ラーメン&つけ麺食べ歩き
如水
(愛知県 名古屋市)

店名 麺屋 如水 本店(じょすい)
住所等 愛知県名古屋市東区徳川町201 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2004年11月上旬 ラーメン(塩) 700円 



〜如水 徳川町本店〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
名鉄瀬戸線の森下駅から徒歩8分ほど。
JRの大曽根駅、地下鉄の車道駅も徒歩圏内かな。






手作り感のある店構え。
右手の立て看板には支店オープンに付き
スタッフ大募集と書かれています。






営業時間。
割と長めの営業時間ですな。






店内は天井が高く開放感ある造り。
壁に沿って待ち席があります。






メニューです。
「かけ」があるのは麺とスープに
相当な自信がある証拠でしょうね。
これ以外にも「香そば」「たいわん(台湾風辛味?)」
などのメニューが置いてありました。
ラーメン(塩)を注文。






素材の説明書き。
読んでいて思ったのは、「支那そばや」に
結構近い素材構成だなという事。
化学調味料は不使用。










2004年11月上旬 ラーメン(塩) 700円 



一口目から明確に「おいしい」と感じる
実に「厳選素材」感にあふれるとても上質なスープです。
まるで「魔法」のような塩加減も何とも素晴らしい。

ネギさえ乗らず、具も二種類だけと、とてもシンプルなのは、
スープと麺の醸す「ベストバランスな味覚シーン」
を壊さないためなのでしょう。









うーん・・・・
列記されている「厳選素材」に一切の偽りなしという感じ。
実に上質な旨味にあふれた美味スープですな。
カツオ節の微細な破片がちょっと混じってます。






麺は細麺ストレート。ふくよかで美味しいですが、
個人的にはもっと一層パーフェクトに
「ストレート感」を強調して欲しい気も・・・。




2004年11月上旬 ラーメン(塩) 700円 

独学で厳選素材のラーメンを作り出したという若い店主さんの人気店。
最寄り駅まで徒歩8分ほどであり、それほど交通の便が良い場所とは思えないが、昼時を少し外していたにもかかわらず、店内には10名ほどの待ち客がいる人気ぶりだった。店頭には「支店オープンのためスタッフ大募集」の立て看板が置いてある。順風満帆な経営ぶりがうかがえる。

登場したラーメンは「ブラウン」系統に色彩が統一され、薬味のネギさえ乗らず、具はチャーシューとメンマだけという何ともシンプルなビジュアルだ。スープには微細なカツオ節の破片が少しだけ混じり、ところどころ油やゼラチン膜が浮いている。
スープからは、実に「芳醇」なる香気が漂い、いかにも大量の素材が溶け込んでいることが容易に想像できる。

一口飲んでみると、塩がしょっぱいと感じるギリギリ手前で、完璧に「見切られて」いて、物足りなくもなく、しょっぱくもなく、一口目からはっきりと味の輪郭が描かれていて、実に美味しいと感じる。
スープはナチュラルだが、しっかりとした上質な分厚い旨味に満ち溢れていて、素材としては鶏の旨味がほんのりと後味に残るが、基本的にはいずれの素材も突出しておらず、何かが独走するということがなく、完璧に融和し、素晴らしくバランスし、美しい丸みのある「旨味」として見事に「一つの味」へと昇華している。

名古屋コーチンのコクのある独特な旨味のせいなのか、やはり「支那そばや」の塩ラーメンと傾向として似ている味と感じたが、揚げネギや微塵ネギが入らない分、また甲殻類系の風味が入らない分・・・・こちらの方がややシンプルには感じられる。
スープの油も多すぎず、塩味や素材の旨味がダイレクトに舌に触り、何口飲んでも美味しさが変わらない。レンゲ一口でも「適度」と感じる塩分量だが、ほぼ器全体のスープを飲み干しても決して多すぎず、やはり「適度」と感じられる、まさにあまりに素晴らしい「魔法」のような塩加減だ。

やや長めのストレートな細麺は、内モンゴル産の天然カンスイ使用と言うことで、独特の軽さやふくよかさがあり、充分に美味しいと思うが、このハイレベルなスープと比較してしまうと、また、同じく内モンゴル産の天然カンスイ使用の「支那そばや」の印象と比較してしまうと・・・・まだもう少し・・・・やや改善の余地があるように感じられた。

まず、器の中に無造作に入れられている麺は、ぜひきれいな「川の字」になるように入れて欲しい。
無造作に入れられているせいかどうかは判らないが、せっかくのストレート麺に、微妙ではあるが不規則なウェーブ感が出てしまっていて、すすってみると微妙な起伏やうねりを感じてしまい、あの滑らかで伸びやかな絶賛のノド越しを持つ支那そばやの究極的にしなやかな麺と比較すると、実に良いところまで行っておきながら微妙に「コンプリート」し切れていない、何ともいえない「はがゆさ」を感じてしまう部分がある。

今回、名古屋のお店を8軒食べてみて、意外なほど無化調のお店が多く、非常に熱心に「スープ」の研究をしている事がひしひしと伝わって来るお店が多かったが、逆に「麺」に関しては、ちょっと後回しにされているような、まだまだ「未研究」「手付かず」のような・・・・ちょっと「おざなり」な印象を受けるお店が多かった。そんな中で、こちらのお店は、わざわざ高価な「内モンゴル産の天然カンスイ」の特注麺を使うほどなのだから・・・・このスープに負けない位の麺をぜひ期待させて欲しいと願う。

チャーシューはやや厚めのバラ肉が二枚。箸で持っただけでホロホロと崩れるタイプ。脂身はトローリ、トロトロとして口解け感が心地よく、赤身部分もホックリとして美味しい。味付けは醤油味であった。
メンマは濃すぎず薄すぎず適度な味付け、柔らかいながらも絶妙に繊維感の残る秀逸なもの。
具はこの二者のみであり、薬味のネギさえ入らず、卓上にはコショウさえ置いていない。一切の余計な味がないと言うか、味の広がりよりも、味の「まとまり」を重視している印象を受けた。

途中、隣の人が頼んでいた「香そば」が登場すると、私の方にまで鮮烈なニンニクの心地よい香気が漂って来た。
また、「たいわん」というメニューも貼り出されていて、おそらく名古屋で一つの潮流になっている「台湾風辛味」ラーメンなのだろうと思うが、この高いレベルのスープを知ると、他のメニューも非常に気になるところだ。
東京にあればリピート間違いなしのお店だろう。


(麺は完食。スープは8割飲んだ。)











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