ラーメン&つけ麺食べ歩き

(群馬県 桐生市)

店名 ラーメン 雅(みやび)
住所等 群馬県桐生市広沢町6-480-5 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2005年1月上旬 ラーメン550円 + 餃子400円 
           塩ラーメン(大) 650円



〜雅 その1〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
国道沿いの判り易い場所ですが、
道路から少し引っ込んでいるので注意。






お正月のせいか門松が出ていました。
駐車場は店前と左横にもありますぞ。






店内は結構広いですな。
カウンター席がズラリと並びます。






テーブル席や小上がり席も完備。
雑誌も数冊置いてありますた。






メニューです。
「つけ麺」が消去されていました。
定番の「ラーメン&餃子」でオーダーしました。
あまりに美味しかったので、その後「塩ラーメン」も・・。
メニュー裏にはバターやコーン等のトッピングも書かれています。










2005年1月上旬 ラーメン550円 + 餃子400円



何よりもやはり「麺」の完成度が素晴らしいですね。
文句の付けようがない実に多加水麺の「王道」的な美味しさです。
やや太めにして量感とコシを強調している印象。

スープは、まさしく佐野ラーメンの定番「極あっさり」。
しかも、これほど徹底して「潔い」あっさりスープも珍しいでしょう。
多めの具やネギ類がお得感を演出。









動物系の穏やかで濁りのない出汁が薄〜く水平に敷かれ、
その上を、デリケートな醤油の醸造風味が
「ピアニッシモの旋律」を奏でているイメージ・・・。

「ライト&スムース」と言う表現が似合いそうですね。






茹でる直前に「手もみ」しているようです。
この不規則な麺の形状が美味の「秘密」でしょう。
その複雑な多面体的造形から生まれる無類の「口当たり」&「舌触り」が
食べ手をどこまでも深〜く魅了します。






一本、一本が、一定の「太さ」を維持しているため
しっかりと「量感のある滑らかさ」を放つ麺。
ちぢれた角がコッコッと歯をノックし、
噛み締めるとまるでチーズのような滑らか〜な歯応え。
これはヤミツキになってしまいますねぇ・・。









きれいな焼目が食欲を刺激する大振りな餃子です。
実際、佐野系ラーメンは餃子との
コンビネーションで食べる例が多いですね。
「プクッ」とした形が佐野の名店「とかの」の餃子を彷彿させますな。






ニラやニンニクや肉汁は控えめです。
ほとばしり出るキャベツなどの「白色野菜の旨味」
の美味しさで食べさせる感じ。




2005年1月上旬 ラーメン550円 + 餃子400円 

2004年の夏にオープンした新進気鋭の佐野ラーメンのお店。
お店は幅広い国道沿いの判り易い場所にあるが、店前が駐車場のため道路から少し引っ込んでいるのと、ガードレール等に邪魔されてちょっと見つけづらいので注意したい。
店内は結構広く、厨房もかなりのスペースがある。その厨房に沿ってカウンター席がズラリと並び、厨房の奥には製麺スペースがあった。テーブル席や小上がり席も完備していて、家族連れやグループでも伸び伸びと食べられそうだ。
レジに置いてあったチラシには「佐野ラーメン・手作り餃子の専門店」と謳われている。

オーダーをすると、店主さんが麺の「手もみ」を始めた。どうやら、オーダーが入ってから、一食分ずつ丁寧に手もみをして茹でているのかもしれない。
しばしして、登場したラーメンは、スープが並々と注がれているものの、表面を覆うチャーシューや、ネギ、水菜、メンマなどの具で麺が見えないほどだ。これだけ、「具や薬味」を沢山入れてくれるのは佐野系ラーメンでは珍しいと思う。

まずはレンゲでスープを一口飲んでみると、まるで「天然水」を想わせるような・・・非常に透明感の高いクリアなスープである。
油がほとんど浮いていないという事もあると思うが、それ以上に「雑味」の存在感がないと言うか、非常に「清浄」で「潔い」きれいな味わいに満ちたスープなのだ。かなりしっかりと下茹でを済ませた鶏ガラなどを上品に使った感じがあり、それらの素材をコトコトとゆっくり煮込み、丁寧に何度も灰汁取りをして、できる限り濁りを排除したいわゆる「清湯スープ」の素晴らしさに他ならないだろう。
出汁自体は「これみよがし」にグイグイ出たようなところは一切なく、まるで、座ったお尻の下に紙一枚敷かれたような・・・・何とも奥ゆかしい、潜在意識下で味わうような、口当たりの柔らかい出汁である。
その分、相対的に醤油ダレが前面に出る感じで、明瞭な味のピントを感じさせられるが、油や雑味がないせいか、控えめな量の醤油で、十分にしっかりとした味付けを成している印象だ。

いよいよ「麺」であるが、ベースの麺帯自体からして「鮮烈」な小麦の風味にあふれている感じだ。何と言うか実に「香り」が良いのである。とても新鮮な風味で、やはり雑味が一切ない感じを受ける。
そしてすすってみれば、直前の「手もみ」が効いているのだろうか、その不規則な麺の形状、その複雑な多面体的な造形、から生まれる無類の「口当たり」&「舌触り」が、まるで脳内の快感中枢に直結しているかのように、舌先の感じた「快感データ」を一気に私の脳内へと送り込んでくる。すするたびに、ちぢれた麺の角がコッコッと歯をノックし、舌の上をピロピロと複雑な振動を発しながら通り過ぎてゆく様は、「麺好き」にとってはまさに「恍惚」の食感だろう。
しかも、噛み締めればまるでナチュラルチーズのような滑らか〜な歯応えがあり、あふれる純粋な小麦の風味が鼻腔へと駆け抜けてゆく・・・。
麺の一本、一本が、一定の「太さ」を維持しているため、しっかりと「量感のある滑らかさ」を放っていて、きちんと腹にたまって行く感覚があるのもいい。

チャーシューはバラ肉、軽く醤油で煮ただけのような佐野系の定番的な味付けで、肉自体の旨味がややワイルドに残っている感じ。脂身は少なくないが割と厚みがあって食べ応えもある。
多めに載せられた白ネギは、旺盛なサービス精神の賜物なのだろうと思うが、同じく多めに載せられた水菜とともに、麺をすする際に、麺の間に紛れ込んで来てしまう確率が結構高く、麺の食感を楽しむのにはややうるさく感じられてしまう事もあった。特に水菜の先のとがった形状の葉は口中でチクチクするようなイメージがあり、茎もポキポキする食感があって、私的にはあまり必要性を感じられない気がした。

全体的なイメージとして、佐野市の人気店「おぐら屋」のラーメンに、同じく佐野の名店「とかの」を足して、2で割った後、ややスープをあっさりさせて、かつ、少し洗練させたような・・・・そんなイメージの味と感じた。餃子が良くマッチするのも両店と同じだ。
特にスープに関しては「クドさ」がなく、ゴクゴク飲んでも、後味は意外にスッキリしていて良い感じである。「佐野ラーメンの美味さ」は「水の美味さ」だとよく言われているが、麺の多加水についてはともかく、スープに関しては調味料を入れすぎていると感じてしまうお店も少なくない。
しかし、こちらのお店は、塩味は弱くはないが実に「極あっさり」とまとめられており、驚くほど徹底した「潔い」スープになっていると感じた。佐野ラーメンファンの方の中でも、こちらのラーメンを食べて、「これだよ!これ。」「やはり、これ位あっさりしていないとね・・・。」と感じる人も多いのではないだろうか。

餃子は大振りなものが5個載っていて、「プクッ」とした形が佐野の名店「とかの」の餃子を彷彿させる。
味わいも、ラーメンのあっさりとした旨味を壊さないように配慮してなのか、ニラやニンニクや肉汁は控えめで、キャベツなどの「白色野菜の旨味」をたっぷりと内包させた味わいだ。白色野菜の旨味がジューシーで、その淡白な美味しさで食べさせる感じである。焼く際に油がやや多めに使われている感じで、焦げ目もしっかりと付けられているが、もう少し皮のモチモチした感じが出るとさらに美味しくなりそうだ。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)




↓続きあり






〜雅 その2〜










同上日 塩ラーメン(大) 650円




「大盛り」だとチャーシューも2枚から3枚に増えるようです。
塩ラーメンは醤油の醸造風味がなくなる分、
ゴマ油で香りを補強した感じですな。

スープ自体は醤油ラーメン以上に「清浄」な感じですが、
ゴマ油風味の好き嫌いが分かれ目かな?









スープにはゴマとゴマ油の両方が浮いています。
全体的にはやはり「ライト&スムース」なあっさりテイスト。
塩分は軽さを維持しつつも「はっきり」と感じます。




同上日 塩ラーメン(大) 650円

麺がともかく素晴らしく美味しいので、ついつい「塩ラーメン」も食べてみたくなり追加注文してみた。
普通盛りでもそれなりの量ではあるが、この「多加水麺」を心ゆくまで、遠慮なく思いっ切り堪能してみたいと思い・・・あえて「大盛」としてみた。

登場したラーメンは、器のサイズも大きくなり、もちろん麺の量も増えるが、チャーシューも2枚から3枚へ増えるなど、なかなか細かな配慮がなされている。水菜やネギもたっぷりと載せられてきた。基本的に具の種類は同じようだ。
ただ、塩ラーメンは醤油の醸造風味がなくなる分、風味の補強として白ゴマとゴマ油が浮かされている。確かに「無臭」の「塩」で味付けしたスープは、どうしても食欲をそそる香りが出づらいので、何らかの補強があった方がいいと思う。
塩分は軽さを維持しつつも「ピシッ」とはっきり感じられ、きちんと「麺が欲しくなる」味付けにはなっているが、全体的にはやはり「ライト&スムース」なあっさりとしたテイスト。むしろ、醤油ラーメン以上に「清浄」な感じだが、終始漂うゴマ油風味があるので、その辺で好みが分かれてしまうかも知れない。

麺は、大盛りになって、ますます「絶品」ぶりに磨きがかかる感じだ。ハフハフ、ズルズル、ゴクリ・・・・・と、まるで永久機関のように、すするのがまるで止まらなくなってしまう。
食べている私としては、まさに、ほとんど「トランス」状態に近い興奮状態である。まさしく「無心」になって、ハフハフ、ズルズル、ゴクリ・・・を何度繰り返したことだろうか、器の中の大盛りの麺はいつの間にかすべて私の胃の中へと収容されていた。
大満足とともに、麺をすっかりと食べ終わると、言いようのない「満足感」に襲われてしまった。

お腹はすっかり満腹なのであるが、何と言うか、あっさりスープの効用なのだろうか、動物性の脂肪やタンパク質をお腹に入れた感じではなく、植物性の「炭水化物」をたっぷりと摂取したような感覚だ。
言うなれば、美味しい「ご飯」を「お茶漬け」でサラリと食べたような・・・・そんな「あっさりした美味しさ」のイメージである。
この「あっさりした美味しさ」と言うものは、時に、実に捨てがたいものがあると思う。特に、疲れている時や、脂っこい食事が続いた時、あっさりとした美味しい食事は「天の恵み」かと思うほど、体に優しく、心に嬉しいものだ。

店員さんの感じも非常に良く、値段もなかなか控えめなのもいい。何より、これだけの完成度を誇る本物の「多加水麺」を、これだけ潔いあっさりスープで食せるお店は、なかなか貴重だろう。
もし、近くにあればリピート確実のお店だ。


(麺は完食。スープは6割飲んだ。)




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