ラーメン&つけ麺食べ歩き
ひるがお
(東京都 世田谷区)

店名 ひるがお(ひるがお)
住所等 東京都世田谷区野沢2-1-2 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2004年6月中旬 塩ラーメン 700円



〜ひるがお〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。環七通り沿いです。
街路樹に隠れてちょっと判りづらいですな。
駒沢大学駅や学芸大学駅が近いです。






昼は塩味の「ひるがお」、夜は醤油味の「せたが屋」
として完全別メニューで営業しています。
ノレンの字がのどかですね。






2種類の営業時間です。






券売機です。半分覆い隠されているのは
きっと夜の部のメニューなのでしょう。
塩ラーメンを購入。






厨房では男性3名のスタッフが
忙しそうに動いています。





店内です。カウンター約9席と、小卓4席です。
店内の照明はちょっと暗め。






使っている食材リストです。
裏面には「当店のスープは化学調味料を使っていません。
素材がいくつ判りますか?」のような事が書いてありました。
少なくともホタテはイヤでもすぐ判りますな。( ´∀`)










2004年6月中旬 塩ラーメン 700円



スープも麺も大胆で個性的でおいしいです。
ここに到達するまでに、色んな食材を無数に試して来た感じですな。

左上に浮くのは青さ海苔。
オレンジ色の粉末が自家製ホタテフレーク。







麺のアップ。
店内の説明では、3種類の太さの麺を
混ぜて使っているらしいです。






店内が暗かったのでフラッシュ!
でも、あんまり変わらんな。




2004年6月中旬 塩ラーメン 700円

同一店舗で昼と夜で店名とメニューをそっくり入れ変えて営業している珍しいお店。昼は塩専門の「ひるがお」、夜は醤油の「せたが屋」として営業している。昼の部の「ひるがお」を訪問した。
お店は歩道の並木に隠れてしまいちょっと発見しづらい。厨房では3名の店員さんが、すごい忙しそうに動き回っていて活気にあふれている。券売機の上半分は目隠しされている。おそらく上半分のボタンは夜の「せたが屋」用のメニューなのだろう。

登場したラーメンは、スープは多少の油が浮き、オレンジ色のホタテフレークが振り掛けられている。店内の説明を読むと、豚や鶏の出汁に、ホタテオイルを浮かせているらしい。
結構、ホタテ尽くしな構成だが、私も塩味とホタテは非常に相性が良いと思う。スープ一口目で感じるのは、何とも言えない豊潤な旨味感。動物と海産物が合わさった豊かな深く濃い風味である。さらに、オレンジ色のホタテフレークが浮く箇所のスープを飲むと、意外にも洗練された「肉」のような強い旨味を感じる。
イノシン酸系の旨味である。獣肉から獣臭さだけを取り除いたようなきれいな肉の味であり、要はホタテの「貝柱」も筋肉の一種なんだなぁと理解させられる。フレークはホタテをつぶして濃縮して作った自家製らしいが、確かに味が濃厚でおいしいと思う。

スープには柚子の皮が一片入っているが、濃厚な風味の中に埋もれてしまいあまりその効果は感じられず、柚子ごとスープを飲んだときにだけキラリと柑橘風味を味合わせてくれる。
麺は平打ちのストレート麺で、非常に好印象の「ハリ」があり、絶妙な固さと特有の食感がすばらしいおいしい麺だった。3種類の太さの麺をまぜているそうだが、食感上はほとんど意識できなかった。肩ロースのチャーシューは大きさ、厚みとも平均的だが、炙られているせいか、ほぼ焼肉屋さんで食べるロースの焼肉風の味付けになっている。メンマはやや柔らかめ。

ちょっと気になったのは、具の「青さのり」で、日本最後の清流と言われる四国の「四万十川」産のものらしいが、かなり風味が強く、しかも「青海苔」系特有のクロレラのような強い独特な風味なので、個人的にはスープの風味を混乱させているように思えてならない。さらに海苔の繊維が太く、食感の上でも影響が大きいので、スープを飲むに当たりかなり気になった。

また、後半になると、食べていてちょっとしょっぱいと感じ始めた。しかし、良く味わうとしょっぱいだけでなく、「すっぱい」味が混じっている事に気づいた。ほんのりした線の細い、しかし、鋭利なすっぱさ。
一片載っていた柚子の酸味かと思ったが、梅干のような感じでもあり、どこからやって来たのか不思議に思えた。しかし、後で写真をよく見たら器の左上の方に小さく「梅肉」らしきものがスープに載せられている。おそらく、これの味かなと思う。でも、店の食材リストには「梅」は入ってないなぁ・・・。

ここでさらに気づいたのは、後半になると、明らかに味が変化していて、前半の濃厚な旨味と風味は影を潜め、後半はすっきりした透明感のあるデリケートなスープに変化していたこと。
おそらく表面に浮いていたホタテオイルやホタテフレークが麺をすする際に、一緒に消費され、あらかたなくなってしまう後半になると、「素」のスープの姿が現れるのだろうと理解。そのため、むき出しになった塩分や酸味も感じるのだろうと。この「あっさり」「すっきり」スープ自体も味わい深いものがあるが、やはり、青さのり、酸味、の両者がこの繊細なスープを味わうのをちょっと邪魔してしまう感じで、次回、もし可能ならこれらを「抜き」でお願いしてみようかと思う。


(麺は完食。スープは8割飲んだ。)











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