01ch グルメ食べ歩き
ごん平
(東京都 板橋区)

店名 そば・うどん ごん平(ごんぺい)
住所等 東京都板橋区大山町27-11 【地図表示】
禁煙 タバコ可否不明
訪問日 2006年3月下旬 天ぷらそば 390円




〜ごん平〜



2006年3月下旬 天ぷらそば 390円

今回は、都内でも屈指の「美味しい立ち食いそば店」との呼び声が高い、巷で評判の「ごん平」(板橋区・大山駅)さんを訪問してみました。
サラリーマンの強い味方、どんなに忙しくてもふらりと立ち寄れる・・・・多忙な一日の憩いの場所、それが「立ち喰いそば店」でしょう。「駅そば店」「路麺店」等とも呼ばれています。

ただ、「早く」、「安く」・・・・までは大抵のお店はクリアしていると思いますが、残念な事に、「美味しく」・・・・となると、世の「立ち喰いそば店」のほとんどは、立地の良さと低価格にのみ頼っている感じで、「味は二の次、三の次・・・・」と言うお店が多く、なかなか納得の行く「立ち喰い」の味に出会うことは多くありません。
さて、インターネットの「そば系」「グルメ系」サイトなどを見ていますと、こちらのお店は私鉄沿線でありながらも多くの支持を集めており、都内でも有数の「美味しいお店」として、推す声も多いようです。


 大山ハッピーロード商店街

東武東上線の「大山駅」から、徒歩で3分弱ほど、大山ハッピーロード商店街の中程にお店はあります。ちょうどY字路の角地になります。
ハッピーロード商店街は、高い屋根に囲まれたアーケード形式なので雨の日も安心です。


 そばうどん 「ごん平」

看板のキツネのイラストが可愛いですね。店頭に券売機とメニューが飾られています。
ノレンには「生そば」「うどん」「きしめん」の文字が、大きな垂れ幕には「関西風うどん」の文字が見えます。


 多彩なメニューの一覧

店頭にある「そば」、「うどん」、「セット物」などのメニュー表です。かなーり多彩ですね。
「カレーライス」や「うな重」などもあります。


 券売機制です

券売機には、「なにわ」系のメニューが筆頭に来ていますね。関西系うどんがメインのお店なのでしょうか・・・。
名古屋名物の「きしめん」もあります。「天ぷらそば」の券を購入しました。


 カウンター&着座形式の店内

店内はL型のカウンター形式。割と狭めですが、すべての席にきちんと椅子があります。
厨房との間にはガラスケースが置かれ、いろいろな貼り紙もあるので、調理風景はほとんど見えません。

ちなみに、こちらのお店を「立ち喰いそば」や「駅そば」として紹介しているサイトが多いですが、実際は大山駅からは徒歩3分弱とやや離れていますし、人数分の椅子がありますので、あまり「立ち喰い」と言う感じのお店ではない感じです。
ただ、券売機制であることや、確かに「立ち喰いそば店」っぽいメニュー構成のイメージです。


 四種類の唐辛子

いろいろな産地や製法の唐辛子が四種類も用意され、好みに応じて使えるようになっています。
カウンターの説明書きに「麺は、生めん使用」と書かれています。


 お店の特集記事の切り抜き

雑誌や新聞などこちらのお店が紹介された記事の切抜きが、何種類か置かれていました。
「関西風」と「関東風」の二種類のツユを用意しているようです。



 「天ぷらそば」 390円

さて、オーダーを受けてから天ぷらを揚げるようで、5〜6分ほど待ってお蕎麦が登場しました。

まず、見た目からして、醤油色の薄いツユは、醤油の醸造風味が少なく、飲んでみると割とはっきりと「甘め」です。
醤油がキツイ関東の味と言うよりも、この甘さと出汁加減は・・・・どちらかと言うと「讃岐うどん」のツユを連想させられます。ゆっくりとして、塩分感も立たず、甘味があり、口当たりが良いです。
さらに・・・蕎麦をすする際に、柚子が「キラリ」と香り立ちます。

一応、「なにわ」と言う名前のメニューは別に存在している訳ですが、こちらのメニューも「関東風」と言うには・・・・どことなく「関西風」のエッセンスが混じるテイストに感じられます。
「そば」が広口の器で登場するのも、関東ではあまり見かけないと思います。
食べている時は、ややツユの甘味が気になりますが、いつまでも舌に残る甘味ではなく、食べ終わるとサッパリして、後口は爽やかです。



 蕎麦のクローズアップ

蕎麦は、「まっさら」な表面で、甘皮のポツポツが一切入らない「並み粉」を使ったタイプです
そのため、あまり蕎麦の強い香りはせず、コシも「やわやわ」、「ゆるゆる」と、柔らかめな食感です。

ツルツルと硬質で速い動きのすすり心地ではなく、「モフモフ・・・」とソフト&スローなすすり心地です。
硬めのコシが好きな人にとっては、やや茹で過ぎのように感じられるかも知れません。

麺は、全体的に、どちらかと言えば、「ソフト」と言うか・・・・「ナイーブ」な味と食感に感じられます。
そのため、食べてもお腹に「ドッシリ」とたまる感じは少なめです。



 繊細な口当たりのかき揚げ

「かき揚」は、さすがに揚げ立てと言う感じの熱々さとフレッシュネスを感じさせるものです。
良く見れば、具の桜海老などは、透明で、まるで「クリスタルガラス細工」のような美しさですね。

食べてみると、歯触りは「サクサク」を通り越し、もっとさらにずっと・・・驚くほどに軽快さのある食感で、衣がサラサラ、パラパラと微細に砕けてゆくクリスピー&デリケートな食味です。
口に入ると、野菜などの具も少なめで、衣が薄く、中にたっぷりと「空気」を含ませたような・・・「ふんわり」、「ふわふわ」な・・・「メレンゲの焼き菓子」と言うと大袈裟ですが、多孔質系の・・・はかない、独特の口解け感があります。

写真を見ても判りますが、ともかく天ぷらの中に複雑な「空間」「空洞」が空いているんですよね。
おそらくは、最初に少しだけの具を油の中で揚げながら、次々に油の中で具と衣を足してゆく方法で揚げているのだと思います。

まさに、口中で「フワフワ」ととろけてしまう口解け感で、いかにも、かなりの低温の油でゆっくりと揚げた食感です。ただ、衣がたっぷり油を吸っているので、油が舌に付く感じはあります。
また、長らくツユに浸すと、衣が「トロトロ」にとろけてしまう繊細さがあります。

高温揚げで、焦げ風味のある硬めのかき揚げを、「ガツガツ」と豪快にがっついて食べるタイプとは、まさに正反対に位置する繊細な天ぷらです。



食べ終えての印象としては・・・・・

薄口のツユは繊細な甘口系であり、麺も柔らかめに茹で上げられ、かき揚の食感もソフト、ところどころで「ゆず」が香るなど・・・・どこかしら、女性客を意識したような作りにも感じられます。
私鉄沿線の地元商店街のど真ん中と言う・・・・こちらのお店のある場所から考えると、おそらく客層の9割近くが地元のリピーターで占められているのではないでしょうか。
そう言う意味で、自然と地元のアーケード街の買い物客の中心層(=主婦層)を意識した味作りになったのかも知れません。

大食いの男性の場合は、何かサイドメニューの追加やセット物でのオーダーにしてみても良いと思います。実際、セット物もかなり充実しています。



(すべて完食)










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