどうしても「手打ちうどん」の食味とダブってしまう。
しかし、看板には「ラーメン」ではなく、「めん創」と書いてあるので、もともと中華麺にだけこだわっている訳ではないのかも知れない。

つけ汁に浸して食べてみると、このつけ汁が大した物で、穏やかな動物系がしっかりとベースを固めて、その上に魚出汁の旨味と風味がきれいな姿の稜線を描いている。豊かな素材のきれいな歌声が聴こえてきそうな、清清しくも輪郭のしっかりとした美味しさである。
その中でもとても美味しい酸味が、ひときわきれいな旋律を奏でている。この酸味・・・おそらく酢によるものと思うが、もしかしたらちょっと魚ダシからも出た「ダブル酸味」かも知れない。しかも、きちんと底辺に穏やかな甘味が受け皿的に見事に配置されており、なかなかやるなぁという感想。塩分でも、肉汁でも、調味料でもなく、この酸味が名指揮者として、最初から最後まで見事につけ汁の味をまとめ上げている。和風とか、魚出汁系が好きな人なら、おそらく満足度が高いだろう。

このつけ汁の中へ麺を浸すと、麺の塩分感も全く気にならなくなり、ナチュラルでありながら、明確な味の主張のある美味しいつけそばが誕生する。非常にナチュラルでアコースティクな美味しさ。
ただ、つけ汁の器がすぼまって小さめなので、のぞき込むようにして食べる感じになってしまうのと、コシのある太麺を漬け込むのに少し狭めなので、ちょっと食べづらい気はする。

具として、つけ汁の中には鶏団子が二つ入っていた。食べてみると意外にゴツゴツするストロングな食感。香辛料系の風味が付けられている。デリケートなので判りづらいが、肉桂とかショウガなどの清清しい香りのする素材だと思う。ミリンや日本酒のような風味もちょっと感じた気がした。味玉は、味付け自体はかなり控えめ、黄身がほとんど液状で、この流れ出す黄身を、つけ汁の中で麺とからめて食べるとまったりしたコクが出る。
メンマは少なめだが、薄味で特有の儚い感じの柔らかさであり、メンマと言うよりまるで「フキの煮物」のような食味に感じた。

最後にスープ割をしてもらうと、動物系のベースを舞台として、魚出汁の旨味と酸味が一層強調される感じになる。


(麺は完食。スープ割も完飲。)











ホームへ


− BB!ラーメン&つけ麺 名店集 −



本サイトのすべての画像や文章の転載ならびに二次利用を固くお断りします。

Copyright (C) 2004
01ch.com
All Rights Reserved.


.