ラーメン&つけ麺食べ歩き
Fu−Hiro
(東京都 文京区)

(2006/3閉店)

店名 隠家的食房 Fu-HiRo(ふーひろ)
住所等 東京都文京区音羽1-2-4 【地図表示】
禁煙 タバコ完全禁煙
訪問日 2005年1月下旬 鶏waカレー麺 750円



〜隠れ家的食房 FU−HIRO〜

(各写真はクリックで拡大します)




到着しました。
江戸川橋駅から徒歩2〜3分。
1Fは花屋さん、お店は2Fになります。






「隠家的食房」と言うことで、
ひっそりとした控えめな佇まいを想像していたら・・・
実際は、「うまい」の大看板と、音楽も賑やかで
かなーり、目立ってますた。
( ´∀`)






照明の飾り付けや階段の絵など、
ちょっとメルヘンチックですな。
ドアのインターホンで来店を告げるシステム。






窓には一面に「黄色」のフィルムが貼られてました。
そのため店内も黄色一色に・・・。
カレー店らしい演出ですが、結構・・・シュールな印象も。
ちなみにUVカットフィルムだそうな。






つけ麺は同額のまま麺増量できるようです。
それにしても、180gの上が、いきなり450g、更に720gとは
なに気にスンゴイ量ぢゃないですか・・・(゚Д゚)

「鶏waカレー麺」をオーダーしました。
ちなみに前金会計です。






カレーだけでなく醤油味もあります。
営業時間や定休日の記載も。






注文時や退店時に鳴らすベル。
チリ〜ンという音です。






このツイタテの向こうが厨房。
虎の壁掛けが目立ちますね。










2005年1月下旬 鶏waカレー麺 750円



スープはカレールー自身の味が生きていて、かなーり美味しいです。
何となく「食べるスープ」と言うイメージも感じます。
具もドッサリ入っていてお得感がありますな。

全体から、造りの優しさ、味の柔らかさ、が感じられます。
いかにも女性が手作りした感じですね。

器がすぼまっていて、上に載る具が多いので、
ちょっとだけ麺が食べづらいかも。









とても良く舌に馴染むカレースープは「中辛」という印象。
スパイスのバランスも良く、旨味のピントもしっかり合っています。
スープにルーを後付けした感じではなく、
ルーを少しずつスープで溶き伸ばしたイメージ。






中太の丸い麺はトロミのあるスープを身にまとって
ニュルニュルというやや重さのあるすすり心地。
プルプル、ポヨポヨした優しいハリが最後まで持続しますね。




2005年1月下旬 鶏waカレー麺 750円

珍しくカレーラーメンをメインに据えたお店。日本料理「福ひろ」のプロデュースで2004年1月に誕生したらしい。

「隠家的食房」と銘打たれたお店と言うことで、看板などもなく、ひっそりとした控えめな佇まいのお店を想像し、果たしてすぐに発見できるかちょっと心配であったが、実際は、店頭に「うまい」の大きな看板と雑誌の切り抜きなどが多数貼られ、音楽も賑やかにかかっていて、すぐに発見する事ができた。
階段を昇って2Fのお店へ行くと、インターホンがあるので、インターホンで来店を告げると店員さんがドアを開けてくれる。普段は施錠されているようだ。店内は割とこじんまりとしていて、手作り感のあるインテリア。窓一面に黄色のフィルムが張られており、その光のためインテリアのすべてが薄黄色のトーンを帯びていた。TVが点き、コミック単行本も結構な数が置かれている。調理は女性スタッフがされているようだが、ツイタテに隠れていて調理の様子を見ることはできない。
椅子に座っていると、確かにプライベート色の色濃い「隠れ家的スペース」であり、誰にも邪魔されない空間というか、まるで自分の部屋にいるかのような、妙に落ち着いた気持ちになってしまう。

しばしして、登場したカレーラーメン、ちょっとすぼまった器には具がドッサリと載せられていた。特に鶏肉がゴロンゴロンと載っていてなかなかのボリュームである。中央にはコショウではなく、スパイスパウダーがかけられていた。
食欲をそそるカレー風味の漂うスープは、表面に浮いている油が少ないせいか、湯気がもうもうと上がっていて、見た目かなり熱そうである。

まずはスープを一口飲んでみると、割とサラリとした、ほぼ見た目どおりの印象のスープである。ピリッと来る軽妙な辛さは、世間で言う「中辛」レベルだと思う。スパイスのバランスも良く、何かの香りが突出してクセを出しているという感じではない。
また、なかなかのスパイス感を感じさせつつも、本格的インドカレーのような、ちょっと異文化を感じさせられるような味ではなく、しっかりと日本人向けの味になっている実に親しみ易いカレースープだ。
とても良く舌にしっくりと馴染むので、「Wa=和」との連想から、隠し味に微量の醤油を使っているのかと思ったが、数口飲むと、むしろ「ウスターソース」を連想させられる甘酸っぱい野菜ソースの隠し味を感じる気がした。野菜の旨味が良く溶け込んでいると言うことなのかも知れない。また、多少の化学調味料による旨味の補強も手伝って、味のピントもしっかりと合っていて、かなーり「説得力」のある味わいだ。具の鶏肉の「肉」風味も良い具合に加わってくる。
ただ、茹でたジャガイモなどの野菜類が溶け込んだような、ちょっとしたザラ付き感が舌に触るスープであり、何となく「食べるスープ」と言うイメージも持った。
また、すぼまった器に、武骨な感じの陶器製のレンゲの組み合わせだけは、ちょっと使いづらいと思う。

麺は多数の具材の下にあって、器がすぼまった形と言うこともあり、引っ張り出す感じで食べることになる。
中太で丸断面のその麺は、ゆるいウェーブがついていて、一口すすってみると、控えめながらもプルプル、ポヨポヨとした優しいハリがあり、噛み締めればモッチリした歯応えだ。ただ、トロミのあるスープのせいか、麺の表面がトロミをまとっていて、ツルツルと軽くすすれる感じにはならず、ニュルニュルと言う感じのややスピード感のない、重めの食感になっていた。

多めに入る鶏肉は、最初の一つを食べた際に、ややはっきりとした「鶏の匂い」が鼻についたが、スープの中へ沈めて、よくカレースープをからめると、匂いも消えてとても美味しくなり、淡白で優しく、ホックリした繊維感のある美味しい鶏肉が楽しめた。やはり鶏肉とカレーは非常に相性が良いと思う。
エビは特段の味付けはなく、煮ただけの物のように思えたが、むしろその淡白な素材味がカレースパイスとよく合っていて、これもまた美味しい。
また、数種類の淡色野菜がなかなか良い箸休めになっている。一般のラーメンで言えば、おそらくメンマの役に該当するのだろう。
また、店内にはラッキョウや卸しニンニクなどの薬味が置いてあり、自由に使うことができる。

食べていて中盤、なぜか一度だけ、はっきりした「カツオ」風味がキラリと感じられたが、その後はスパイスの風味に混じってしまった。
後半、卓上に置いてあった、スパイスパウダーを加えてみると、一層風味が増し、小気味良いパンチが加わって、最後まで一気にグイグイ食べさせられてしまった。
パンチがありながらも、全体の造りには驚くほど「カド」がなく、造りの優しさ、味の柔らかさ、が感じられ、いかにも女性が一つ一つ手作りした感じの、温かな美味しさに満ちている「一杯」であると思う。

食べ終えての感想としては・・・・、まずは最初にラーメンがあって、そこへカレーを追加した・・・・と言う感じではなく、最初にカレールーそのものが存在していて、そのカレールーを少しずつスープで溶き伸ばして、麺を入れた「一杯」と言うような、そんなイメージを受ける。
つまり、この「一杯」の出身、生い立ち、ルーツは・・・・・ラーメンと言うよりも、むしろ「カレー料理」であると言うイメージを受けてしまうのだ。

なにしろ、食べていて後半、無性に「ライス」が欲しくなってしまった。
つまり、このスープをライスにかければ、そのまま即座に抜群に美味しいカレーライスが誕生してしまう事が極めて容易に想像できる訳であり、ラーメンよりもむしろカレーライスで食べてみたいと言う強い衝動にかられてしまったのだ。要はそれだけ、優秀な素性の「カレー」であると言うことなのだろう。


(麺は完食。スープは8割飲んだ。)











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