ラーメン&つけ麺食べ歩き
実之和 高田馬場店
(東京都 新宿区

(2006/閉店)

店名 かれー麺 実之和 高田馬場店(みのわ たかだのばばてん)
住所等 東京都新宿区高田馬場1-3-13 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2006年3月中旬 かれー麺(並盛)750円 + ランチタイムご飯0円



〜カレー麺 実之和〜




お店は明治通りに面しています。
この付近、ラーメン店が数軒並んでいますが、
黒尽くめの外装に、「大村昆」のオロナミンCの看板が目印。






黒一色で目立つ看板もないので通り過ぎに注意。
多数の雑誌の切抜きやテレビで取材された際のビデオ放映が店頭を飾ります。






カレーや豚しゃぶを生かした定食類もあります。
「豚しゃぶカレー定食」はご飯食べ放題のようですな・・・。
さすが「学生の街」高田馬場。
「かれー麺(並盛)」とランチタイムサービスの「もちもちご飯」を注文。






店内はL型カウンターと小卓が数脚。
奥に鏡が貼ってあります。






棚一面が・・・漫画単行本とワンカップ酒の宝庫。
しかも、ワンカップ酒は地方の名門酒蔵の「レア物」ばかり揃っていて・・・ビックリ。






本棚の漫画本をさりげなく手にとって・・・またまた、ビックリ。
こ、この少年チャンピオン・・・・1979年って・・・27年前の漫画ぢゃん (@Д@)
他にも古い漫画やアンティーク品が沢山ありますた。










2006年3月中旬 かれー麺(並盛)750円 + ランチタイムご飯0円
(この写真はクリックで拡大します)



まるで「カレーラーメン」と「カレーうどん」の中間のような・・・
言うなればハイブリッドなニューテイスト。

まさに、オリジナルの「かれー麺」ですね。
器は広口で、かなり大きめです。

かなーり、「上品」で「高貴」なカレースープは美味ですが、
高田馬場であれば、もう少しジャンク感が欲しいような気も・・・。









本格派スパイスのパンチがある上質なカレースープです。
かなり「上品にまとまった」美味しさですが、
意図的なのか、やや塩気が強めに効かされています。






太麺は「モチモチ」柔らかめで白っぽい小麦粉の味がします。
ただ、中華麺と言うよりも、やや「細うどん」の食感に近いかも・・・・。






麺を食べ終え、ランチサービスのご飯を投入したところ。
うーん・・・白いご飯とも相性抜群。
純粋に「和風カレーライス」として食べても一級の味。




2006年3月中旬 かれー麺(並盛)750円 + ランチタイムご飯0円

ちょうど一年前の2005年3月に開業したカレーメンがウリのお店。
店頭には「創業昭和二十八年、カレーラーメン発祥の店」と書かれている。都内では、こちらの他に青山にもお店があるが、もともとは千葉の小見川で開業した小さな大衆食堂がルーツであるらしい。

登場したラーメンを見て、一瞬ドキッとした。器がとても大きいのである。
スープを飲んでみると・・・「モッタリ・・・」とした口当たりで、いかにもカレールーを溶き伸ばしたような口当たりだ。確かに様々なスパイスの香りと旨味を感じるが、何と言うかかなり「上品」で「高貴」なスパイス感に満ちている。そして、一度「漉した」ような滑らかな口当たりで・・・「均質感」のあるスープであり、小さな大衆食堂で誕生したとは思えないような・・・まさに「一流レストラン」で提供される料理のような立派な味に感じられる。カレーのスープは丸鶏をベースに16種のスパイスで調味し、無化調と言うことらしい。
ただ、おそらく麺を次々と食べさせるための意図的チューンなのだとは思うが、ややスープがしょっぱめに感じられた。無化調と言うことらしいので、パンチを出すため多少塩を強くしているのだと思う。また、スープは油の層も浮かず、油っ気が少ないので舌に塩分が触りやすいこともあると思う。

麺は角ばった太麺でゆっくりとウエーブしている。
意図的に「モチモチ」としたものを使っているようだが、ラーメンとして考えると、ちょっと「モチモチし過ぎ」にも感じられる。
そのためスープとの「からみ」は良いのだが、モチモチ柔らかめな歯応えに加え、白っぽい小麦粉の味がするので、中華麺と言うよりも、むしろ「細うどん」の食感に近い気がする。カンスイ感がなく、細うどんをやや緩めに茹でたような感じである。

豚肉はロース肉を「しゃぶしゃぶ」風に茹でただけのもののようだ。
「さっぱり」した食感を狙っているのか・・・味付けは感じられず、カレースープに浸ると自然とカレー味になるわけだが、カレーが中まで染み込むまでには至らず、実際には「素の豚肉の風味」が強く出てしまっているので、割と脂身が多いこともあり、やや生々しい豚肉のイメージを受ける。私的には何か下味を付けておいた方が、生々しい豚っぽさを意識させず、「料理」として抵抗なく食べられる気がする。
万能ネギが縦長のまま使われているのが面白い。確かにカレー風味に「白ネギ」だと生臭く感じてしまうと思う。
ただ、具は表面に浮いた「万能ネギ」と「豚しゃぶ」だけであり、スープも均質な味がずっと続くため、食べ進んでもちょっと「サプライズ」が少ない気がする。最初の数口で「手札」がすべて判ってしまう感じなのだ。

麺を食べ終わった後は、ランチの無料サービスで頂いたご飯を残ったスープに入れて食べてみた。ちなみに、このライス・・・・茨城県産の「夢ごこち」と言うモチ米のような食感を持った希少な米であるらしい。
うーん・・・これまた美味しい。和風スープカレーのような「オツ」な味である。ただ、ややしょっぱめなのでスープを飲み干すまでには至らなかった。

カレールーは、ともかく「洗練」された「上品」な味わいで、どことなく女性客を意識しているような味にも感じられる。
隠し味として醤油を足したような気のする味だが、カレー自体は、チープさやインスタントっぽさが全くなく、どこにも「隙」がない、かなり研究と改良を加えてきた感じで、まさに高級カレーを標榜する専門店の「プロ」が作りそうな味である。どことなくカレーの有名店「パク森」のプレーンカレーを連想する舌触りであり、これで塩気が控えられ、もう少し甘味が加われば味やスパイス感もよく似ている気がする。

ただ、一方で何と言うか・・・・「ラーメン」として考えるには、やや「取り澄ました」ような雰囲気が鼻につく感じもあるかも知れない。
何と言うか・・・・「クセ」になる感じ、「ハマル」感じが少ないと言うか・・・まるで、一流ホテルの高級レストランで出されるカレーのような・・・・あまりに「上品にまとまった美味しさ」なのだ。

「青山」であればこの上品路線はピッタリな気がするが・・・・「高田馬場」と言う土地柄を考えると、もう少し、クセやパンチ、ジャンク感があっても良いかもしれない。
もしくは学生相手のメニューとして、フライドチキンやスライスした茹で玉子、おモチなどのトッピングを可能にしてみても面白いと思う。
接客は明るくフレンドリーなうえ、至れり尽くせりで、とても感じが良かった。


(麺は完食。スープは6割飲んだ。)










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