ラーメン&つけ麺食べ歩き
博多天神 大塚 店
(東京都 豊島区)

(2005/3閉店)

店名 博多天神 大塚店(はかたてんじん おおつかてん)
住所等 東京都豊島区北大塚2-27-1 【地図表示】
禁煙 タバコ可
訪問日 2004年6月中旬 ラーメン+替玉無料券 500円



〜博多天神 大塚店〜

(各写真はクリックで拡大します)




JR大塚駅北口より見た図。
まさに駅前ですな。
入口は開けっ放しで、半屋台風。
新宿歌舞伎町や渋谷センター街にも支店あり。






壁に貼られたメニュー。
一番高くて750円・・・。






赤く塗られたカウンター席。
ワリバシが二重にセットされてます。






たまたま、スープの仕込みが終わった所でした。
毎日、店内で仕込んでいるようです。
圧力釜から湯気の上がる「豚頭」のヌケガラが
続々と・・・。






大量の「豚頭」が出るわ出るわ・・・。
釜の中にめいっぱい入れて焚き出すんですな。
客席まで良い匂いが漂ってきます。






無料で入れ放題の薬味の数々。






ランチタイムは2Fも使うようです。
「圧力加熱で130度。新鮮厨房手作り」の貼り紙が。
袋入りスープは一切使ってないという宣言ですな。










2004年6月中旬 らーめん+替玉無料券 500円



毎日、大量の豚骨をきちんと店内の圧力釜で焚き出す、
非常に鮮烈でふくよかな「本物」の豚骨スープ。
出来立てならではの素晴らしい風味です。

臭みがなくクリーミーなので万人向けですな。
薄味なのは客がタレで調整する前提だからですね。

でも、最近は少々「方針転換」・・・?









店頭の替玉無料券を使って替玉しました。
一杯目は素のまま豚骨風味を堪能して、二杯目は、
写真の通り・・・(^^;)。

めいっぱい薬味を投入して二度楽しめます。
薬味を入れると「豹変」のウマさ。




2004年6月中旬 らーめん+替玉無料券 500円

都内に数店舗を展開する「博多天神」の大塚店。
渋谷や新宿など、山手線沿線に数店舗あるが、どこも半屋台のような気取らない店構えと、500円のラーメン+替玉無料券配布ということで人気が高い。
本場の博多豚骨ラーメンか否かはさて置き、かなり美味しいクリーミーな豚骨ラーメン。価格の安さから、割と「ジャンク」と誤解している人も多いが、これほどナチュラルで毎日食べられる美味しい博多ラーメンは、実に貴重だと思える秀逸な出来栄えである。
実際、業務用スープに頼っているお店が少なくない中、こちらのお店で営業時間について尋ねた折、毎日、夜の3時頃にちょうどスープが終わって一日の営業も終わりになるとのことだったので、毎日店内できちんとスープを仕込み、その日のうちにスープを使い切る方針で営業されている事になる。

博多豚骨のアイデンティティでもある「豚頭」を巨大な圧力釜で130度という高温にして、焚き出しているスープは、箸で麺を持ち上げた瞬間からふうわりと素晴らしい豚の風味が鼻腔をくすぐる。
これこそが本物の豚骨スープでなくて一体何が本物だろうと思う。
クリーミーに乳化したスープは一切の臭みやクセもなく、ゼラチン質でネットリすることもない。極わずかの背脂とラードが投入されるだけ、塩分も控えめ、化学調味料も適度、とてもスムースな万人向けのかなり美味しい豚骨スープ。

時々「味が薄い」という声を聞くことがあるが、お店の壁に「タレと薬味を足してお好みの味にして下さい」という貼り紙があるとおり、客一人一人の好みで楽しめるよう初期設定はわざとタレを薄くして出しているに過ぎない。
また、スープの「豚骨濃度がライト過ぎる」という声も聞くことがあるが、スープにトロミや粘りがないのは、高温の圧力釜で短時間に炊き出すためだろう。つまりは、フタをせずにグツグツと長時間煮出す(煮詰める)タイプのスープとは、もともとの「方向性」が違うだけである。実際、仕込みの画像を見てのとおり、大量の豚頭や豚骨を圧力釜で炊き出している。これで豚のエキスが薄いはずがない。

「博多天神」のスープには、豚頭の本物のコクやエキス感はあるが、あくまでアクや濁りや臭みのない、クリーミーでスムースな豚骨スープを目指しているのだと思う。おそらくは豚骨の「血抜き」(下茹で)を、かなーり徹底してやっているに違いない。その恩恵で、実際にまったく「臭み」がないスープである。一般に「豚骨臭」などと呼ばれている臭みのほとんどは、実は「血」が加熱されたアクの匂いなのだ。
そして骨に少しでも血が残っていると、血のタンパク質が凝固したような「アク」や、細かな「滓」(おり)感がスープに流れ出てしまい、色も不透明に茶濁してしまうのだ。
そういった「博多長浜」系に特有の「クセ」がないので、確かにちょっとジェントルすぎる味と感じることもあるが、素材をケチっているから「ライト」なのではなく、下茹でを徹底している分、スープへの旨味の溶け出しも「上品」になっている・・・・と理解すべきだ。

そして、卓上にはタレやゴマ、高菜、ニンニク、紅ショウガ、コショウなどの薬味が置いてあり、適度にこれらを入れると、まさに「豹変」する美味しさでもある。
もし本物の濃厚な豚骨出汁が出ていなければ、すぐにスープが壊れてしまうはずだが、まったく壊れることはない。個人的には一杯目をそのまま食べて、店頭の替玉無料券を使って替玉した後は、ニンニクと高菜と白ゴマとタレを入れて食べる。
深く鮮烈な風味がめいっぱい堪能できて、本当に美味しいとしか言いようがない。

麺はさほどおいしいとは思わないが、卵殻を練りこんだようなザクザク感のある荒めの食感もいいし、いかにも「屋台」風の素朴さを持ち、茹で加減も「普通」で無難なほどよい固さである。
具の細切りキクラゲが、この麺とからんで口に入ってくると、シャキシャキした食感が麺とよく合って、なかなか歯応えも楽しめる。味玉半分も入るが、チャーシューはやはり博多系でそれなりの物なのは予想通り。

店内がヒマな時間帯だと、店員さんが厨房でタバコを吸ってたり、競馬の話をしていたりと、接客マナーや店内の雰囲気等もやはり「屋台風」である。
それでも、こちらのお店のラーメンは、臭わず、もたれず、安価に、それでいてしっかりとナチュラルな豚の旨味がストレートに堪能できるので、渋谷、新宿、などで見かけるたびについつい入店してしまう。

ただ、一部の人たちから「薄い、薄い」と言われるのを気にするようになったのか、支店にもよるが、以前と比較すればだいぶ味が濃くなって来たうえ、時折、まるで意地になったかのように「化学調味料」を驚くほど大量に入れて来て、閉口してしまう時がある。
以前はそのようなことは全くなかったのだが・・・・。

それでも扉を開ける必要もなく「フラリ・・・」と気軽に立ち寄れる店舗、座るなり数十秒でラーメンが提供されるスピード、本物の豚スープをワンコインで堪能でき、替玉一回無料、薬味も入れ放題でしっかりとお腹が膨れるラーメンは、本当にありがたい。
これぞ、まさに「ラーメンの魅力」の「原点」でもある。


(麺は完食+無料替玉。スープも完飲。)











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