ラーメン&つけ麺食べ歩き
もちもちの木 新宿店
(東京都 新宿区)

店名 もちもちの木 新宿店(もちもちのき しんじゅくてん)
住所等 東京都新宿区西新宿7-7-25 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2005年9月中旬 中華そば(小) 650円



〜もちもちの木 新宿店〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店に到着しました、JR大久保駅から徒歩3分ほど。
お店は小滝橋通りに面しています。
新宿駅も徒歩圏内。






お店はこのビルの地下になります。
看板が控えめなので通り過ぎに注意。






店頭のメニュー。
営業時間も出ています。






店内はカウンター席と丸卓二つ。
西洋風アンティークな雰囲気ですな。






メニューはシンプルな二本立て。
中華そば(小)を注文しました。
「当店のスープは熱くなっております」との注書きも・・。






コンクリートの壁の仕上げや間接照明がオシャレ。
「ベーコン・ルッコラそば」(数量限定品)の案内が見えます。






厨房の様子。
スタッフはお二人でした。
接客も非常に感じ良かったです。










2005年9月中旬 中華そば(小) 650円



「灼熱」スープが醸す・・・個性派テイスト&独特な世界。
表面に浮く多めの油は柔らかく軽さもあります。

超熱々と言う「難関」へのチャレンジ精神を
楽しみながら食べる感じ。
いわゆる「チャレンジ系ラーメン」の一種にも思えます。

「熱々」への挑戦だけでなく、「大盛」にすれば
ラーメン「420g」、つけ麺「600g」と、
「大食いメニュー」の楽しさにもチャレンジできますぞ。









ストレートの細麺は上質な小麦粉を使った感じでふくよかな印象。
やんわりとした口当たりだが、何しろ麺も「熱々」です。




2005年9月中旬 中華そば(小) 650円

埼玉を代表する人気行列店の一つ「もちもちの木」の新宿支店。2002年のオープンらしい。
ビルの地下にあるお店のため、外からでは全く様子が判らないのだが、階段を降りてみると店内は思っていたほど広くなく、カウンター席と丸卓が二つ置いてある。テーブルや椅子、時計などの調度品、貼られているポスターなど・・・西洋風アンティークな雰囲気で統一され、地下で窓がないと言うこともあり、プライベート色の強い雰囲気になっている。

登場したラーメンからは・・・・カツオ節類の良い香りが立ち込めている。
まずはレンゲにてスープを一口飲んでみると・・・・一瞬にして、「ジュワ〜ッ」とする猛烈な熱さが唇と舌を襲う。あわててコップの水を飲む私・・・。
まさに今、これから自分が食べようとしているラーメンが「普通ではない高熱」である事実を突きつけられ、ちょっと動揺してしまうと言うか、容易には食べ切れなさそうな・・・苦戦の予感を覚えてしまう。
以前、白岡の本店で食べているのでスープが「熱々」と言う事は知っていたし、メニューにも「熱いのでご注意下さい」の旨が書いてあるのだが、「ふーふー」と吹いて良く冷ましたつもりでも、「まだまだ」熱いのである。以前の白岡で食べた時よりもさらに一段と熱い、まさに「灼熱」状態である。
実際、不用意に飲み込むと、その高熱のスープが喉の奥まで突き抜け、胃の中まで落ちても「まだ」熱いのである。

この熱さの中でも「味」が判るようにとの配慮なのか、旨味は過剰とも思えるほどに濃縮してスープの中に詰まっている印象である。
スープの素材は豚骨と鶏ガラ、煮干やカツオ節類、昆布などらしいのだが、豚骨などは味と言うよりもトロンとした口当たりの厚さとなって現れていて、メインに感じられるのはやはり「煮干とカツオ節類」である。魚粉が多めに目に付くが、トプトプするスープのトロミに紛れてさほどサラサラする粉っぽさは目立たない。醤油の色が濃く見えるスープだが、醤油臭さや塩分感は控えめに感じる。
レンゲにすくった少しのスープを、よくよく念入りに冷まして味わってみると、ほんのりとした甘味と微細な酸味も感じられ、カツオ節や煮干の旨味が超濃厚なのだが、決して暴力的ではなく、非常にきれいに出ている事が判る。カツオ節や煮干が見事に「液体化」したようなイメージだ。人工的な旨味ではないので、後口も清々しい感じ。

麺は細麺ストレートで、上質な小麦粉を使った感じのふくよかな印象のもの。
しかし、高熱のスープの中に浸っているせいか熱でややダレたような・・・やんわりとした口当たりの印象も受ける。さらに麺自体も熱過ぎて、唇や舌が不用意には触れられない感じだ。あまりに熱すぎる麺は、長時間は舌に当てられない感じで、ハフハフと、あせってすすって慌てて飲み込む感じになる。

チャーシューは巻きバラだが、やや薄めで歯応えはあまりなく、特別旨味が濃厚と言う感じでもなかった。
穂先メンマは、以前に白岡本店で食べた時よりも、たまたまなのか二回りほどサイズが小さめで、途中でちぎれたりしていたが、シャク、シャクと軽く歯が入り、柔らかめの歯触りである。柔らかいと言っても繊維感がピンと立っていて、つぶれたり崩れたりしている感じではないのは良い。味付けはスープが湿潤した感じになっていた。
ネギが小口切りではなく、白髪ネギとして載せられるのは、ビジュアル的にも食感的にもこのラーメンと非常に良く合っている。

ちなみに、表面には分厚い油の層があり、飲む前は相当コッテリで、ギトギトして重そうに見えるのだが、実際はとても油が柔らかくて口当たりが良く、重さやクドさと言うものも少なく、スープとも非常に良く馴染んでいる。どうやら単なるラードではなく鶏油などいくつかの油をブレンドしたものらしい。

ともかく熱々の芳ばしい風味の中に、きれいな魚ダシの旨味が渦巻いている印象なのだが、食べていると、次第にこのスープの過激な「熱さ」と、濃厚で上品な「旨味」に、いつの間にやら深く心酔している自分に気づいた。
つまり、ヤケドしないように一口、一口、意識を集中して注意深く食べざるを得ないため、自分の五感や注意力のすべてがこの丼に注ぎ込まれてしまう。さらに、ちょっと冷ます程度では「まだまだ」熱いため、スープも麺もほんの一瞬しか舌に乗せていられない程なので、その「一瞬」で熱々のスープや麺の味を味わうのに神経が研ぎ澄まされ、次第に五感が鋭敏になる。
要は食べ始めると、全く脇見ができないと言うか、一切の余計な事が考えられないと言うか・・・・食べ進むうちにこのラーメンに全神経と思考が完璧に占領されてしまう感じになってしまうのだ。そしてその間は、見事に「無心」の状態となり・・・ちょっとした「トリップ」体験をしたような、そんなイメージである。

そう言う意味では、強大なインパクトを持つラーメンであり、手ごわいラーメンと言うか、挑戦しがいのあるラーメンと言うか、面白いラーメンと言うか・・・・。
いわゆる「超大盛り系」とか「超激辛系」とか「超背脂ギトギト系」とかの・・・・「難関チャレンジ系ラーメン」の一種のような気がして来る。
つまり「超熱々系」にチャレンジする精神で楽しみながら食べる感じ、そして何とか食べ終えて、食後、自分はヤケドをせずに見事に食べ切れたと言う・・・・その「達成感」「征服感」に酔いしれる・・・・美味しいだけでなく、そんな「楽しさ」「面白さ」も味あわせてくれるラーメンと言う印象だ。
さらに、「大盛」にすればラーメン「420g」、つけ麺「600g」となるので、「大食いメニュー」の楽しさにも同時にチャレンジできるだろう。


(麺は完食。スープは4割飲んだ。)










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