ラーメン&つけ麺食べ歩き
森田屋総本店
(栃木県 佐野市)

店名 手打中華 森田屋 総本店(もりたや そうほんてん)
住所等 栃木県佐野市堀米町70 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2004年12月上旬 中華そば 550円



〜森田屋 総本店〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
佐野市内の老舗の一角を成す有名店ですぞ。
お店の前は広大な駐車場で便利。
佐野駅からは徒歩20分ほど。






あれれ、ノレンが出てない。
現在、1時45分。
既に中休み突入モードなのか・・・。
(;゜Д゜)






滑り込みセーフで入店できました。
ちょうど中休みに入るところだった様です。

小さなTVが付いていました。
TVの向こうにはテーブル席もあります。






「畳」+「ほの暗い照明」が妙に落ち着きますな。
卓上には箸とコショウだけ。
シンプルですなぁ・・・。
へらフナ釣りの魚拓が飾られています。






お昼の部は私が最後の客だったようです。
私のラーメンが提供されると、店員さんはそそくさとお昼休憩の準備に。
屈託なく、飾らない雰囲気は、地元密着店の証ですね。

「定休日」ではなく、「公休日」と書かれた札も
いかにも地域社会に根ざした感じですな。










2004年12月上旬 中華そば 550円



昨今のラーメンブームなど、「どこ吹く風?」と言わんばかりに
この地にしっかりとした「ルーツ」「根」を張ったイメージの味です。

言うなら「佐野の風土」と「長い歳月」で醸された味ですね。
地の底からじりじりと湧き上がって来るような
「深〜い」味わいがあります。

「一年365日、毎日同じラーメンを食べよ」と言われたら
私はこのラーメンを選ぶかも・・・。









スープは鶏ガラのダシがすごく良く出ていて、醤油ダレも絶妙。
ジンワリとした旨味が突き上げてきます。
青竹打ちの麺は ともかく自然体で、疲れない、
飽きの来ない味わいですね。






手もみしていないのか「ちぢれ」が見られませんな。
極太麺、太麺、細麺、極細麺・・・七色の食味が楽しめますぞ。
やはり、機械打ちの麺とは、一味も、二味も、確かに違う
「手打ち」「多加水」特有の絶妙に滑らかなノドゴシ。




2004年12月上旬 中華そば 550円

佐野市内の老舗の一角を成す有名店であり、また数々の支店を輩出している事でも知られているお店。
お店の前は広い駐車場になっており、店内も驚くほどに広々としている。1時45分に到着したが、既にノレンが仕舞われて、3時まで休憩の看板が出されていた。あせってドアを入ると、店員さんは「どうぞ」と言ってくれた。ギリギリ間に合ったようで一安心である。
入店するとテーブル席が3卓あり、そしてその後方に座敷が広がっている。これだけ広いお店ではあるがメニューは入口の頭上にしか貼られていない。なぜなら、ここで注文を告げ、前金会計を済ませ、その後に好きな席に着くシステムだからだ。それにしてもこれだけ広々した席配置で店員さんは、誰が、何を頼んで、どこへ座ったか、しっかり覚えていてくれるのはスゴイ。

座敷に座っていると、「畳」+「ほの暗い照明」が、なんとも特有の雰囲気を醸し出していて妙に落ち着き、すっかりリラックスしてしまう。
見渡せば店内は実にシンプルである。卓上には箸とコショウと灰皿だけがポツンポツンと置いてある。
座っているとあっという間にラーメンが運ばれて来た。

すぐに気付いたのは、佐野の手打ちラーメンとしては珍しく「手もみ」していないタイプの麺のようで、そのため「ちぢれ」や「ねじれ」が見受けられず、ほぼストレートの形状であることだ。
箸で麺を一つかみ持ち上げてみると、ふんわりと小麦粉の香りが周囲に匂い立った。すすってみると、スル、スル、スルリ、ととても素直に口に入って来るが、何と言うかスープと共に粉っぽいような風味がある。カンスイ臭とはまた異なる風味であり、麺がごっそりと固まって入っていたこともあって、どうやら小麦の溶け込んだ茹で湯がちょっと抱き込まれていたようだ。そのためか、前半はスープの味もちょっと乱されてしまった感じで、ちょっと味が薄く、やや粉っぽく感じられた。

麺は、極太から極細まで、幅が一定しておらず、いかにも包丁による手切りという感じである。縮れていないので、すすると一本一本がその太さによって、実に様々な独自の味わいの音色を奏でてくれる。
極太の麺はガッツリした歯応えであり、中太の麺はツルツルとノドゴシ良く、極細の麺はチュルチュルと優しい口当たりだ。やはり、機械打ちの麺とは、一味も、二味も、確かに違う「手打ち」「多加水」特有の絶妙に滑らかなノドゴシである。

そうして、後半になって来ると、下の方にあった「本来の」スープが顔を出し始めてくる。すると次第に、鶏ガラの濃厚な旨味が地の底からじりじりと湧き上がって来るように感じられ始め、最終的には旨味が口中に突き上げてくるような実に分厚くパワフルなスープへと変貌した。このスープは実に美味しい。油分が少ないが、しかし鶏のダシの深いコクとしっかりとした旨味があって、決してあっさりではない事が判る。
また、醤油ダレも輪郭が淡いながらもはっきり、穏やかながらもしっかりと、絶妙に効かされていて、チャーシューの煮汁もブレンドしたような厚みのある味わいを感じる。佐野の中では醤油風味がやや積極的に出されている方で、良好な味のガイド役を果たしている印象だ。

チャーシューは、たまたまかも知れないが味付けがあまり感じられず、ナチュラルな肉自身の味わいであり、バラ肉であるが結構ガッシリした食感で、歯で噛みちぎる感じになった。メンマは甘めのしっかりした味付けで、柔らかい食感、いかにも自家製と言う感じでかなり美味しい。

それにしても、これだけ素晴らしいスープを、大して気にせず麺の茹で汁で濁らせてしまうアバウトなところが、逆に新鮮と言うか、ほほえましいと言うか、ご愛嬌と言うか・・・・家族や親戚が寄り集まってラーメンを食べているようなこちらのお店の客層や雰囲気と相まって、老舗店とか有名店とかに常に付いて回るような妙な気負いや気取りが感じられず、ギスギスした感じがないのは、逆に何かホッとするような気持ちにさせられてしまう。

食べ終わって暫らくしてから感じた事だが、世に言う名店や実力店のラーメンの目指している方向性とは、こちらのラーメンの目指している物は多少異なる印象を受けた。
特に東京などでは、客の流動性が高いと言うこともあって、一回だけの来店客に、その一回でどれだけ「美味いと思わせるか」に重点が置かれて味が組み立てられている気がする。そのため、「一杯だけ」の評価に対していきなり100%の総力を注いでいるお店が多い。場合によっては最初の「数口」のインパクトに比重の大部分を傾けているようなラーメンさえ存在する。
しかし、こちらのお店のラーメンは、一杯や二杯での評価ではなく、まさに「1年」「2年」の長いスタンスでの「評価」を最重点課題として視野に入れ、味を組み立てている気がしてならない。
つまり、何と言うか、もちろん美味しいのだが、それ以上に、ともかく力みがなく、何と言っても自然体で、リラックスしていて、疲れない、飽きの来ない味わいというイメージなのである。

おそらくは、ご当地ラーメンブームなど「どこ吹く風」という感じで、今でも佐野市内の地元の常連の皆さんのお顔にしっかりと「視線」を注いでいるのではないだろうか。
つまりは、ご近所の常連客の皆さんが毎月毎月、何度も、何度も、「リピートできる味」にきちんとなっている気がするのだ。というより、その方向をしっかりと目指している印象を受ける。
まさに地域社会にしっかりと根ざした「ご当地」ラーメンの造りである。
そして、それはラーメンの味だけではない。畳敷きの広い店内の雰囲気も、まるで自分の家のように落ち着く特有のムードがある。接客スタッフの方達も実に気取りがなく、良い意味で「普通の人」と言う感じだ。なので、こちらも「身構える」必要を全く感じず、どこまでもリラックスして、実にくつろいで食べられる雰囲気がある。

こちらのお店は、マスコミ取材拒否店だと言う話を聞いた記憶がある。おそらくは、これからもずっと地元の常連の皆さんやお店のファンの方を大切にして、末永くお店を切り盛りして行きたいと言うことなのではないだろうか。
ともかく、それほどに「リピート・パワー」を感じるラーメンなのだ。
私も、もしも「一年365日、毎日同じラーメンを食べよ」という環境に置かれたとしたら、ひょっとしてこちらのラーメンを選ぶかも知れない・・・。


(麺は完食。スープは8割飲んだ。)




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