ラーメン&つけ麺食べ歩き
いまるや
(群馬県 伊勢崎市)

店名 いまるや(いまるや)
住所等 群馬県伊勢崎市連取町3086-5 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年4月下旬 塩ラーメン 700円
           醤油ラーメン 700円



〜いまるや その1〜

(各写真はクリックで拡大します)




「らーめん」と書いていなければ、
高級ブティックか、高級割烹のような雰囲気ですな。
駐車場はお店の右横にあります。
周辺も閑静でとても落ち着いたシチュエーション。






カフェかイタリアンレストランのような造り。
清潔感とともに、アンバー系の照明で
落ち着ける癒しの雰囲気。






メニューです。
シンプルに絞り込んでいます。
お店の自信が伺えます。
塩ラーメンと、醤油ラーメンを注文。






営業時間。
夜は10時まで。
土日も中休みがあるようです。










2004年4月下旬 塩らーめん 700円



かなーり、「トレンディ」なラーメン。
洗練されて、とてもよくまとまっています。
チャーシューは他店にマネの出来ない分厚さ。
スープはきちんとピントが合い、雑味もなくておいしいです。
東京で出してもかなり人気が出るでしょう。









【動画】(約1.6MB)

「いまるや」の湯切りシーン。
細麺のせいか、ゆで時間がとても短いです。
手際の良い調理と相まって
極めて短時間でラーメンが供されます。

もの腰の柔らかい調理ぶりですな。
ポップスのBGMが心地よく響いています。




2004年4月下旬 塩らーめん 700円

最近、群馬県ではよく名前の挙がるお店らしい。表通りからちょっと入ったたところにあるが、赤い看板が良く目立ち、まるでブティックかギャラリーのような非常に高級感のある造りのお店。
駐車場は店脇に10台以上は停められそう。砂利の敷き詰められた飛び石の上を歩き、入店すると、まだ新しくとても洗練された空間が出迎えてくれる。
カウンターとテーブル席があり、約15席ほどで、外観から受ける印象ほど広くはないが、むしろそれだけ余裕を持たせた贅沢なスペース配分なのだろう。

注文が通ると、厨房では炭火でチャーシューを炙りはじめてくれた。麺はかなりの極細で、茹で時間は1分ほどでしかない。完全な相対型のオープンキッチンなので、カウンター越しに調理の様子がとても良く見えて安心できる。

いよいよ登場したラーメンは、昨今の流行の最先端を行くかのごとき、とても洗練されたスタイル。やや「和風」に振った印象だが、量感もあり、ビジュアル的にもとても良くまとまっている。
スープを一口飲んでみると、まさに見た目との印象が見事に「シンクロ」する感じの、とても透明感のある出汁で、しかしほどよく塩味が生きており、表層の油が絶妙に重さを加えている。
海産物系、動物系、野菜系とも、出汁がとてもバランスよく出ていると感じられる柔らかいスープ。普段、東京で食べ歩いている私としては「AFURI」(東京都渋谷区)の洗練された塩スープをまさに彷彿とさせられた。食べ進むと、ちょっと炙り焼チャーシューの風味がスープへ移ってしまうのは、いたしかたないところだろう。

麺は、白っぽい細ストレート麺で、スープをよく抱き込むとともに、決して出しゃばろうとしない食感の素直なもの。
量的には140g位かと思う。ちなみにつけ麺などは大盛り無料も可能という事だが、ラーメンはスープとのバランスを考慮してなのか大盛りそのものが不可である。大食の人にとっては、その分、ご飯物のサイドメニューなどもきちんと用意されている。
このような、ずいぶん洗練されたナイーブなスープの味わいが提供されている事に、この近隣の人たちをうらやましく感じてしまう。この味のレベル、出来具合と言うか、水準的にも都内の人気店とまったく遜色がないように思う。いや、むしろ大判でやたらと分厚い肩ロースチャーシューが提供され、味玉が丸ごと一個入り、それでいてこの価格を考えれば、かなりお得感は高い。

その分厚いチャーシューは炭火で一枚ずつ丁寧に炙られて供される。かなり分厚く、ゆうに厚み1cmはあろうという感じで、噛み締めればとても豊かな肉汁があり、香ばしさも満点だが、あえて肉の野性味を残したとも取れなくはないが、やや筋張っているのがちょっと残念。全体的なバランスを考えると、やはりもう少しきれいな繊維感があれば・・・と思ってしまう。
丸ごと入る味玉は、素直な味付けで、このような繊細系ラーメンには、とても良いボリュームアップの具となっている。メンマも大振りで食感は良好。カイワレ大根の鮮烈な野菜風味が、全体をフレッシュな印象でまとめている。

清潔で洗練され、ジャズのBGMが静かに流れる店内の落ち着ける居心地は非常に素晴らしい。
カフェバー風の雰囲気でありながら、完全禁煙というのも非常に貴重である。ラーメンだけでなく、軽くビールなども飲んで、ついつい話し込んだり、長居したくなるような、素晴らしいヒーリング空間。


(麺は完食。スープは9割飲んだ。)




↓続きあり






〜いまるや その2〜










同上日 醤油らーめん 700円



麺や具は基本的に塩ラーメンと同じでした。
醤油の風味が穏やかに加わる事で、より判りやすい味に。
表層に浮く油が絶妙に重さ、量感を加えてますな。
醤油の方はもう少し太麺でもいいかも。




同上日 醤油らーめん 700円

続いて醤油ラーメンを食す。
基本的にタレ以外はすべて「塩ラーメン」と同じようだ。塩のように透明感があるスープと違って、とても穏やかながらも、醤油の醸造風味が加わる事で、ややより判りやすい輪郭の味になっていると思う。
それでもやはり、とてもきれいな品の良いスープであるが、しかし、やはりこの醤油スープも塩同様に「AFURI」の醤油スープを連想してしまった。東京でも人気の「AFURI」のスープを、この群馬の地で食べられる事は地元のラーメン好きな方達にとっては、まさに福音だろうと思う。

相変わらず厚み1cmはあろう分厚い炙りチャーシューは圧巻だが、塩同様にやはりちょっと筋張って感じる。それでも高価な肩ロース肉の原価などを考えると非常に良心的なボリュームだ。
ただ、できれば、塩と醤油でもう少し麺や具の違いを出すと、リピーター確保の観点などからも良いかも知れない。例えれば、醤油ラーメンは、醤油ダレの風味が加わる分、麺や具もややパワー感を演出してみて、もう少し太い麺を使ったり、チャーシューもバラ肉にしてみたりすると面白いかも知れない。

味の構成や、メニューの構成、店舗のデザインなども含め、全体的にちょっとトレンドを「狙いすぎ」な印象はあるが、味、内容、値段、居心地、どれをとってもかなり満足度は高い。ひょっとしたら「プロ」のフード・コンサルタントなどが入って、ラーメンや店舗デザインなどのコーディネイト全般に協力したのかと思える出来の良さや、まとまりの良さを強く感じる。

ただ、店舗や雰囲気など、人によってはちょっと上品過ぎると言うかも知れない。
つまり、オシャレな店内は普段着で入るには少し抵抗を感じるし、訪れる方もそれなりに身構えてしまう感じはあるだろう。供されるラーメンもB級グルメ性やジャンク性はほとんど感じられないので、「ヤミツキになる」「クセになる」「この味にハマル」という感じはあまり受けなかった。群馬県のトレンドリーダー的なお店を目指している印象。接客も品があってとても好感。


(麺は完食。スープは6割飲んだ。)










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