ラーメン&つけ麺食べ歩き
木挽亭
(栃木県 佐野市)

店名 青竹手打ちらーめん 木挽亭(こびきてい)
住所等 栃木県佐野市赤坂町959-15 【地図表示】
禁煙 タバコ可(灰皿あり)
訪問日 2005年1月上旬 ラーメン 630円 
           味噌ラーメン 787円



〜木挽亭 その1〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
佐野市駅から徒歩12分位かな。
佐野駅からは徒歩20分ほど。






なかなか趣きのある店構え。
ノレンには「青竹手打ち」と入っています。






営業時間など。






うーん、分厚い銘木テーブルがいい感じですね。
落ち着いた店内は品格が漂います。






「木挽き」用の大鋸が飾ってあります。
ともかく「木尽くし」の店内ですぞ。






メニューです。
「らーめん」をオーダーしました。
その後、あまりに「麺」が美味しいので追加で「味噌ラーメン」も。










2005年1月上旬 らーめん 630円



ともかく素晴らしい「麺」ですな。
まさしく「手打ち麺の奥義」を披露された思いです。
すすれば「スルスル」、口当たりは「ガッツリ」、噛めば「モチモチ」、
あらゆるタイプの「麺」の魅力を兼ね備えた感じ。
佐野の中でも指折りの実力でしょう。

ツナっぽいチャーシュー、微妙な酸味のあるスープなど、
「あっさり」テイストを維持しつつ、スープも具もなかなか個性的。









スープは「あっさり&じんわり」ながらも
ちょっとクセを持たせた「一ひねり」ある味付けですね。
酸味のようなものを感じましたが、
隠し味に感じるのはショウガの風味かな?






「硬」と「軟」が刻々と織り交じる麺・・・。
複雑な多面体的形状が生み出すのは「桃源郷」の舌触り。
噛み締めた時の「モチモチ」感もまさに絶品。






佐野の手打ち麺としては、
「若いパワー」を漲らせている印象ですね。
青竹打ちながら、どことなく現代的センスを感じさせます。




2005年1月上旬 らーめん 630円 

いわゆる「老舗」が軒を連ねる佐野市にあって、めきめき頭角を現してきた2002年開店のお店。
「佐野駅」からはちょっと離れていて、どちらかと言えば「佐野市駅」の方が近い。周囲は住宅街と言う感じの場所にある。センス良くライトアップされた看板が新進気鋭の店舗であることを物語っている気がした。
店内は、テーブルやカウンター、柱など、非常に重厚な無垢材がふんだんに使われていて、「木挽き」のイメージで統一されている。「木挽き」とは「大鋸」(おおが)を使って丸太を材木へと切り分ける職のことである。実際、頭上にはその木挽きに使われる「大鋸」が飾られていた。
メニューには佐野では珍しく担々麺などもあったが、定番の醤油ラーメンを注文した。結構、お酒メニューも充実している。

登場したラーメンは、いわゆるトラディショナルな佐野ラーメンとはやや異なるビジュアルで、どことなく現代的なセンスを感じさせられるもの。
しかし、スープを一口飲んでみると、極「あっさり」の佐野の定番テイストである。最初はちょっとショウガのような風味が感じられたが、二口ほど飲むと判らなくなってしまった。その代わりと言うか、次第に微妙な酸味が感じられ始め、後味はちょっとした酸っぱみが舌の奥の両脇に残って感じられる。何となく酢を足したような感にも思えるが、実際のところは何による酸味なのかは不明だ。
「あっさり&じんわり」したスープながら、ちょっとクセを持たせたというか、「一ひねり」加えられているイメージである。

期待の「青竹打ち」の麺は、もう本当に「言うことなし」の素晴らしい出来栄え。やや太め、やや固めで、なかなか量感があり、すすれば「スルスル」「プルプル」と素直ながら軽妙な振動を伴って口に入ってくる。この時に唇で感じる無数の複雑な振動が何より手もみ麺のたまらない快感である。そして、口当たりは「ガッツリ」してパワフルさのあるイメージだが、生き生きとした躍動感と言うか、「若いパワー」を漲らせている印象である。
そして噛み締めれば「モチモチ」としたモッチリ感にあふれ、食べ手の心を「和ませる」「癒す」ような風合いの食味が実に素晴らしい。

まさしく「手作り」による高度な「匠の技」の存在をひしひしと感じさせられ、やはり「機械」で作られたものを食べるのとは、「満足感」が一味も、二味も違って来る。
つまり、「食」を提供していただくに当たって、本当に大切なのは単に物理的、化学的な「味」だけではないと悟らされる気分になってしまうのだ。
「青竹打ち」という見事な職人仕事に対する畏敬の念・・・、それを自分が頂いているという満足感・・・、「人の長年に渡る努力の結晶」「人が真摯に身に付けた技術の粋」を戴く・・・という幸福な感覚、何とも食べ手冥利に尽きる感慨深い気持ちで満たされてしまうのである。
実際、あらゆるタイプの「麺」の魅力を、すべて兼ね備えたようなすごい麺であり、見事と言うしかない、まさしく「手打ち麺の奥義」を披露された思いだ。

そして、麺については、まさに手打ちの「王道」と言う感じであるが、具やスープに関しては、なかなか個性的な仕上がりに感じられた。
チャーシューは部分的に赤みの差す柔らかな肉質であるが、サクサクとほぐれるような肉質で美味しいのだが、歯応え、味、ともに豚肉と言うよりも、たまたまなのか、缶詰のツナのような風味を感じる個性的なものであった。
メンマは佐野ラーメンでは珍しいパリッとした弾ける食感が心地よいタイプ。意図的なのか、長ネギの葱白の部分ではなく、やや青みが混じる部位を使っている。

スープはとても飲み口の軽いスープであるが、やはりちょっとだけ微妙な酸味が感じられ、ある意味なかなか個性的な味わいのスープとなっている気がする。
店主さんが自分自身として目指している味がきちんとあると言うか、「トラッド」的なスープが全盛の佐野市にあっては、ある意味、一石を投じる「気概」を感じさせられる印象だ。やはり若い店主さんであれば、ぜひともこうあって欲しいものである。

麺、スープ、具、いずれをとっても、佐野のご当地テイストを見事に維持しつつも、いわゆる老舗店とは一味違う、「若いパワー」を漲らせている印象であり、特に青竹打ちの麺が実に素晴らしい出来栄えだ。
正々堂々とした王道的な造りながら、どことなく現代的センスを感じさせ、その量感と複雑な多面体的形状が生み出す口当たりは、麺好きにとってはまさに「桃源郷」の味わいと感じた。


(麺は完食。スープは5割飲んだ。)




↓続きあり






〜木挽亭 その2〜










同上日 味噌ラーメン 787円



幅広の器で登場した味噌ラーメン。
佐野市で「味噌」はレアですな。

挽き肉、モヤシ、ワカメ、白髪ネギ・・・
器も具も、醤油ラーメンとはきっちり変えてくるのは良いですね。
あまり「味噌」が強く出ておらず、穏やかなテイスト。
油の浮いた味噌スープはどことなく札幌ラーメン風の趣きも。









味噌がドーンと出た感じではなく、出汁と穏やかに調和した感じのスープ。
適度な油が浮かされて味に「丸み」がありますな。
そこへさらに酸っぱさや、渋味のような・・・
微妙なテイストが混じるスープ。




同上日 味噌ラーメン 787円

佐野では珍しい味噌ラーメンがあったので続けて食してみた。
スープにはやや油が増やされていて、味噌ラーメンらしいコッテリ感を演出しているようだ。具も挽き肉、モヤシ、ワカメ、白髪ネギ・・・と、醤油ラーメンとはきっちり変えられ、味噌スープの定番的な具が投入されている。また、器も広口のものに変えられていた。醤油と味噌で、単に「タレ」しか変えないお店も少なくない中、それぞれのテーマに沿ってここまでしっかりと差別化しているのはなかなか好感度が大である。

一口スープを飲んでみると、味噌がドーンと出た強い感じではなく、優しい味噌風味が出汁と穏やかに調和した感じの優しいスープだ。そこへ適度な油が浮かされているので、味に「丸み」「厚み」が足されている。やや油の浮いた味噌スープに、挽き肉やモヤシが入り、ワカメなどが載ると、何となくちょっとレトロな「札幌味噌ラーメン」のようなテイストにも感じられた。
しかし、「味噌」でよくあるような、やたらと無遠慮にグイグイ押してくるパンチに頼った感じのスープではないと思う。さらに、やはりほんのりとした微妙な酸っぱさや、渋味のような・・・ちょっと何か一ひねりある複雑なテイストが混じるスープである。
全体的には「味噌」としてのコッテリさとかクドさをそこそこ感じさせつつ、なかなか上手に「あっさり」路線にまとめているイメージだ。

また、手打ち麺をすすると、時折、モヤシやワカメの食味が混ざり、せっかくの麺の舌触りがやや邪魔されてしまう事もあるが、あまり「手打ち」の食感にこだわらず、美味しい「味噌ラーメン」と考えて食べれば良いと思う。
特に寒い冬場は、醤油味が全盛の佐野とはいえ、こういった味噌ラーメンが歓迎される余地も大きいと思う。食後は、ジワジワとお腹が温まるような「味噌」独特のテイストが楽しめる。


(麺は完食。スープは5割飲んだ。)




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