ラーメン&つけ麺食べ歩き
はな火屋
(東京都 新宿区)

店名 はな火屋 CHABUYA JAPAN(はなびや)
住所等 東京都新宿区西新宿7-8-6 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2004年12月下旬 葱ラーメン 750円 



〜はな火屋〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
東京一のビッグターミナルJR新宿駅西口から
徒歩数分の路地にお店は面しています。
右手奥に新宿の高層ビル群がそびえていますぞ。






「はな火屋」の下には
「CHABUYA JAPAN」の文字が・・・。
「ちゃぶ屋」(護国寺)から独立された方のお店です。






券売機は見やすくシンプル。
入口の外に置かれています。
「葱らーめん」を購入。






営業時間など。
年末年始情報も・・・。






店内はカウンター席とテーブル席です。
ポットの中身は麦茶とウーロン茶のブレンドのような・・・?
冷たくてとても美味しいです。










2004年12月下旬 葱らーめん 750円



多数の素材がとても上手に融和したスープは
醤油ダレが軸となって見事な旨味の「磁場」を形成している印象。
縦にも横にも「美味」が広がってゆきますね。

さらに何より「麺」の美味しさも特筆物ですな。
あまりにウマくて「ぶったまげた」ほどですが、麺自身が非常に美味いので
葱のトッピングは食感的にちょっと邪魔だったかも・・。









きれいな醤油ダレが「凛」とした味の骨格を形成し、
豚骨ベースのふくよかな素材群が見事な布陣で配置されたイメージ。

背脂や揚げネギがコクと香ばしさを付加し、
白ネギ、万能ネギなどの薬味類が清涼感を演出。
風味を立体的に組み立てていますね。
複雑な味わいながらも、まとまりの良さは抜群。





ともかく抜群に「美味しい麺」ですね。
香ばしいスープや多種の薬味に混じりながら、全く埋もれず、
麺自身が「美味パワー」をしっかりと放っています。
ぜひ一度、「ざる」で食べてみたいなぁ・・・。






すすればスルスル、ちょっと短めでとても素直な食味。
絶妙に「粉っぽい」のに、噛み締めるとモチモチする歯応えが最高。
やさしい小麦風味が「ふうわり」と口中に満ちあふれますぞ。
こんなタイプの麺が可能だったのか・・・と深〜く感動。




2004年12月下旬 葱らーめん 750円 

「ちゃぶ屋」(護国寺)から独立された方が営むお店。 東京一のビッグターミナルJR新宿駅西口から徒歩数分の好立地にお店は面している。
看板には下のほうに「CHABUYA JAPAN」の文字が入っている。券売機は外に置かれていて、「ざる」や「ざる山菜めん」などの珍しいメニューが目を引いた。店内はあまり広くはないが、スッキリした内装は好感が持てる。この日、スタッフは男性2名だったが、気合と自信に満ちながらも、あくまで自然体で謙虚な物腰が好感度大で、とても居心地の良い空間を醸している。冷水ポットの中身は麦茶のようだが、ちょっとウーロン茶をブレンドしたような味わいにも思え、適温に冷やされていて美味しい。

登場したネギラーメンは、いわゆる白髪ネギではなく、斜めに切られた「笹切り」のネギが載って来た。その他、万能ネギや焦がしネギ(エシャロット?)、細かな背脂などが乗り、スープ表面は薬味類で覆い尽くされていた。
大きい陶器製のレンゲで一口スープを飲んでみると、 非常にきれいな輪郭の立った「醤油」の醸造風味が、焦がしネギ油の香ばしさ、白ネギの鮮烈な芳香、背脂の甘味、万能ネギの青物風味・・・などなどの「取り巻き」を従えて、しっかりと自分の描きたい「絵図を描いている」という印象のスープである。
つまり、きれいな醤油風味が「凛」とした味の骨格を形成し、ふくよかな素材群からのダシが、その骨格に埋め込まれる「肉や皮」として見事に配置されているイメージ。平板ではない、立体的な味の組み立てを感じさせられるのだ。

スープ素材は豚骨ベースのようだが、酸味や甘味も感じられ、多様な素材が感じられるまろやかで美味しいスープだ。塩分も適度に控えられている分、スープに軽さがあり、縦にも横にも、伸び伸びと「美味」が広がっている印象。
そしてこの香ばしいスープに、トッピングの笹切りネギの風味が非常に良くマッチしていて、鮮度のある白ネギの芳香がたまらなく食欲を刺激するとともに、スープの「美味しさ」を確実にワンランク・アップさせているイメージだ。

また、麺を一つかみすすってみて、そのあまりの予期せぬ美味しさに、まさに「ぶったまげて」しまった。黄色みが強く、ちょっと平打ちで縮れのあるその麺は、やや短目ということもあって、すすればスルスルと口に入って来るとても素直な食味。
そして麺の風味自体は絶妙に「粉っぽい」ため、アッサリした麺かと思いきや、口に入れると「ふうわり」とした柔らかさがあり、噛み締めると「モチモチ」とする実に豊かな熟成感のある歯応えが楽しめ、噛むほどにやさしく濃密な小麦風味が次々に口中に満ちあふれて来る。
何と言うか「あっさり」と「濃密さ」が両立したような・・・・何とも素晴らしく美味しい麺だ。こんなタイプの麺が可能だったのか、と感心せざるをえない。他のちゃぶ屋系列店を見ても、「麺」に対して並々ならぬこだわりを感じるが、こちらのお店の「麺」は他のどのちゃぶ屋系列店とも異なりながら、非常に素晴らしいレベルの高さを感じさせてくれる。これだけ香ばしいスープや多種の薬味に混じりながら、その存在が全く埋もれず、麺自身が「美味パワー」をしっかりと放っていて、むしろスープや具をぐいぐいと引っ張ってリードし、さらにレベルを高めている印象さえ受ける。

チャーシューは肩ロース、厚みがありながら箸で持ち上げただけでホロホロと崩れ、口中に入れるとふんわりと融けて行くふくよかな舌触りだ。スープと同化した味付けも見事だが、しんなりとした肉質も相当に良質なもの。
食べていて思ったのは、香ばしい油を感じるこのスープ、そしてちょっと複雑さを感じさせる笹切りネギの口当たりなどを考えると、固ゆでの玉子などをトッピングすると、その淡白な味わいとシンプルな丸い口当たりが、良い口直しと言うか、絶妙なリセット役として、なかなかよくマッチするかも知れないと感じた。
また、笹切りのネギ自体は、新鮮なうえ柔らかな肉質で歯触りは悪くないのだが、やはり麺に紛れ込む確率が結構高く、「麺」の食味を純粋に楽しもうとすると食感的にちょっと邪魔に感じられてしまう事もあった。
また、広口の器と言うことと、レンゲが大きな陶器製と言うこともあって、ややスープが冷めやすく感じられた。

スープは醤油の味が凛として立ち上がりながらも、ダシのふくよかさ、油の香ばしさがあり、決してしょっぱすぎることはなく、後味もナチュラルできれいなものであったのも好感。
ともかくモチモチした食味の麺に心奪われる感じで次々と食べ進んでゆき、気が付けばいつの間にか麺がなくなってしまっていた。
自家製麺か否かは不明だが、「麺」の美味しさでこれだけ感動させられてしまうのも珍しい。この麺ならぜひ一度、「ざる」で食べてみたいなぁ・・・と思った。


(麺は完食。スープは7割飲んだ。)











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