ラーメン&つけ麺食べ歩き
一風堂 高田馬場店
(東京都 新宿区)

店名 一風堂 高田馬場店(いっぷうどう たかだのばばてん)
住所等 東京都新宿区西早稲田2-15-7 【地図表示】
禁煙 タバコ分煙(11〜17時は禁煙)
訪問日 2005年4月下旬 白丸 650円



〜一風堂 高田馬場 店〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
高田馬場駅、早稲田駅、いずれからも徒歩10分程度。
左の道路が早稲田通り、前方へ徒歩数分で早稲田大学。






天然木の看板が存在感を放っています。
お店の右側に吊るされているのは各種農作業の用具?






店内インテリアやスタッフの前掛けも民芸調。
色んなものが吊り下がってます。






ランチメニュー。
ランチタイムは全席禁煙です。






裏側は個別メニュー。
一風堂の基本の味、「白丸」をオーダーしました。










2005年4月下旬 白丸 650円



やや塩味の立ったスープ、どこまでも野太い食感の麺。
繊細な素材感よりもパンチと歯応えで食べさせる感じ・・・?

お得感のあるメニュー構成とともに、
学生街向け、特に食べ盛りの男子大学生向けに、
かなーり独自のチューニングが成されている印象。









豚骨のふくよかな素材感でじんわり食べさせると言うよりも
やや塩味の立ったパンチのあるスープの「勢い」で食べる感じ。

辛子高菜やニンニク、しょうが、モヤシナムル等の
薬味の投入を前提にした味とも・・・。






麺はもの凄い存在感、茹で方「普通」指定でも、思いっ切り硬め。
まるで見た目の倍近くにも感じる非常に野太い食感の麺にびっくり。
ぶっとい芯が残り、口の中でワッサワッサ、ボワンボワン・・・と大きくうねる。
どっしり腹に溜まり、心の底から「食った!」と思える強〜い食感。




2005年4月下旬 白丸 650円

今や支店も全国展開となった一風堂の高田馬場店を訪問。
お店の作りは、農耕用具のような物が店先に吊るされていたり、店内も馬具や糸巻きのようなものが飾られ、田舎の旧家を思わせる民芸調のインテリアとなっている。カウンターと大テーブル席があり、ランチタイムメニューが11〜17時までと広い時間帯に対応しているのはありがたい。接客は、いかにも一風堂という感じの懇切丁寧なもの。

登場した「白丸」ラーメンを見て、万能ネギではなく、九条ネギのような青ネギが乗っているのが目を引いた。
以前に他の支店で食べた記憶では、赤丸に比べるとこの白丸は、意外に油っぽさは少なく、何ともスムーズで優しく、なだらかな旨味の起伏を持っていて、クセがなくまさに万人向けの柔らかな味のスープというイメージがある。
一風堂のHPを拝見しても、白丸は「サッパリとした口当たりで、まろやかであっさりとした味わいの中に豚骨の真の旨味が溶け込んでいる」と言うような事が書かれており、確かに白丸ならではのシンプルな美味しさがあると思う。

今回のスープはちょっと色が濃いかなと思ったが、まずはスープを一口すすってみると・・・・舌の上でほんのり塩味が立ち、その塩気に導かれるようにして豚骨の風味がじわじわと現れてくる。
ただちょっと気になったのは、高田馬場店の個性なのか、それとも今日たまたまのブレなのか、は判らないが、やや目立ち気味の塩味のせいで、豚骨のふくよかな風味が僅かにかき消されてしまっているような・・・豚骨の存在感がちょっと奥へ引っ込んでしまったような・・・そんなイメージを持った。
スープには、化学調味料感がなく、サラリとしたナチュラルなあっさりタイプの旨味なのは良いが、学生街と言うことで若者向けに判り易いパンチを出そうとして、塩味を立たせた印象だ。

また、何よりもびっくりしたのが「麺」であった。
博多系の細麺と言うと、普通、色が茶色くてザラザラした朴訥な感じのものが多いが、一風堂のオリジナル自家製麺というと、白くてとても滑らかな舌触り、とても上質な小麦粉を使っているのだろうと思えるものだ。また一口すすってみれば、ともかく素晴らしい「軽快感」と上質な「ハリ」を見事に両立させた麺であり、とにかく、歯触り、噛み応え、味、ノド越し・・・ともにパーフェクトに感じられ、一風堂で食べるたびにいつも必ず「うーん、美味い麺だなぁ・・・」と思ったものだが、今回、こちらのお店の麺は、まるで「別物」と思える印象であり、そのあまりの食味の違いにちょっと面食らってしまった。

最初に茹で方を尋ねられていたので、「普通」指定にしたのだが、それにしては一口すすった時点で、思いっ切り硬めに感じられ・・・いや、単に硬いと言うのではなく、まるで見た目の倍近くにも感じる、非常に「野太い」食感の麺なのだ。まず、すすると、口の幅いっぱいに麺がふくれあがるようにして、ワッサワッサと入ってくる。噛み切ろうとすると、ぶっとい芯が残っていてボワンボワンとする反発力を感じ、グリグリとねじ切れるような非常に強い「粘り腰」の食感である。
やたらと太く感じる麺ながらも、噛み砕いてゆくと次第にモソモソして来て、最後には、サラサラした麺の粉っぽい練り物が舌の上に残る・・・・感じだ。

ともかく、口の中を大きくうねるような力強いハリ、強いアゴの力を必要とする相当に粘るコシ・・・・この麺の食味は、いわゆる火が通りきっていない「半ナマ」に近い食感のようにも感じられた。
しかし、一方で、この半端でない強い食感の麺は、大きな口を開けてワッシワッシとほおばり、バリバリ噛み砕きながら元気良く食べるのが似合いそうにも感じられる。
実際、早稲田大学という都内有数のマンモス大学のキャンパスを至近距離に控えているせいか、他の来店客のほとんどが20歳前後の男子学生風であり、この麺をワイワイととても美味しそうに、満足そうに食べているのを見ると、これはこれで、おそらくは高田馬場の客層を見事にリサーチした上で決定された麺の仕上げなのだろうと・・・・納得させられるものがある。

チャーシューは三枚入り、肉の臭みなども全くなく、ふくよかな風味、しっとりとした歯触りでなかなか美味しかった。キクラゲやモヤシも入るが、量はさほど多くなく、それほど存在感は感じられなかった。
途中で、ニンニク、辛子高菜、ショウガ、モヤシナムルなどをそれぞれ入れてみると、味わいが豊富になり、味に複雑さや奥行きが出てくる感じでなかなか美味しい。
しかも、塩味の輪郭がしっかりしているので、これらの薬味に味が乱されることもない。最初からある程度、これらの薬味を入れる前提で、スープ自体には「ベース」の役目を持たせたような印象も受けた。

食べ終えてみれば、麺はどこまでも野太く、アゴを非常に良く使うことになるうえ、何よりも「腹持ち」が非常に良さそうな印象であり、体育会系の男子学生などの要求にも十分に応えられそうな仕上がりになっていると思えた。
まさに「食った!」という感じの後味であり、明らかに恵比寿や銀座の一風堂とは異なる、都内でも有数の学生街である「高田馬場」向けの絶妙なチューニングを強く感じる。
さすが一風堂、伊達に全国展開を成功させてはいない・・・という事だろう。


(麺は完食。スープは3割飲んだ。)










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