ラーメン&つけ麺食べ歩き
マルナカ
(東京都 新宿区)

店名 中華そば マルナカ(まるなか)
住所等 東京都新宿区新小川町8-4 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2005年8月下旬 中華そば 550円



〜丸中〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店が見えて来ました。
飯田橋駅、神楽坂駅・・・
いずれからも10分程度の距離です。






○に中と書いてマルナカ。
赤い看板とノレンが目印です。






店内はL型カウンター形式。
窓際に離れた小カウンターもあります。
カウンターが低いので調理の様子がとてもよく見える
元祖オープンキッチンの趣きです。






壁にかけられたメニュー。
「もりそば」もあるようですが・・・
「中華そば」を注文。










2005年8月下旬 中華そば 550円



トラディショナルな「中華そば」テイストを大切にしながらも
スープも、麺も、実に上手に「個性」を持たせられている印象です。

素材感に溢れるスープは、何とも緩急自在な旨味の変化。
実に奥の深い美味しいスープです。

この美味スープに組合せられる
「がっつり」した太麺の食感が斬新なイメージ。









スープは、ちょっと一ひねりクセが感じられるうえ、
簡単には分析できない様々な旨味の宝庫と言う感じ。
コク、旨味、バランス・・・・ともに秀逸ですな。






ストレートの太麺は表面はツルツルと滑らかなのだが、
動きが「大柄」な感じで、見た目よりもさらに「ぶっとさ」を感じる麺
噛み締めるとモニモニと歯に抵抗がかかり、しっかりと芯の太さがある。






「グイィッ」と口の中を押し広げるように入って来る野太い食感。
麺の強いコシは、最後の一本まで変化がなく、決してダレようとはしない。
他ではあまり出会えないオリジナリティな食感を感じます。




2005年8月下旬 中華そば 550円

飯田橋にあり、中華そばの美味しさで評判の高いお店。
この周辺は道路がやや入り組んだ感じで、目印になる建物なども少なく、土地勘がないとちょっと迷ってしまいそうだ。てくてく歩いていると「中華そば」の小さな赤い看板が出迎えてくれた。店内はL型カウンター形式で、窓際に離れた小カウンターもある。カウンターが低いので調理の様子がとてもよく見える。場所柄、おそらく客の9割以上がリピーターではないだろうか。

登場したラーメンは・・・・スープは単なるトラディショナルな鶏ガラ醤油スープかと思いきや、ちょっと一ひねりあるようなクセが感じられる。
一口目は、口中が「スカッ」とするような不思議な透明感があり、まろやかな口当たりなのだが、二口目位から舌がグィーンと引き込まれるような強い旨味が湧き上がって来て、鶏の旨味以外に、まるで伏兵のような・・・何かの強力な旨味を感じるのだ。
野菜やリンゴなどを使っていると言う事らしいのだが、昆布の旨味のようにも感じられる。一口目の「スカッ」とする爽やかな味わいは、リンゴサラダの中のリンゴをかじった時に瞬間感じるフルーツ味にも似ているような気がした。

しかし、食べ進んでゆくと、舌が慣れてしまうのか、あまりクセを意識することはなくなり、あっさりとしたオーソドックスな中華スープに変化したようで、絶妙な「緩さ」のようなものが支配して来る。しかし、それに気を許して息抜きをしていると、再び、例の一ひねりある旨味がすかさず姿を現し、舌を慌てさせるシーンがある。
強い味だけがずっと続くのとは異なり、何とも緩急自在と言うのか・・・野球の投手で言う「チェンジアップ」と言うのか・・・実に見事なものである。おかげて食べ疲れすることもなく、最後まで飽きずに楽しめる訳だが・・・いやはや、容易にはなかなか底を見せようとはしない実に奥の深いスープと言う様相だ。
醤油ダレの色は濃いが、火入れして香りを飛ばしているのか、味わい的にはうっすらと醤油が感じられる程度であり、背後から控えめに主張している感じで、決して醸造風味が前面には出て来ようとしない。合わせて塩分感も大人しめである。

麺は、この手の中華そばには縮れた細麺が定番と思われる中、ストレートの太麺を組合せている。
よーく嗅ぐと僅かなカンスイ臭があり、懐かしいレトロっぽさを演出しているようだ。表面はツルツルと滑らかなのだが、動きが「大柄」な感じで、見た目よりも「ぶっとさ」を感じる麺である。すすると、モフモフとするコシの強い麺で、グイィッと口の中を押し広げるようにして入って来る野太さを持っている。
噛み締めるとモニモニとして歯に抵抗がかかり、しっかりとアゴの力を入れて噛む感じになる。歯が麺を押さえつけるような感じになり、モニモニとする不思議な芯の太さが感じられる麺である。食味の太さからして、消化に時間がかかりそうな麺なので腹持ちも良いと思う。

チャーシューは、モモ肉で厚みがあるタイプ。赤身肉に特有の淡白な旨味で、ミシミシ言うような硬さがなく、サクサクと意外に軽く歯が入り、歯切れが心地よい。
長ネギが、シャクシャクと新鮮で、やや厚めに切られている事もあり、パリ、シャリ、パリ、シャリ、と食感が強めに感じられ、鮮度が良いこともあって、結構その存在感を主張し、歯触りや香りの良いアクセントになっている。
メンマは、はっきりとゴマ油の風味が感じられ、味わいは柔らかめで歯切れも良く、麺と一緒に食べても食感が同化する感じ。
海苔はあまり磯の香りが強くなく、味わいだけに終始している印象であった。

食べ終わってみると・・・・麺の強い食感は、最後の一本まで変化がなく、決してダレようとはしない。
また、スープは、簡単には分析できない様々な旨味の宝庫と言う感じで、コク、旨味、バランス・・・・ともに秀逸であり、最初だけ甘味が感じられたが、いつの間にかそれが旨味にすり替わっていたのには驚いた。酸味や苦味や辛味は感じられない。
スープを飲んでいる際はやや脂っこさを感じたが、食べ終えてお店を出ると、みるみる舌の上がすっきりとしていった。

食べる前は、ありがちな伝統的鶏ガラ醤油スープのオーソドックスな中華そばのように思っていたが、過去、あまり同じ味のスープを経験した事がない。
それでも・・・・もし敢えて似た味を探すとしたら、今年の5月に新横浜ラーメン博物館で食べた「春木屋」のスープにちょっと似ているように思えた。
スープだけでなく、太麺の食感も他ではあまり出会えないオリジナリティを感じる。

後味にもジリジリと、煮干のような・・・昆布のような・・・旨味がはっきりと口中に残り、なかなかアフターも楽しませてくれる。
今回、初めて食べた身としては、いろいろと意表を突かれて、ちょっと慌てる感じになってしまい、腰を据えてすべてを堪能できない部分もあったのだが・・・・おそらく数回食べたら、この「味」にはかなりハマってしまいそうな予感がしてならない。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)










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