ラーメン&つけ麺食べ歩き
○二郎 赤羽 本店
(東京都 北区)

店名 ラーメン ○二郎 赤羽本店(まるじろう)
住所等 東京都北区神谷3-29-11 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年9月上旬 ラーメン 650円 



〜○二郎(マルジ)〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
志茂駅から徒歩8分ほどですね。
王子神谷駅からは10分、赤羽駅なら20分ほどの距離。






以前は、二郎赤羽店、よしぐま、王二郎、
赤羽二郎などと呼ばれていました。

入口に「本日は6時から」と貼り紙あります。
開店前から皆さん仲良く待っています。
実に和気あいあいとした雰囲気。






入って左がカウンター、右が座敷です。
毎夜行列のできる、まさにエンターテイメント空間。






券売機制です。
「めん増し200円」「ちょい増し100円」です。
ニンニク、やさい増し、あぶら増し、生玉子は
サービスと書いてあります。






ラーメンを購入しました。
「めん増し」の場合は、食券を渡す際に口頭で告げます。






カウンター席の向こうが厨房。
厨房内には、信じられないほど「大量」の麺。麺。麺。麺。麺・・・。

うーん、いやが上にも雰囲気が盛り上がって来ますな。
まるでジェットコースターに乗る前のような気分。






座卓は3つ。くつろいで食べられます。
開店時に贈られたらしき額が飾ってありますね。










2004年9月上旬 ラーメン(ニンニク) 650円 



「美味しい」だけではなく、
もちろん「量」だけでもない。

これほど人を、「ワクワク」「ドキドキ」させるラーメンは、
他には絶対ないでしょうね。

まさに魅力満載のエンターテイメント・フード。
お店を中心とした素晴らしいコミュニティが成立している印象です。









横から見た図。
トッピングはニンニクのみ。
「常人」なら、コレ位がベストでしょう。
スープがこぼれ易いっス。






「あぶら増し」しない限り、スープの脂は適度。
醤油や塩分の強い存在感は少なく、(意外に)マイルドなスープ。
玉子は通常は半個です。丸々一個は開店直後の
数人のみのサービスのようです。






自家製麺は平打ちの太麺でゴワゴワと強いネジレ。
小麦の密度を究極まで高めたような超低加水のゴッツイ麺。
最後の一本まで「がっつり」した食感が楽しめますぞ。






「豚」肉は、トロトロ&ジューシー。
とても柔らかく、香ばしく、甘く、旨いです。
麺やスープとからめて同時に食べると、
まさに「感激」ものの美味さですな。






((((;゜Д゜)))) ガーン!

これは右隣のオニーサンが食べていた「麺マシ」。
既に3〜4口食べた状態ですが・・・実に恐るべし「量」ですな。
器自体も大きいですね。

ぜひにと、お願いして撮らせて頂きました。
ありがとうございました。
食べてる途中にスミマセンデシタ。
m( _ _ )m






ウーン・・・ (@Д@)
普通盛りの「ヤサイ、ニンニク、アブラ」版です。
うーむ、「ヤサイ」コールが運命の分かれ道のようですな。

こちらは左隣のオニーサンが食したものです。
お願いして撮らせて頂きまシタ。
皆さんありがとうございます。
さすが「ジロリアン」は寛大な人が多いですね。
m( _ _ )m






【動画】(約1.6MB)

私の食べたラーメン(BGM付き)。
どの位あるのか、麺を持ち上げてみたシーン。
箸に伝わる尋常でない「重み」が実に良い感じ。
うーん、「ワクワク」しますね。
(TーT*)




2004年9月上旬 ラーメン(ニンニク) 650円 

ご存知、幾多の都市伝説を生み出し続ける「○二郎」の赤羽本店を訪問。
以前は「二郎赤羽店」とか「よしくま」という店名であったらしいが、今は「○二郎」とか「マルジ」という名前になっているようだ。
開店15分前に着くと、すでに数名の待ち客がいた。待ち客用のベンチが置いてあるので座っていると、豚骨とラードと醤油の良い匂いが店内から漂ってくる。開店時には待ち客は15名ほどに増えていた。

入店すると、入口すぐ右側に券売機があり、プラスチックの食券が出てくる。食券を渡す時に、麺が茹で上がった後では変更できない項目、つまり「麺増し」、「麺固め」などを口頭で告げておくようだ。
後は席で待っていれば、自分のラーメンが出来上がる寸前に、店主さんから「ニンニク入れますか?」と尋ねられるので、その時に希望で「ニンニク」「ヤサイ増し」「アブラ増し」「生玉子」などを告げるシステム。私はニンニクのみ追加した。ニンニクも「多め」「少なめ」などの細かなオーダーが可能な様子。店員さんは3名いたが、愛想も元気も良く、とても感じが良い。

席に着いたら、セルフのお水とオシボリを取りに行く。特にオシボリは油っぽいスープがこぼれ易く、ほぼ必ず手を汚すので必須だろう。また、このオシボリを器の下に土手のように敷いて、こぼれるスープをせき止めるのが常連さんの技らしい。
調理の様子を見ていたら、ものすごい量の麺を一度に茹でていて驚いた。そしてラーメンを真剣に作りながらも、店主さんはチラチラとお客さんの一人一人を良く見ている様子。お客さんのキャラクターを見て、ある程度、味付けや麺の具合などを細かく調整しているのかも知れない。

いよいよラーメンが目の前に差し出されると、事前によく判っていたつもりでも、その手ごわそうなボリュームに、やはり一瞬たじろいでしまう。
しかし、他のお客さんが頼んだ「麺増し」や「ヤサイ増し」などを見ると、そのエベレスト状に「そびえ立つ」盛り付け具合は、私のラーメンのほぼ「倍」にも見える。他人事とはいえあまりの量にショックを受け、しばしあっけにとられてしまう。

そして、食べ始めて最初の数口は、そのあまりの外見的インパクトに、麺を食べても「固いな」「ちぢれてるな」「粉っぽいな」位の感想しか頭に浮かんで来ない。しかし、多少慣れてくる四口目位から、「俄然」美味く感じ始めてくる。改めて落ち着いてじっくり味わい始めると、この麺、スープ、豚、野菜のコンビネーションは、実際、かなり美味しい。超絶インパクトのある外観とは裏腹に、「味」は意外にジェントルに作られていると感じた。

まず、 スープは、豚骨ダシと背脂のコッテリした旨味が味の中心だが、思っていたよりもずっと「マイルド」であった。強い醤油ダレ、ギトギト背脂、大量のラード、多めの化学調味料、などなどを想像していたが、実際にはラードも背脂もそれほど過激と言うことはなく、醤油ダレも割と控えめ、化学調味料もずいぶんと穏やかな効かせ方。ミリンや豚骨、背脂から出たと思われる優しい甘味がほのかに感じられる。
他の二郎のような、高熱で焦がしたようなラードの香ばしさや、醤油や塩分の強い存在感は少なく、濃すぎず、薄すぎずの、私にとってはまさに「適度」なスープと感じた。
ただ、スープをじっくりと味わって、思索をめぐらしながら飲むタイプのスープではないと思う。レンゲもないので、慣れないと飲むのがちょっと大変でもある。

麺はゴワゴワと固めで、よく見ると平打ちに近い形状で意外にそれほど太くないが、小麦の密度を限界まで高めたような超低加水のゴッツイ麺だ。すするとよじれた角がゴツゴツと強く歯に当たり、舌でなでると小麦粉がややざらつく感じがあり、噛むとがっつりした食感が楽しめる。そして、かなり明確にちぢれたり、固くねじれたりしているため、一筋縄ではすすれず、力を入れて思いっきりすすって、ワッシワッシと噛み締めるように食べる。
麺の正確な量は判らないが、体感的には350g〜400gはあると思えた。食感的には固さとともに、ちぢれ、ねじれが大きく作用しているように感じられ、もし他店で同じ麺を探すとしたら、「ぽっぽっ屋」(小伝馬町)の麺ととても近いイメージだと思う。

野菜はモヤシとキャベツであるが、よく茹でられていて柔らかく、かつ、豚骨の甘味、旨味をよく吸い込んでいて、なかなか美味しい。よく茹でられてクターとした感じでもあるので、歯応え的な存在感はあまりない。
「豚」肉は、それほど量が入らず、脂身が5割位を占めている。しかし、これが非常に美味しいもので、脂身はトローリとし、赤身も繊維がホロホロと崩れ、噛み締めればどっさりの肉汁が口中いっぱいにほとばしり出るジューシーなもの。
○二郎の人気の秘密の一つは、間違いなくこの「豚」の美味しさにもあるだろう。実際、この「豚」と「スープ」と「麺」を一緒にほおばれば、まさに「三位一体」、「比類のない美味」が現出する。
これなら「豚入り」(チャーシューメン)で食べればよかったとつくづく思った。

また、固茹での玉子が丸のまま一つ入っていた。食べて見ると茹ですぎたのか黄身がやや緑色がかっている。しかし、これがとても美味しく感じた。おそらく、思っていたよりはマイルドとは言え、それなりの脂っぽいスープと麺を食べ続けた中で、この淡白な茹で玉子が「絶好の」箸休めになっている。麺を半分くらい食べたところで茹で玉子を食べると、ちょうど折り返し地点として良い感じかも知れない。
ニンニクもスープの中へ沈めてしまえば、それほど際立って主張をすることはない。後半になって、麺が減ってくると底にたまっていたニンニクを感じられ、ちょうど良い風味の補強を受ける感じで、最後まで飽きさせないで食べ進ませてくれる。

確かに食べ応えはすごいものがあるが、最初に見て受けた強大なインパクトから比較すると、意外にすんなりと食べられた気もする。おそらく、麺がゴワゴワと固いので、麺同士にスプリングのようにかなり隙間が開くため、多少は「カサ」が大きく見え易いのかも知れない。
麺増しや、ヤサイ増しにさえしなければ、やたらと盛り上がって出てくることはない。ただ逆に言えば、麺増しや、ヤサイ増しにすると、とんでもなく「大変な事」になるのは間違いない。
食後の満腹感は脂で「ギトギト」というカロリー的なものではなく、あくまで小麦が「ドカッ」と腹に入った物理的、体積的な感じのものだった。

食べ終わってからの後味的には、さすがに「爽快」とまでは行かないが、舌に残る強い塩分感や調味料感などはなく、「小麦」「小麦」「小麦」「小麦」「小麦」・・・・・ともかく、「小麦」を究極的に大量に堪能し切ったという、ある種の征服感、達成感のようなものに包まれる。胃の中では、あの固めの麺が、大量にぶつかり合って、まだゴツゴツ言っている感じだ。
麺が固く量も多く、カンスイも多めに摂取することになるので、胃腸に自信のない人は決して無理をしない方が良いと思う。
食べ終わってからの気分は・・・まるで遊園地の「絶叫マシーン」を乗り終えたような・・・非日常の限界体験をしたという感覚、そして不思議な安堵感と達成感が身を包む・・・。

今回、初訪問してみて感じたのは、こちらへ来ているお客さん達は、本当にここのお店のラーメンが好きなんだなぁという事。
食べているお客さんも、列で待っているお客さんも、皆、一様にニコニコしているのがとても印象的だ。本当に「○二郎を食べる」ことを心から楽しみにしている事がひしひしと伝わって来る。
そしてお店のスタッフの人達も、そういったファンの人達を、とても大切に迎え入れている感じだ。

一人で行ってもマンガなども置いてありくつろいで食べられるし、客層には小さな子供を連れた家族連れやカップルなども少なくなく、意外に門戸の広いお店と思えた。
お店を出ると待ち客は20名ほどにも増えており、本当に高い人気のほどが伺える。

そして、その日の夜は、もうすっかり「○二郎」の事が頭から離れない。次はいつ行こうか・・・絶対、豚入りにして・・・思い切ってヤサイ増しもしてみようか・・・あとは、生玉子と、ニンニクも多めで・・・・などと、ついつい思案してしまっている。
実に、恐るべき「求心力」である。


(麺は完食。スープは4割飲んだ。)











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