ラーメン&つけ麺食べ歩き
二郎 三田本店
(東京都 港区)

店名 ラーメン二郎 三田本店(じろう みたほんてん)
住所等 東京都港区三田2-16-4 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2006年3月下旬 ラーメン(ヤサイ、ニンニク) 500円 



〜ラーメン二郎三田本店〜




田町駅を降り、慶應仲通商店街を抜けると・・・三田二丁目交差点です。
国道1号線を横断する時に、東京タワーが良く見えます。






交差点から200mほどで慶應義塾大学の三田校舎の正門があります。
春休み中なので閑散としていますた。






慶応義塾大学の正門から150mほどで・・・三田二郎を発見しました。
三田駅、田町駅とも徒歩6分ほどですな。
しかし、広い道路の逆側なので、手前の横断歩道まで戻るハメに・・・(-。-;)。






お店の両面を道路に挟まれた形なんですね。
ビルの上に「ラーメン二郎」の看板が・・・。






午後二時過ぎでも、10名ほど並んでいました。
入口は自販機の右と左の二箇所あります。






並んでいる時、右側手前の入口から店内が見えます。
「総帥」(御大)のお姿を確認 ρ(TーT*)






店頭に設置された飲料の自動販売機。
うーむ・・・・しかし、なぜゆえに、自販機の全部が「ウーロン茶」・・・・?
しかし、10数分後、この謎が明らかに・・・・。






券売機は昔ながらの「プラスチック板」タイプ。
極めて良心的な値段設定です。
「ラーメン」を購入しました。






カウンターは「ム」の字のような形。
店内は、豚肉と野菜とニンニクの香りが凄い密度とパワーで充満しています。
店内に飾ってある写真類はやはり慶応大学の運動部関連。










2006年3月下旬 ラーメン(ヤサイ、ニンニク) 500円 
(この写真はクリックで拡大します)



いやはや・・・さすが「本店」は一味も、二味も違います。
うーん・・・これが「二郎」なんですね。

半球形の器の中は、もの凄い量の「麺」がドッサリ・・・。
脳内ホルモンを分泌させる「濃厚脂スープ」は・・・本当に「中毒性」を予感・・・。
「豚」も「野菜」も、想像以上の素晴らしい量と美味しさ・・・。

食べ手を「洗脳」する事にかけては、
おそらくこのラーメンの右に出るラーメンはないでしょう。


量が多くて、食べ終わるのに15分もかかっちった・・・。
(;´Д`)'`ァ'`ァ









巧みな「乳化」によって、さほど豚脂の層は目視できないものの・・・・
脳髄に直接「熱いモノ」が走るタイプの悶絶的「動物性脂スープ」。
飲み続ければ・・・確実に「ハマる」予感が確かにある。






麺は「平打ちの太麺」、食感は、まさに「すいとん」を練ってやや硬くしたような感じ。
すするとモソモソするタイプなものの、決して粉っぽくならず、
ザラッとしながらも同時に微妙にモチモチする「うどん」のような粘り気も装備。






麺には微妙なヨレが付いて、表面がやや溶けかかっている感じ。
量は半端でなく多く、体感的には400gはある印象・・・。
大きな器の中にドッサリと「埋蔵」されていて、なかなか減らない。






この「量」を一口で頬張るべし。
さすれば、「何か」が見えてきますぞ・・・。

(*゜∀゜)=3






二枚のチャーシューはいずれも1cm以上の厚み。
「ハグハグ」と、かぶり付くような、むしゃぶり付くような・・・・食べ方が似合う。
「これが豚肉なのか?」と思うほどに、パンチがはちきれ、旨味が小爆発する感じ・・・。




2006年3月下旬 ラーメン(ヤサイ、ニンニク) 500円 

ご存知、長年に渡り、無数のジロリアンを生み出し続ける「ラーメン二郎」三田本店を初訪問。
お隣りのマンモス大学が「春休み真っ最中」のこの時期なら、多少空いているかな・・・と、思っていたが、午後2時をだいぶ過ぎていても10名程の行列があった。
店内は満員と言うこともあるが、意外とこじんまりとして感じられ、アットホームと言うか、和気藹々としているように感じられる。
食券をカウンターに置いて、順番を待つこと数分、トッピングを尋ねられたので「ヤサイ、ニンニク」のコールをした。常連の学生達が春休みと言うこともあるのかも知れないが、流暢に「呪文」を言う客の姿は意外にも半分程度であった。

登場したラーメンをカウンターから受け取る際に、まずは、その「大きさ」と「重さ」にびっくりする。
他のラーメンサイトなどで二郎本店のラーメンの写真を見ると、さほど大盛りには見えないのだが、実は「器」そのものがかなり大きく、しかも半球形のたっぷりと容量が入るタイプを使っているので、目に見える麺や野菜の下には、実は恐るべき量の極太麺が大量に「埋蔵」されているのだ。
箸で、器の中の麺を底からグッと持ち上げてみると・・・・まさに、「戦慄」を覚えるほどのヘヴィな量・・・・。レンゲが見当たらないので、まずはその麺から食べる事に・・・・。

麺は「平打ちの太麺」で、微妙なネジレが付いている。
食感は、まさに「すいとん」を練ってやや硬くしたような感じで、表面がやや溶けかかっている。
すするとモソモソするタイプなのだが、決して粉っぽすぎず、ザラッとしながらも同時に微妙に「モチモチ」する小気味良い粘り気も備えており、使われている小麦粉におそらくは「中力粉」の比率が高いようだ。やたらと大量なので、麺同士がからみ合い、野菜も混じり込んで、モッシャ、モッシャと口に押し込んで、口腔の容積一杯に咀嚼して食べる感じになる。
こちらのお店の場合、麺と野菜とスープが渾然一体となって口に入って来るので、あまり、どれかを単独で味わうと言う食べ方にはならない。

麺と一緒に口に入って来るスープは、高熱で溶かされた豚脂のパワフルな匂いと、加熱されたような芳ばしいニンニクの匂いが終始漂っていて、非常に食欲をかき立てる。
最初の二口位は、多少の化学調味料がジワッ・・・と舌を撫でる感じはあるものの、むしろそれ以上に、豚と脂とニンニクの風味に、化調感が「かき消されてしまう」ほど・・・・パワフルな重層的スープと言うイメージだ。

そして何より感心させられたのは、「醤油」の使い方が非常に上手なことだ。
これだけパワフルで、脂ぎっていて、中で麺がゴワゴワとうなっているスープでありながら、二郎専用の調合と言われているカネシ醤油の「キレ」のある醸造風味が、まるで、トライアングルが「チィィィィーーーンンン・・・・」と鳴り響くように、細いのだが、鋭角的でシャープな線が一本引かれていて、見事に味の輪郭を描き切っている。
つまり、醤油の風味がきちんと立っていて、下段からスープの味を「グイィ〜ッ」と跳ね上げるように、テコのように全体を持ち上げていて、足元の風通しが良く、決してベタッと重い、クドい鈍重なスープになっていない。
しかも、その醤油が決して強すぎず、前に出すぎず、全くしょっぱさや塩辛さがないのは実に見事だと思う。ほとんど火入れをしていないような生醤油っぽさを感じるが、こう言った巧みな醤油の使い方をしているお店は他にあまり記憶がない。
音楽などでも、「低音」(バス)の演奏をしっかりと聴かせるためには、低音一辺倒ではダメで、目立たない程度に美しい「高音」(ソプラノ)をさりげなく織り交ぜておくと、対比の原理で、低音がより強調されて上手に聴こえると言う。

そして、さらに数口食べていて気付いたのは、他の二郎や、二郎インスパイア系のお店に比べると、明らかに「キャベツ」の使い方が巧みな気がする。野菜に占めるキャベツの比率自体も多いと思う。モヤシは大して甘味も旨味も出ないが、キャベツは煮込むと甘味、旨味ともにドッサリと出て来るので、この「キャベツの甘味と旨味」が、かなりスープの味に影響を与えている。キャベツの旨さが、そのままスープの旨さに加算されているのだ。

こちらのスープ・・・・決して「物量作戦」だけでは出し得ない味だ。
豚骨、豚脂、醤油、ミリン、ニンニク、野菜の旨味、化調のバランスが、非常に深い深い位置で、恐ろしいほど見事に「バランス」している事が判る。さすがに全国区の知名度になるラーメン・・・・毎日毎日厨房に立ち続けて来た長年の修練の成せる業なのか・・・・伊達ではない「奥義」を持っているなぁと思う。

一見、ただ単に太くてゴワゴワしているように見える麺も、ボソボソと味気ない食感や、ワシワシと無闇に歯を弾き返すような、硬派一辺倒の味わいではなく、良く噛めばモチモチとする意外に優しい口当たりの一面も持っていて、言うなれば、ちょっと古い表現だが、「気は優しくて力持ち・・・」と言う温かなイメージを受ける。
そのため、量は半端でなく多く、体感的には400gはある感じだが、完食をしても「麺に負けてしまう」ような、疲れ果ててしまうような事がない。
ただ、大量の麺を食べたと言うこともあるとは思うが、さすがにカンスイによる多少の胃腸への負担は感じられた。

チャーシューは二枚入っていたが、いずれも厚さは1cm以上あり、もの凄いボリューム感である。
極太のロースハムを厚切りしてかぶり付くような、噛み応えたっぷりの印象。「ハグハグ」とむしゃぶり付くように食べるのが似合いそうだ。そして、「これが豚肉なのか?」と思う位に旨味のはちきれんばかりのパンチがあり、豚の風味が口中で小爆発する感じがある。どうすれば、これほど豚肉の中に旨味がぎっしり詰め込めるのか、不思議でならない。
ただ、二枚のうち一枚は体積の8割が脂身と言う感じのもので、ちょっと私には難関だった。

野菜類はキャベツもモヤシも、しっかりと煮込まれ「しんなり」としていて、それでいて「クタッ」とはせず、「サクサク」「シャクシャク」と柔らかいながらもきちんと節度のある歯応えが整っていて、絶妙な火の通し方。
特に「キャベツ」の美味しさが全開になっていて、そのアッサリとした風味と、特有の甘さと旨味、サクサク、サラリとする繊維感の歯触りが、何とも良くこのラーメンにマッチしていると思う。

「うまいよ」「うまいなぁ」・・・・と思って食べ進んでいると、最後の残り2割位になった時点で、突然に私の体の中で、「ピコン、ピコン、ピコン・・・」と、ある「シグナル」が点滅を始めた。そして箸が「ビタリッ」と停止してしまい、急に先へ進めなくなってしまった・・・・。
実は、こちらの直前に他店で一杯食べていた「連食」と言う事もあって、最初は「あれ、満腹になった信号かな・・・?」と思ったのだが・・・・どうやら違うらしい。
胃の容量以外の・・・・「何か」。その「何か」の「許容量」が限界を超えようとしているのを、私の体が鋭く察知して、体が「シグナル」を送っている感じなのだ・・・・。

喩えるなら、チョコレートを短時間に大量に食べ過ぎて、後頭部の奥の方が何やら熱くモヤモヤして来て、「鼻血」が出る寸前の「これ以上は、ャ、ヤバイ・・・」と言う状態のような感覚だ。
うーん・・・理由はおそらく「動物性脂肪」の大量摂取だろうか。それとも血糖値の急激な上昇・・・?ともかく、カロリーを一気に大量摂取し過ぎた事によるシグナルだと思う。

と、同時に、もしこのまま食べ続けたら、さらに先の世界がありそうな気もして・・・・一種の「陶酔状態」に陥りそうな予感が迫って来ている事にも気付く。
もし、この先へ進むと、かの有名な「二郎中毒」と言う現象に陥るのだろうか・・・・。

二郎の美味しさは、「舌」よりも、むしろ脳髄に直接「熱いモノ」が走るタイプの美味しさだと思う。
つい先日も、動物の「脂肪」を大量に摂取すると、味覚的な「美味しい」と言う感覚とは全く別に、ダイレクトに強烈な「幸福感」を招来する脳内ホルモンが分泌される・・・・と言う新聞記事を読んだ。要は、脳内ホルモンが分泌される次元の味・・・・なのだろう。
そう言う意味では、二郎のラーメン、「魔性」を持っていると言うか、食べ続ければ確実に「魅入られる」ような感触が確かにある。この感覚の強弱は、私の知る限りでは、ここ「三田本店」が一番「強い」と思う。

結局は、ペースダウンしつつも己に「喝」を入れ、もともとの美味しさも手伝って無事に麺を完食し、退店することが出来た。
ちなみに、スープの巧みな「乳化」によって、さほど豚脂の層は目立たないのだが、退店後、無意識のうちに、真っ先にお店の前にある自販機で「ウーロン茶」を買って一気に飲んでしまった。
ご存知のようにウーロン茶には脂を洗い流す作用がある。
そして、この時点で、なぜ、こちらの店頭に置かれた自販機は、その商品のほとんどが「烏龍茶」で占められているのか・・・・・理解できた気がした。


(麺は完食。スープは5割飲んだ。)










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