ラーメン&つけ麺食べ歩き
無敵家
(東京都 豊島区)

店名 麺創房 無敵家(むてきや)
住所等 東京都豊島区南池袋1-17-1 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年10月下旬 本丸めん(大盛)+味玉 830円



〜無敵家〜

(各写真はクリックで拡大します)




池袋駅東口から徒歩数分。
池袋東口は多くの有名店が鎬を削る激戦区。






大通りの角地、かなりの好立地ですね。
中華鍋を看板にしてますな。
「無敵屋」ではなく「無敵家」です。






店内はカウンター席のみ。
ぐるりと左へ回り込む席配置。
生ニンニクと辛子高菜が置いてあります。






メニューです。
「大盛りでも同価格。
「本丸めん」を大盛でオーダーしました。






トッピングは100円均一。
「替玉」もありますぞ。
「くん煙呼び戻し」という味玉を追加。










2004年10月下旬 本丸めん(大盛)730円 + 味玉100円



豚の「家畜」っぽさを凌駕する、
心地よい「獣」感のあふれる鮮烈な味わい。
まるで「野趣」あふれる「ジビエ」を連想するテイストがあります。

各パーツも入念な個性とインパクトが注入され、軟弱さを排除。
まさに「漢」(おとこ)のラーメンと言う感じですな。

味玉追加で一個半に (w









豚の「獣」っぽさが非常に良く生きているスープ。
「どっしり」したコシの重さと度量の大きさを感じます。






中太ストレートの麺は長めでややソフト。
モチモチとする歯応えで、意外に「優しい」感じ。






チャーシューはかなーり「ガッシリ」とした肉質で、
実に「硬派」的な歯応えのもの。






薫煙呼び戻し玉子。
もともと半分乗っています。
黄身にしっかりとした塩味が付いてます。




2004年10月下旬 本丸めん(大盛)730円 + 味玉100円

都内でも有数のラーメン激戦区「池袋」で、人気行列店の一角を成すお店。
店内はカウンターのみで左奥へ長く続いている。「本丸めんと味玉」をお願いすると、「大盛りも同額になっております。」と親切に教えてくれたので、大盛でオーダーした。卓上の冷水ポットの中身はジャスミンティー。希望すれば冷水も持って来てくれる。

メニューによれば、本丸めんは「炊きたて背脂の新鮮な旨味」がウリのようで、登場したラーメンは、確かに厚めの背脂の層がある、いわゆる背脂豚骨醤油スープだ。今となってはそれほど珍しい造りには感じられないかなと思いつつ、一口スープを飲んでみると、これが結構しっかりとしたインパクトのあるスープで驚いた。
お店の説明によれば「新鮮なげん骨とロース骨だけを厳選し、徹底してアク抜き等の下処理を行うことで臭みの無い上品なコクとスッキリ感を実現」したスープということらしいが、私の感想としては、良い意味で実に豚の「獣」っぽさが非常に良く出ているスープで、「豚」というよりも、むしろ以前に食べた事のある「イノシシ」鍋を彷彿とさせられるインパクトの強い「野趣」風味、実にパワフルで野太く、筋骨隆々的な「獣」の風味がしっかりと鼻と舌に感じられた。
背脂もギトギトしてはいるが、やたら甘い訳ではなく、しっかりとコクと旨味を出しており、意外に「硬派」な路線を感じる。

有無を言わせないパワフルな「ジビエ」的な豚骨ダシの風味とコクのある深い旨味が、ノド元を過ぎてゆくと、さらにコッテリとした背脂のふくよかな甘味と化学調味料の旨味が絶妙に後を追う感じ。随分としっかり地に足が着いたコシの重さがある本格派スープである。これだけ太いスープだと、逆にピントやキレを出すのが大変だと思うが、醤油ダレがしっかりしているのか、実に良く味のピントが合っているのも見事。

麺は中太ストレート、大盛りだと230gになるらしい。長めだがややソフトで、あまりカンスイを使っていない感じのちょっとパスタっぽさのある食感、ややモチモチとする歯応えだ。このラーメンの中では、意外に「優しい」感じを受ける麺だが、インパクトの強いスープには、こういった優しい麺を組合せないと食べ疲れしてしまう事があるので、そういう意味では好相性だろう。

チャーシューは、見た目ではホロホロと崩れるタイプかと思ったが、たまたまなのかも知れないが、意外なほどガッシリとした肉質で、実に「硬派」的な歯応えがあった。麺を大盛りにしたせいもあるが、バランス的にはもう少し大きくても良いと思う。
玉子はもともと半分乗るらしく、味玉追加で1.5個になってしまった。メニューの説明によれば、「くん煙呼び戻し玉子」とあり、薫煙した魚節、帆立、岩塩からなる薫煙ダレの壺の「室」で作るようだ。黄身にしっかりと塩味が効いていて、この濃厚スープの中に埋もれないようになのか、はっきりした濃い味付けがなされていた。
スープに長らく浸してしまったせいか、味玉に薫煙の風味はそれほど感じられなかったが、逆に近くにあったメンマからは、しっかりと薫煙の風味が感じられた。スープを通して薫りが移ったのだろう。メンマも心地よい固さを感じさせる「硬派」なイメージのもの。
青菜は最初はホウレン草かと思ったが、どうやら「菜の花」のようだ。ちょっとクセのある風味が生きていて、それがまたこの濃厚スープに「一陣の風」の如く小気味良い清涼感を加えており、口中をリフレッシュする貴重な一品、このスープととてもよく合っている。

生ニンニクとクラッシャーがあったので、二粒ほどつぶしてスープへ入れてみた。すると、これがまた予想を大きく超える抜群の相性で、スープの「パンチ」が炸裂し、「ピント」が一層収束し、味の「輪郭」が一気に鮮明になる。スピード感が増し、高揚感、躍動感がグーンとアップする。もともとのスープの実力の高さが、さらに包み隠さず明確になって、いよいよその実力の「全容」を現して来たという印象だ。
そしてさらに、卓上にあった「辛子高菜」も入れてみた。いかにもオリジナル製という感じの黄色っぽい色合い。これがまた非常に辛味の強いもので、舌に「ピリリ」と来ると言うよりも、ノドに「パッッシーン」と突き刺さるような強烈な辛味が伝わって来る。これだけ濃厚なスープだと、これ位の強烈さがむしろベストバランスなのだろう。スープの濃厚さに見事な「辛味」「キレ」「鮮烈さ」が加わり、さらにさらに、一層文句なく美味しくなる。いったいどこまで「進化」するスープなのだろうか。

最初の一口目からインパクトのある美味しいスープと感じたが、途中からさらにニンニク、辛子高菜と言うそれぞれ個性とインパクトのある二者の薬味を加えて、いよいよ「完結編」、いよいよ味の「クライマックス」、を迎えるという感じ。
これだけ強烈な薬味を受け入れて、スープ自身も一層レベルを増すのだから、実に度量の大きいスープである。ただ、あまりに量感と濃度があるので、一口、二口、で十分に満足させられてしまうと言うか、ゴクゴクと続けて飲み干す感じにはならない。
ともかく、「麺」以外の、すべてのパーツが独自の強いインパクトを持っていて、一切の軟弱さがないというか、まさに「漢」(おとこ)のラーメンと言う印象を受けた。


(麺は完食。スープは3割飲んだ。)











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