ラーメン&つけ麺食べ歩き
虎洞
(東京都 武蔵野市)

店名 麺屋武蔵 虎洞(めんやむさし こどう)
住所等 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-7 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2005年8月上旬 ら〜麺 730円



〜麺屋武蔵 虎洞〜

(各写真はクリックで拡大します)




お店を発見しました。
吉祥寺駅北口から徒歩2分ほど。
左奥に見える大きなビルは伊勢丹です。






ほう・・・漆黒の佇まいですな。
左端に券売機があります。






営業時間。






券売機です。
「ら〜麺」を購入しました。
「ガリの有無」「脂少なめ」なども希望できます。






独立した二本のカウンター席に挟まれるように
細長い厨房がある、「川」の字型の店舗レイアウト。
当然、入口も「正面」と「裏口」の二箇所に分かれています。






厨房内は様々な調理器具でギッシリ・・・。
大きな寸胴が二本並んでいます。






ぐるっと回って裏口はこんな感じ。
吉祥寺ハーモニカ横丁の一画になります。






【動画】(約3.1MB)

「虎洞」の麺上げと盛り付け、そして配膳のシーン。
スタッフは皆さん、とてもリズミカルな動き。










2005年8月上旬 ら〜麺(ガリ入り) 730円



武蔵ファミリーの中では、随分と「野太さ」を感じる味。
スープ、麺、具ともに・・・・何とも「ストロング&ヘヴィ」なタッチです。
「コッテリ」した濃厚スープと、「ワシワシ」図太い食感の麺は、
食後ズッシリとお腹に溜まる感じに・・・。

コショウを練り込んだ麺、薬味のガリ、牛脂など・・・
アイディア満載ながらも、ベースはやはり「武蔵」テイストですね。









「みっちり」と旨味が溶け込みまくった図太い味わいのスープ。
厚い油膜が浮くものの見た目ほどはギドギト感がなく、重さは適度です。
後口のコテコテしないサラッとした油は豚脂(ラード)ではなく、牛脂?
細かな魚粉が肉眼でも良く確認できます。






「がっつり」した麺の表面にポツポツ見える黒い点は、
どうやらコショウを練り込んだものらしいです・・・。
半端ではない強靭なコシにびっくり、麺の量も結構多めです。






武蔵系列お得意の「プルンブルン」とする図太いコシを備え、
「ワッシワッシ」とする歯応え固めの多面体のような形状の麺。
喉をグイッと広げて通るような・・・「ごんぶと」な喉越し。






巨大なメンマは太くて、まるで「タクアン」を連想させる食感の強さ。
八重歯をその繊維質へ食い込ませ、「バキッ、プキッ」と噛み砕き、
「ボリッ、ボリッ」と噛み散らかすような・・・ハードな食感。






チャーシューは厚めの巻きバラ二枚。
ホクホク、ハグハグする繊維感が心地よく、ジューシーです。
意外と醤油の味が強く、ややしょっぱめの味付け。






スープが減ると器の「虎」模様が登場・・・。
うむむ・・・なかなかカッチョイイ。




2005年8月上旬 ら〜麺(ガリ入り) 730円

2005年2月にオープンした「麺屋武蔵」第五のお店。
吉祥寺駅の北口の駅前には、昔ながらの小さな商店街「ハーモニカ横丁」がある。3〜4坪位の小さな商店が、まるでハーモニカの穴のように並ぶことからの命名らしい。その一画に「虎洞」はある。お店はスペースが限られた中、そのレイアウトにかなりの苦心の跡が伺える感じで、直線状のカウンターが向かい合うように平行に並び、その中間が厨房となっている。券売機は、お店の左脇に据え付けられ、券を買った客は、空き席に応じて正面もしくは裏口から入ることになる。
食券を渡すと、「ガリ」(ショウガ)の「アリ」「ナシ」の希望を訪ねられたので「アリ」でオーダーした。スタッフの服装は店名の「虎」を意識しているのか、黄色とこげ茶の組合せであった。常にかけ声が上がって、実に活気にあふれた調理と接客だ。

一口、スープを飲んでみると・・・・・・「ああー・・・・いかにも武蔵の味だなぁ・・・・」と言う感慨が頭に浮かぶ・・・・・。
もちろん、新宿の武蔵の味とは大きく異なるし、その他の武蔵系列の味とも、いろいろ変わってはいるが、例えれば顔を大きなサングラスで隠したとしても、髪型や体格や物腰で、誰だか判ってしまうような・・・そんな感じである。スープの全身から「武蔵っぽさ」がプンプンと匂っている。
一口、麺をすすると・・・その実に「強靭」なコシの太麺に、さらにさらに、「またまた・・・武蔵だなぁ・・・」と思わせられた。

スープは、表面の油膜はかなり厚みがあるのだが、見た目ほどはギドギト感がなく、さほど麺にもからまず、重さは適度。タプタプする粘度があり、動物性の油なのは間違いないと思えるが、随分と後口のコテコテしないサラッとした油だと思っていたら、後日ネットで調べてみたところ、どうやら豚脂(ラード)ではなく、牛脂を使っているらしい。
また、開店当初、話題となっていた「揚げ玉」のトッピングについては、今では入れないようになったのか、それともたまたま極端に量が少なかったのか・・・は不明だが、今回私には、肉眼でも味わい的にもその存在を確認できなかった。

スープ自体は、動物系も分厚く出ているが、魚粉などもかなりの濃度で溶け込んでいて、醤油ダレもどちらかと言えば濃い目で図太い味の芯を成している。ともかく「みっちり」と旨味が溶け込みまくっている感じで、かつ、どっかりと腰を落として構えた相撲取りの土俵上の姿のような・・・・ずんぐりした筋肉質の「パワフル系」「ぶっとい味」を目指した印象の味である。高い水準で実にソツなく美味しいが、「洗練」とか「軽快」ではなく、随分と「野太さ」とか「腕力」を感じる味と思う。
魚粉は、濃密に溶け込んでいるものの、油にまみれているせいか、「ザラザラ」する舌触りの粉っぽさはほとんど感じられず、飲み口はスムーズである。

麺は、武蔵系列お得意の「プルンブルン」とする図太いコシを備え、「ワッシワッシ」とするしっかりと固めの多面体のような形状の麺だ。噛めば「シコシコ」とした相当にソリッドな歯応えであり、飲み込めばまるでノドを広げて通ろうとするほどの大胆なノド越しを楽しませてくれる。食感に限って言えば・・・まさに新宿店の麺と同一路線ではないだろうか。
まるで、ツルツルと軽くすすれて、モチモチ柔らかく、ノド越しの良い多加水タイプの麺などは、「軟弱者」だとでも言わんばかりの、かなーり、歯応えの「がっつり」した、実に「強靭」なコシの麺である。この麺のストロングな食感に、無敵の「剛剣」で鳴らした荒武者「宮本武蔵」=「麺屋武蔵」のアイデンティティを奉じている気がしてならない。

この麺は、日本三大うどんの一つと言われている上州名物の「水沢うどん」の半端でないほどの強靭なコシを連想させるものがある。結構、量も多く感じられたので、体感的にはおそらく200g近くはあると思える。
麺にポツポツと黒い粒が見えるのだが、どうやらコショウを練り込んでいるらしい。しかし、味わい的には濃密なスープのインパクトに隠れてしまうのか、さほど香辛料っぽさが目立つ感じではなかった。

チャーシューは厚めの巻きバラである。当然臭みなどもなく、噛むとホクホク、ハグハグする感じで繊維感が心地よく、なかなかジューシーで美味しい。しかし、濃厚なスープの旨味に埋もれないようになのか、意外と醤油の味が強く、ややしょっぱめの味付けに感じられた。
メンマは巨大で、太くて、色も白っぽく、かじってみると、まるで食感の強い「タクアン」を連想する繊維感である。「バキッ、プキッ」と八重歯をその繊維質へ食い込ませ、噛み砕き、噛み散らかすような・・・固めの食感は、箸休めと言うよりも、完食に向けてのちょっとしたアゴの鍛錬のような印象を受ける。

「ガリ」は中盤くらいにならないとほとんど顔を出して来なかった。どうやらいつの間にか底の方へ沈んでいたようで、麺を食べていて器の中がかきまわされることで出てきたようだ。多少良くかき回してから食べた方が良いかもしれない。
ちなみに、この「ガリ」が虎洞の味の個性を演出する重要なアイテムとして位置付けられているようだが、たまたまなのかも知れないが、私的には単にショウガの風味がチラチラと見え隠れする程度に思え、スープと一体となって、さらに上の次元の味を誕生させている・・・と言うような印象は受けなかった。ただ、コッテリスープの、良い清涼感の演出にはなっていると思う。

多めに載せられたネギ類も清涼感を放っているが、全体の量感に押し切られている感じがあり、全体の印象としてはやはり「パワフル系」「ぶっとい味」と言うイメージが残る。スープを半分以上も飲めば、人によっては多少「クドい」と感じ始めるかも知れない。券売機に「油少なめオーダーも可」と書かれていたのを思い出した。
麺は、量も多くかなりの食べ応えがあるうえ、図太い食感で、あまり消化の早いタイプの麺には思えず、食後は長時間に渡って腹にドカッと溜まる感じだ。
後味に嫌な添加物感や塩辛さはないものの、「コッテリ」したスープの濃密さと相まって、食後はお腹に「ズッシリ」と重めの存在感を、比較的長時間にわたって残してくれる。


(麺は完食。スープは6割飲んだ。)










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