ラーメン&つけ麺食べ歩き
まごころ
(千葉県 市川市)

(2006/7閉店)

店名 麺工房 まごころ(まごころ)
住所等 千葉県市川市八幡2-1-14 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2005年4月下旬 ワンタンメン 800円



〜麺工房まごころ〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
右手の建物は市川市役所です。
本八幡駅、京成八幡駅、どちらも徒歩3〜4分程。






決して大仰ではない店構え。
小さなノレンには「自家製麺」の文字。






店内はコの字型のカウンター配置。
雑誌が多数置いてありました。奥が厨房です。






メニューは気取りのない手書き風。
ワンタンが人気のようなので、「わんたんめん」を注文。










2005年4月下旬 わんたんめん 800円



スープも、麺も、ワンタンも・・・独自の「手作り感」満載ですね。
麺もワンタンも本当に「どっさり」入って、ボリュウムも満点。

ワンタンはまるで小籠包(ショウロンポウ)のような美味しさ。
ぜひワンタン単品で食べてみたいです。

お昼時には小ライスも無料で付きます。









和風ダシ、ガラスープ、野菜スープをそれぞれ丁寧に抽出し、
合わせた無化調のトリプルスープだそうです。
ただ、この日のスープは魚節の雑味がちょっと出ていたかも・・。
味的にはやや塩気が立った感じでした。






ストレート感の生きた自家製麺は、たっぷりした量。
見た目からして美味しそうですな。






中身が「パッ」と弾ける感じの食感、あふれ出るスープ、
挽き肉と椎茸の中華風の風味、などなど・・・
小籠包(しょうろんぽう)を彷彿とさせる美味しいワンタン。




2005年4月下旬 わんたんめん 800円

市川市役所の裏手にある、無化調スープ、自家製麺、手作りワンタン等で人気の和風ラーメンのお店。
お店の前に立つと、実に気負いのないさりげない佇まいではあるが、立て看板には「麺は新食感の自家製麺、もちろん無添加、スープは和風だし、ガラスープ、野菜スープをそれぞれていねいに抽出し・・・・」などの口上が書かれており、ひとかたならぬ志しを持ったお店であることが分かる。
店内はコの字型のカウンター配置で、ベルトラインが低めなのでアットホームな雰囲気がある。雑誌が多数置いてあり、一人で行っても退屈はしなそうだ。奥が厨房になっていて、この日は店主さんがお一人で切り盛りされていた。

登場したワンタンメン・・・・大き目のワンタンが器の表面を覆い尽くすように載せられていて、麺がまったく見えないほどのボリュウムだ。
試しにさっそく一つ食べてみようと、箸で持ち上げてみると、これが予想を上回る大きな幅広サイズで、通常のワンタンの2倍近い大きさはあると思われた。
餡(あん)の包まれている部分をパクリと食べてみると、「パッ」と皮が弾けて、中身がスープとともに飛び出してくるような感覚があり、しかも中身の餡は、挽き肉に椎茸をたっぷり混ぜて中華風の味付けがされていて、非常に美味しい。
椎茸の風味がこれほど生きた美味しい餡は珍しいうえ、皮の中に旨味や風味がとても上手に閉じ込められている感じで、その食感といい、その味わいといい、何となく中華点心の「小籠包」(しょうろんぽう)を連想させるものがある。

ちなみに後日、インターネットで調べたところ、実際に、このワンタンはこちらの店主さんが台湾での修行時代に出会った小籠包をヒントにして創作したものらしい。
また、幅広の皮は、ムチムチ、ツルツルして非常に摩擦係数が低く、滑らかな舌触りであるとともに、厚みもしっかりとしていて、餡だけではなく、ワンタンの「皮」自体も美味しい。
まるで、ユルユルの薄い皮をチュルンと小気味よく食べさせるタイプと、厚めのしっかりした皮をモグモグよく噛んで食べさせるタイプの、まさに「イイとこ取り」のようなイメージであり、小麦粉もなめらかで、上品な香りがあり、かなり上質なものを使っていると思えた。

スープは、店頭の説明によれば、和風ダシ、ガラスープ、野菜スープをそれぞれ丁寧に抽出し、合わせたトリプルスープだそうだが、この日たまたまなのだろうと思うが・・・・どうも本調子ではないように思えた。
まず、レンゲで一口飲もうとすると・・・しょっぱい。まるで差し出した舌先をちょっと蹴られるような、塩気の強さがある。そのため、「じっくり」、「心ゆくまで」、「ジワジワと」・・・奥深く味わいを楽しめるコンディションにあるようには思えなかった。
無化調スープの場合、一歩外すと、全体の味が大人しく、のっぺりしていて、メリハリがないなどと言われてしまうことが多いが、その分、パンチを出すために塩気を増やしているお店が多いように感じる。しかし、背脂やラードが浮かない「和風スープ」の場合、塩気をマスクする脂分が少ない分、ダイレクトに塩が舌に触ってしまい、味に「トガリ」が出てしまう事があると思う。

また、ダシという意味では、動物系のクリーミーな味わいに、明らかに「魚節」と思われる味が重なっているのであるが・・・・その節系の風味が、やや力ずくで煮込まれてしまったような・・・・苦味、エグミのようなものが微妙に出てしまっているようにも感じられた。
「瞠」(池袋)などでも時折感じることだが、やはり天然素材オンリーで醸す和風スープは、どうしても「ブレ」が出やすく、味の安定が難しい部分があるのかも知れない。次回はぜひとも、評判の高いこちらのお店の「絶好調」の時のスープを味わってみたいものだ。

チャーシューも一口食べて、塩気が舌にビリッと来る感じで、やはりちょっとしょっぱかった。肉質自体は肉の繊維がギュウッと詰まって密な印象で、モサモサした歯応え、噛みちぎってモグモグとよく噛んで食べる感じになる。塩の味付けが強めなので肉自体の旨味が判りづらくなっているのはもったいない気がした。

麺は自家製と言うこともあってか結構量が多く、最初はコシがあり、ストレート麺の長所だけを生かしたような、芯のある、明快なすすり心地がなかなか心地よい。それでいて口当たりがスムーズで、カンスイ臭やザラザラ感等も絶無で、相当に丁寧な作り込みを感じる美味しい麺だ。
しかし、結構ノビやすいようで、多めのワンタンを食べていると麺がノビてしまい、今度は麺を食べているとせっかくのワンタンがノビてしまう・・・ジレンマに襲われた。
また、ワンタンと麺、両方組み合わさると想像以上に量が多くなることもあり、簡単には食べ切れない。そのため後半になると、麺もワンタンも次第にちょっと「モッサリ」として来てしまい、キレがなくなって来てしまう印象があった。

ラーメン500円、ワンタン500円という良心価格、さらに昼時はゴマ塩の振られた無料の小ライスまでが付いてくるので、かなりのお得感があるのは嬉しいのだが、よほどお腹が空いている時でなければ、ラーメンもしくはワンタンをそれぞれ単品で頼んだ方が、この美味しい麺やワンタンを、より良いコンディションで食べられるように思えた。


(麺は完食。スープは2割飲んだ。)










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