ラーメン&つけ麺食べ歩き
二天
(東京都 豊島区)

店名 麺屋武蔵 二天(めんやむさし にてん)
住所等 東京都豊島区南池袋3-14-12 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年5月中旬 ラーメン 700円
2004年5月下旬 豚天ラーメン 750円



〜麺屋武蔵 二天 その1〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
見事に箱型の建物ですね。






お店のドアのアップ。
以前は単に「二天」だった店名が、
いつからか「麺屋武蔵 二天」になってます。






営業時間。
日曜は16時までと、ちょっと早め。






券売機です。
シンプルなメニューです。
武蔵系列はすべてそうですが。






赤い頭巾が、昔の馬賊ぽいですな。
活気にあふれた店内。
トイレは2F。






店内は天ぷら油の香りがします。
客席はカウンターのみ。






二天で調合したらしき
オリジナルの七味です。










2004年5月中旬 ら〜麺 700円



吟味に吟味を重ねたジェントルな美味しさ。
新宿武蔵の「あっさり味」とほぼ同路線のテイスト。
すべてが、お手本の如くしっかりと作られていて、
まるで「教科書」のようですな。

すぼまった器がうどんや蕎麦のイメージ。









【動画1】(約0.8MB)

二天流「湯切り」シーン。
クルリッ Σ(゚Д゚)!

これがウワサの「飛燕」。
ツバメ返しは武蔵ではなく小次郎の技ですが
いつ見てもカッコイイ湯切りです。






【動画2】(約6.7MB)

な、七、七連発ですぞ。
777? Σ(゚Д゚)!

麺がきれいな放物線を描いて、
スパッと器へ収まります。
見ていると待ち時間も楽しい。




2004年5月中旬 ら〜麺 700円

麺屋武蔵の一つ。ユニークな揚げ物のトッピングで人気のお店。
揚げ物、つまり「豚肉の天ぷら」や「玉子の天ぷら」を載せたラーメン有名だが、この日はまだ未食だった普通のラーメンを食べてみた。このメニューのおかげで最低単価が今までの750円から700円になった。
以前と器の形が変わっていて、妙に「すぼまった」形をしている。こういう形はスープの表面積が少ないため温度が下がりづらいが、その反面、揮発する香りが少ないため、風味を感じづらく、またちょっと食べにくい。

レンゲでスープを一口飲んでみると、豚骨の骨太なゆったり感と魚系の風味が穏やかながらはっきりと出ている。新宿の麺屋武蔵のスープから油の海老風味を抜いて、醤油ダレを弱くしたら、こんな感じになるだろう。二天の場合は、海老油の代わりに青海苔をまぶした「揚げ立て熱々」の豚天の香ばしさと磯風味が芯になって、とても香ばしいラーメンという点がウリだったが、今回の普通のラーメンは、豚天の香ばしい風味がないので、何となく味の大黒柱がなくなっている感じがした。美味しいけれど、大人しいというか、やや「没個性」という印象だ。また、油の香ばしさがないせいか、残念ながらスープにややサバ節系の生臭みを感じてしまう。醤油ダレや塩分も少し弱く感じられ、キレがないというか、実力はあれどもリーダー不在ですべてに一歩ずつ歩みを下げて、遠慮している感じ。

意外に太い麺は、結構固めでゴツゴツしたちょっとワイルドな食感である。四角張っているイメージで、ブルンブルンと力強く口の中へ入ってくる。歯で押さえつけながら、ワッシ、ワッシ、と食べる感じで、この歯応えの強さを楽しむ麺のようだ。ツルツルとすする楽しさや、スルスルとする喉越しの滑らかさを味わうタイプではない。食後の胃腸の調子からすると、カンスイは多目に感じる。
いつも感じることだが、二天の白ネギはシャクシャクする食感、新鮮でみずみずしい風味がとてもおいしい。こういった良質なネギを年間を通して、どうやって確保しているのか不思議に思える。メンマもとても素直な出来で、スープの味と見事に同化して、行儀良くまとまっている。

豚天の代わりに入るチャーシューは、脂身の少なめなバラ肉で、厚みがありふんわり柔らかく、肉の風味がとてもしっかりしていてすごく美味しい。しかし一口目に日本酒に漬けたようなやや強めの風味があった。また、醤油のようなミリンのような味付けと、五香粉のような香辛料の風味もほんのり感じられ、頑張っていろいろ複雑な味付けをしている様子。しかし、もともとこのスープ自体が「ジュワー」と音のするような揚げたて熱々の豚天の香ばしさを載せることを前提に作られていると思えてならず、チャーシューではどうしても物足りなさが残る。やはり間違いなく「豚天」の方がこのラーメンには合うと思う。
その名物の「豚天ぷら」だが厨房の奥に油場があって、豚天ぷらや玉子天ぷらを揚げている。見ていると注文が入るたびに麺茹でと常に同時進行するように一つずつ揚げている。天ぷらの作り置きは絶対にしないようだ。まさに揚げたての天ぷらの美味おしさにこだわっている。

キビキビしてチームワーク抜群の調理の流れや、元気良く、マナーの良い接客ぶりは相変わらず素晴らしい。「快活」という言葉がとても良く合う。「ツバメ返し」「飛燕」などと、一部で呼ばれているクルリとザルを回す独特な湯切りが面白い。湯切りのお湯できれいな放物線が描かれたかと思うと、麺がスパッと器に収まる。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)




↓続きあり






〜麺屋武蔵 二天 その2〜




夜に訪問。
看板のネオンが不思議な雰囲気。










2004年5月下旬 豚天ら〜麺 750円



やはり、これこそが「二天」の味。
熱々の香ばしい豚天が載ると、スープ、麺、具、
すべてのパーツが生き生きと脈動する感じ。
文句なく美味しいですな。




2004年5月下旬 豚天ら〜麺 750円

やはり「豚天」が食べたくなり再訪。やはり豚天ラーメンはおいしい。
熱々の豚天の香ばしい油と青海苔の風味が加わる事で、スープも非常に生き生きしているし、麺や具も、一層美味しく感じられる。スープは香ばしい油が加わって、風味、味わいとも厚みが出ると言うか、「料理」としての完成度が格段に高くなる。
見た目は何となく天ぷらうどんのようなイメージだが、スープのベースは豚骨であり、醤油は火入れされていてその醸造風味は強くないので、食べてみるとまったくの新ジャンルの麺料理だ。麺は中太サイズだが相変わらずコシが強烈で、口の中でブルンブルンとあばれる麺を、歯と舌でちょっと押さえつけるようにしてムシャムシャと食べなくてはならない。

豚ロース肉に青海苔をまぶして揚げた豚天は歯応えがザクリとちょっと固めだが、とても香ばしくておいしい。
もともとこのオリジナルの具を生かすよう考案されたスープとの相性も抜群である。中身は豚のロース肉で、チャーシューでもなく、トンカツとも違う独特な食感。まるで磯辺揚げのような青海苔の風味がとてもよく合う。ただ、ゆっくりと食べていると、豚天がスープに浸って衣がふやけてしまうので、熱々のうちに早めにほおばった方が良いと思う。
白ネギが上品な風味で、やや厚めに切られた食感がシャクシャクして美味しい。豚天を考慮してなのか、ちょっと多めに載せてくれていて、実際、天ぷら油の後味をさっぱりさせてくれる。

以前、玉子の天ぷらも加えて食べた事があるが、玉子天は玉子そのものから肉汁が出ないため、ジューシーさが少ない上に、小さな器に天ぷらが二つも入ると、さすがに油が多くなりすぎて、スープ全体がちょっとくどすぎる印象になってしまう。調味料のオリジナル七味には唐辛子以外にコリアンダーがブレンドされている。これを入れると、スパイシーになって、またちょっと違う風味が楽しめて美味しい。あまり辛くはない。
香ばしい油が食べ終わった後も口の中に残って、なかなか楽しませてくれる。スープ自体の後味は、余計な添加物がないせいか、すこぶる良好。


(麺は完食。スープは8割飲んだ。)










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